複雑・ファジー小説

Re: 不老不死は、眠れない。 ( No.12 )
日時: 2016/05/18 20:20
名前: 波坂@携帯 (ID: aBTAkqDJ)

「なるほど。つまり俺はアンタを助けたと」

「はい」

どうも伏見茨だ。
どうやら一級フラグ建築の資格を持つ俺は新しいフラグを建てていたらしい。死亡フラグしか建ってない?気にすんな。つーかおっさんにフラグ建てて何が楽しい。
真面目に説明しよう。このおっさんはおれにスーパークレイジードロップキックを垂直落下で決めやがったあのおっさんだ。
てか考えてみたら俺が有名人(笑)になったのってこいつのせいだよな……そうか。人はあんまり殺りたくない主義なんだが……仕方ない、埋めるか。

「ふ、伏見さん?」

「安心してくれおっさん」

きっと今、俺の笑顔は輝いて見える程に清々しいだろうな。うん。間違いナッシング。

「そんな安心できない様な黒い笑顔をされても困ると言うか……」

前言撤回。俺いま超怖い顔してるっぽい。
待てよ?今コイツを殺ったら俺は別の意味で再び有名人になっちまう。目が黒い棒線で隠されるからマシか。いやマシじゃねーよ。犯罪臭がプンプンするぜぇ!って某解説王もびっくりだよ。

「伏見さん、少し相談があるのですが」

急に真面目な声色で話し掛けてきたおっさん。どうやら真剣に話がしたいらしい。さっき酔いも覚めたしここは年上が年下の若造の話でも聞いてやるとするか。

「実はーーーー」

ふんふん、パッと聞いた感じだとおっさんの職業がクズに見えて仕方が無いな。さっきまで同じ穴のムジナに追われてたし。
ま、それなりの理由があることもわかった。しかしなぁ……。

「おっさん、一つ言わせて貰う」



「そんな一回死にかけた位でビビってるなら自殺なんてするんじゃねえよ」