複雑・ファジー小説
- Re: 不老不死は、眠れない。 ( No.3 )
- 日時: 2016/03/29 13:43
- 名前: 波坂@携帯 (ID: DJvXcT4Z)
どうも伏見茨だ。
早速だが質問だ。
もし仮に、空から人が降って来たらどうなると思う?
答えは単純に、『下敷きになった人間が死ぬ』、もしくは『降ってきた人間が死ぬ』だ。
何故こんな話をしたのかと言うと、俺は只今絶賛下敷きになっているからだ。
上から美少女とはとても言い難い。というか少女ですらないおっさんが俺の頭に垂直落下のドロップキックを狙ったかの様に直撃させたのだ。そのまま俺達は共倒れ。つーか首が折れて外れた上に頭蓋骨にひびが入ったのが地味に痛い。ま、すぐに治るけどな。
つーかおっさん大丈夫か。おいしっかりしろ。俺は面倒な事がこの世で三番目に嫌いなんだ。因みに一番は理不尽。二番は生ごみだ。臭い。
と取りあえずこのスーパークレイジードロップキックを決めやがったおっさんは救急車を呼ぶことにした。俺は勿論走って逃走する。
いや、俺頭治ったし。完治したし。こんなの病院に見られたら面倒だ。
周りが急に走り出した俺に注目するが、俺は速やかに逃走をするためにそんなことは気にせずに走りつづけた。だから見ていなかった。ーーーー目前に突っ込んで来たトラックを。
ブレーキ音と破砕音が混じり合った狂気的な音が俺の耳を刺す。つーか俺めっちゃ飛んでね?今のは肋骨が数本折れ、背骨と腰の骨にひび。痛い痛い。止めて。俺のライフポイントはもうゼロだって。バーサーカーソウル使った某カードゲームのアニメの主人公でも止めるレベルだぞこれ。
壁面に激突する。がはっ!内蔵から出血した!そして……止めてぇ!俺にトラック突っ込んで来ちゃらめえ!
そんな俺の願いも虚しく壁面とトラックで俺が挟まれるという奇妙なサンドイッチが完成する。血はケチャップかな?
女性の甲高い悲鳴が周囲を駆け巡り人々の注目を集める。あの?ミスマダム?俺全然大丈夫だよ?死なないよ?不老不死だよ?ちょっと?皆さん写メを撮らないで。むしろさっきのおっさんの心配をしてあげて?俺今体治ってーーーー腹に穴空いてる……。
あまりのグロ系の気持ち悪さに俺は吐いてしまう。血を吐いたせいでグロい感じ三割増しになってる!何という悪循環!
ええい!こうなりゃやけくそだ!俺は顔を隠しながらトラックを持ち上げた。
そしてそのトラックを思い切りぶん投げる。hahaha!シズちゃんの気分だぜ!反動で俺の両手が粉々となり、腰と背骨が折れて愉快な音を響かせるが気にしてられない。俺は再び逃走を始めた。痛い!やっぱり気にしないとか無理!不老不死だって痛いものは痛い!
そしてこの時の事を俺は後悔している。だって俺…………この時の動画が動画サイトにアップされちまったもん……。
波坂「凄くグロいシーンなのに凄く軽い」