複雑・ファジー小説

Re: 魔法伝説 七人の勇者 ( No.3 )
日時: 2016/04/17 00:15
名前: 魔夜 (ID: y88BZl/P)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode

ふぅ……。何とか間に合って良かったよ……。入学式から遅刻なんて恥だからねぇ。
 そんな事を考えながらあたしは今、校長先生の話を聞いている。
 これが長い長い。寝ちゃう新入生さんまで居るよ。
 いつ終わるのかな? そう思った時に、
「……それでは、校長先生の話を終わります」
 終わった。良かった良かった。何か校長先生はまだ話したそうだけどね。まぁ、あたしまで寝ちゃいそうだったからね、これ以上続くと困るけど。
「それでは、国歌斉唱です。まずは魔界出身の皆さん、全員起立」
 あら、国歌斉唱は別々でやるんだ。良かった。
 あたしは胸を撫でおろしつつ、魔界の国歌を聞いていた。歌詞は覚えていない。格好良かった気はする。
 そして、次はあたしら人間界出身の番。歌うのはもちろん、日本に住む者皆が知っているはずの歌、『君が代』。
 人間界出身の人はかなーり少なくて、大きな声で歌わないといけないから大変。
 その大変な思いをしながら歌って、あたしの声は枯れる事無く歌い終わった。
 これで長い長い入学式はやっと終わり。
 次は自分らの教室に行くんだね。
「では、これにて第二十六回入学式を終わります。後ろの席に座っている皆さんは小金沢先生が引率で教室まで案内してくれます。それでは、後ろにいる全員、起立」
 そう言い、後ろに居るあたし達は立つ。
 皆、小金沢先生という人にぞろぞろと付いていく。
 列が出来てなくてバラバラなので、少し歩きにくい。
 いつの間にかあたしは背が小さいのに一番後ろに居た。あのねー、あたしは身長140cmなのだよぉ〜。
 そして、教室に付いた。あたしらの教室は『特別クラス』だった。色んな物が白樺で出来ている。
「席は自由だ。早い者勝ちだぞー」
 そう言われて、皆あっという間に座っていく中で、あたしはさっと一番前の席に座った。
 背がかなーり低いから、自分より身長が高い人が座る確率が高いんだよね〜。どうしたら、身長が大きくなるものかなぁ。牛乳飲んでるのに。
 そんな事を考えている内に全員が席に座っていた。そして皆、前にいる先生を見る。
「はぁい、じゃあまずは先生の自己紹介だ。俺はお前らの特別クラスを担当することになった小金沢レイだ。よろしく」