複雑・ファジー小説

第2章 「なくさないように」 ( No.26 )
日時: 2016/05/23 02:59
名前: 花月 (ID: gb7KZDbf)

第5話

マイカ「あ!あのなあのな、うち、旅館の女将やってんねん!」
シエル「へー!すごいね!僕たちと同じくらいの年なのに」
エトワール「あの、ヴォアさん?」
ヴォア「…?」
エトワール「えっと、『過去を見る』ってどんな感じなんですか?」
ヴォア「……」
エトワール「…口じゃ、言い辛らいですか?」
ヴォア「………」
シエル「ふったりっともっ! 何話してるの〜?」
エトワール「あ、えっと、ヴォアさんのことです」
シエル「何の話?」
エトワール「えっと…(チラッ)」
ヴォア「…好きにすれば?」
シエル「?」
エトワール「いや、やっぱり秘密です」
シエル「えー?」
マイカ「まぁまぁ、あ、それから…」

マイカは、手に持っているチラシを僕たちに見せた。

マイカ「あのな、今、うちの旅館、人手不足でな、よかったら、手伝ってほしいんやけど…」

そのチラシは、「1日ボランティア、老若男女募集中!!!」という内容だった。

シエル「ねぇ、やってみようよ! 今暇だし!」
エトワール「ですね。でも…」

マイカ「あ、旅館の決まりは、当日にしっかり教えとくわ! せやから安心せぇや!」
シエル「本当!?やってみよう!ね!ヴォア!」
ヴォア「…うん……」

というわけで、今日はその旅館で泊まる事になった。 料金はサービスしてくれるんだって。 明日がその当日らしい。

シエル「うわぁ… 部屋ってこんなに広いんだ〜 逆に3人じゃ広過ぎるかもね!」
エトワール「よほど混んでいるんですかね… 『この部屋しか1〜3人用は空いていない』って言ってましたし…」
ヴォア「……(落ち着かない)」
シエル「まぁ…仕方ないよ! だって、この村で1番人気の旅館らしいし!」
エトワール「そうですね。ヴォアさん、リラックスですよ、リラックス」
ヴォア「………(まだ落ち着かない)」

マイカ「みなさ〜ん お風呂のお時間です〜 案内します〜」
シエル「おー!(めちゃくちゃノリ気)」

※入浴シーンはいろいろOUTな感じになりそうなので大幅にカット

シエル「ふー… 一晩風呂入ってなかったからすっきりした〜」
エトワール「…もう眠いので、もう寝ます。 おやすみなさい…」
シエル「あ、おやすみ〜」
エトワール「…2人は眠たくないんですか?」
シエル「んー 慣れない場所だから、眠れないのかな」
ヴォア「…眠くない」
エトワール「…そうなんですか……」
シエル「あ、寝ちゃった。いつもなら『ダメですよ!睡眠は、しっかり取らないと!』って言うのにね…あはは」
ヴォア「ふーん…」

…ん? 待てよ…? ってことは今、僕とヴォアは2人きり………

よし! ヴォアの事、いろいろ探っちゃおう!!

と、変なのか変じゃないのかよくわからない感じな事を思いついた僕は、早速ヴォアに話しかけてみた。

シエル「ねぇ、ヴォア」
ヴォア「…?」
シエル「なんかさ、面白いよね」
ヴォア「…何が?」
シエル「だって、ちっちゃい頃に僕たちちょっと会っただけなのに、今は一緒に旅に出てるんだよ? よく考えたら、すごいなって」
ヴォア「…うん……」
シエル「…ねぇ」
ヴォア「…何?」
シエル「ヴォアの感情って…ない訳じゃないと思うんだ。だって、泣いた時もあったし、ちょっと照れてた時もあったじゃん!」
ヴォア「……」
シエル「だから、ただ自分の感情がわかんないだけじゃないかな?」
ヴォア「………」

僕が伝えたかった事を言ってみる。

シエル「だからさ…その…」



シエル「感情を、教えてあげるよ!」

ヴォア「……!?」

ヴォアはちょっと驚いていた。
そしてその後、

ヴォア「…好きにすれば?」

と言った。

シエル「…うん!好きにする!!」


翌日
早速、今日の打ち合わせが始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第5話 ENDーーーーーーー
はい!次回予告とズレましたー!
\バカヤロー/\バカヤロー/\バカヤロー/
結局ヴォアに優しいシエルですよ。リア充。リア充じゃないか。
あのね、水泳100m泳げるようになったよー!
(卍 ^q^)卍 ドゥルルルルルルル バシャバシャバシャバシャ
↑シャバシャバに見えるね
もう「ー」書くのめんどくさい!
というわけで↓
〜次回予告!〜
本格的にスタートした「1日ボランティア」。
マイカも一生懸命働くが、空回り…
まさかのアクシデント暴発!?
次回もお楽しみに!


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