複雑・ファジー小説

Re: 【長編】花が咲く【ミステリー】 ( No.4 )
日時: 2016/03/12 22:17
名前: ゆり ◆Qd6XA/vkyQ (ID: Kwou2MmU)

2話「調査開始」

次の日

調べるなんて宣言したはいいけど、一体何をすればいいんだろう。
昨日の決意はどこへいったのやら、俺は既に大きな壁に激突していた

まだ走り出してもいないのに

「とりあえず、話を聞いてみるか…」
聞き込み開始。
俺は、今朝コンビニで買ったアンパンとパックの牛乳を取り出しながら、そう呟いた。聞き込みといえば、この二つが重要だろ?

実際は朝ごはんをたらふく食べてきたばっかだから、いらないけど



                   ■



唯はどちらかというと無鉄砲で役立たずだし、睦月も協力してくれそうにないから、こういう話を面白がりそうで、なおかつ情報を持ってそうな奴を探さねば…

そんなやついるなら、とっくに噂は解明されてるか

「神崎くん、廊下で何してるの?」

その時、同じクラスの牧野さんから声をかけられた
彼女の視線の先には、俺の手にしているアンパンと牛乳

「もしかして朝ごはん食べれなかった?」

いえ、探偵気分を味わう為に買っただけです

「う…ん、そうそう。寝坊しちゃってさ。そうだ、牧野さんって伝説の二人について知ってる?今俺、その二人について調べてるんだ」

「伝説の二人…?聞いたことはあるけど、詳しくは…。睦月君に聞いてみたら?」
あ、そうだ、忘れてた。牧野さんは俺と同じ外部生だ
ダメだなぁ、俺。空回りしてばっかだ

「睦月は…一応聞いてはみたけど詳しくは知らないみたい。っていうか、それ以前にバカっぽいってあしらわれちゃったよ。ったく、少しくらい興味持ってくれてもいいのにね」

「睦月君は、他人の興味持つことを否定するような人じゃないよ」

ほんの少し、牧野さんを纏う空気が変わる
え、俺、何かまずいこと言っちゃったっけ?

「な、なーんて。ごめんね、睦月君のことは仲が良い神崎君の方がよく知ってるよね」

「いや、牧野さんって優しい人なんだね。…俺も知ってるから、だから心配しなくて大丈夫」

「へ…大丈夫ってなんの…」

消え入りそうな声
そんな彼女に、軽く微笑んだ。推測だけど、牧野さんは、睦月のことが好きだと思う。
無遠慮で口が悪くて冷酷オーラを出してる睦月だけど、人一倍努力家だし、あいつの根っこは多分優しいんだと思う

まだ付き合いは数ヶ月しかないけども、俺はあいつの良いところも悪いところもけっこうみてきた筈

全部知ってるって断言するのはおこがましいけど、少なくとも、牧野さんや他の女子がヤツに惚れるのは頷ける

…まぁ、好意を寄せてる女子の大半は、「顔」目当てなんだろうけど。それが現実ってものかな。牧野さんはそうでないと信じたい、俺の体調を気遣ってくれる優しい子だから


「おっと、話がそれちゃった。じゃあ、俺は伝説の二人について、再び調べるわ!」

「ちょっと待って、神崎君!もうすぐ授業始まるって!」



うーん、締まらないなぁ