複雑・ファジー小説
- Re: 魔法伝説 七人の勇者 ( No.6 )
- 日時: 2016/04/20 16:57
- 名前: 魔夜 (ID: y88BZl/P)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode
遅くなってすみません!今回は多めです。
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黒髪ボサボサでローブを着ている。でも、ローブから覗かせているレイ先生の顔は意外とイケメン。一体どんな先生なんだろうなぁ。
「さて、じゃあまずは配布プリントを配るぞー。十枚ぐらいあるから面倒くさいかもしれないな」
ゆっくりとした動作で私達一番前の席の子にプリントを配り始める。
配られたプリントの内容は、部活の事とか校則の事とか。それと学年だよりの『School Life!』後は先生達の一覧。それ以外は全て保護者に渡すって物だけ。
どうやって渡すのとか思ったけど、先生が簡単な魔法を使って親に送るとか言ってた。今から教えてくれるんだって。
「さぁ〜て、保護者様にプリントを送る為に魔法を使うぞ。これは物を遠くに送る魔法だから覚えておいた方が良いからな。じゃあ。『我の奥深くに潜む魔力よ、今我の思う者に我が望みの物を相手に届けよ』だ。今、保護者様に渡す用のプリントを持ってやってみろ。お前らなら魔力を持っているから絶対出来るぞ」
ほぉ、何かシンプルな呪文だな。
で、いきなり魔法使えるなんて楽しみ〜。
あたしはお母さんに渡すプリントを数枚持って先生が言ってた呪文を唱えた。
するとプリントが一枚ずつ浮き上がり、キラキラと小さい白の光を放って消えていった。
魔法ってロマンだな〜、凄いな〜。感動するねぇー。
「どうだ、終わったか?初めて魔法を使った奴は感動したろ?俺も初めて使った時は感動したぞ」
レイ先生が少しだけ笑みを浮かべてそう聞いた。にしても、先生もあの瞬間、感動したんだー。
「さて、と……。次はお前ら生徒へのプリントだ。まずは部活のやつを見てくれ」
そう言われ、部活のプリントを見る。
「それにはどんな部活があるか分かるからざっと目を通しといてくれ。で、明日から仮入部期間だ。一週間の間に色々な所に仮入部してどこに入部するか決めておく事。後は校則と学年だよりがあるが、特に言う事は無いなー。じゃあ今から教科書を大量に配る。落丁とかがあったら言ってくれよ。あ、さっきの魔法は場所が分からないと使えないから持って帰らないと行けないぞー。じゃあ、配るぞ」
レイ先生は左手を瞑って少し右手を上げると私達生徒の目の前に白い光が現れ、光が消えると積み重なっている大量の教科書が出てきた。
これってさっき私が初めて使ったあの魔法だよね?じゃあさっきレイ先生は無詠唱で魔法を使ったんだ、凄いー!
「基本的に教科書は普通の所と一緒だ。だが、ここ魔界の地理と歴史に魔法の教科書が加わっている」
そう聞いて、あたしは教科書の束からそれらしい物を抜いて中身を見てみる。
精霊や魔物についてや、魔法の呪文とか。終わったら読んでみよ。
と、思った直後にチャイムがなった。
「おっと、ちょうどチャイムが鳴ったな。それじゃあ。起立、気を付け、礼。さよならー。ついでに近くに寮の建物があるけど、それの玄関に自分の部屋番号が書いている紙があるからそれ見て部屋入れよ」
それをして、プリントを星の模様のクリアファイルに入れて、それと教科書をかばんに入れてあたしは教室を出た。