複雑・ファジー小説

第3章 ( No.35 )
日時: 2016/08/01 23:14
名前: 花月 (ID: ixlh4Enr)

第3話

???「はぁ…みんな大丈夫?」
シエル「うん…なんとか。ありがとう」
???「…あれ? もしかして、異世界の人たち?」
エトワール「あ、はい!」
???「やっぱり!あ、自己紹介だね。ボクはリベルタ・ジェンティーレ。まだ15歳だけどここで1人暮らししてるんだ。キミたちは?」
シエル「シエル・クレールです! それからこっちはヴォア・ラヴィソン! この子人見知りだからさ、自己紹介とか苦手らしいんだ〜」
ヴォア「………」
リベルタ「そっかぁ〜恥ずかしがり屋さんなんだね〜♪(ニヤニヤ)」
エトワール(あれ、この人、本当に大丈夫…?)

【No comment】

マイカ「ほんま怖かったわぁ〜おおきになぁ〜」
リベルタ「いやいや、困っている女性を見ると、自然に助けてしまうんだ。ホント、癖って怖いな〜」

ここはいわゆるリビング。
今さっき家に入れてくれたリベルタという男は5人分のリンゴジュースを机の上に乗せた。
あとさっきのセリフは面倒くさいから相手にしないで置こう。

シエル「とか言って、結局は全員中に入れちゃったじゃん」
リベルタ「うん、まぁそうなんだけど。あ、そうだ。今日はここで泊まってく?いや、泊まって行ってください!」
エトワール「え、それはどういう…?」
シエル「いょっしゃあ!」
エトワール「ノリ気ですか!?」
シエル「いーじゃん!この前の旅館とか、寮とは違って!」
エトワール「えー…」
ヴォア「…………」

この2人のこのやりとりは何回目だろうか。

マイカ「うちも賛成や!ちぃと、楽しそうやもんなぁ!」
エトワール「マイカさんもですか!?」

ついでにマイカも加わった。

シエル「ね、ヴォアは?」
ヴォア「…断っても他に居場所なんかないのは丸わかりでしょ…?」
リベルタ「よし、じゃあ、お風呂も準備満タンだから、順番に入って来てね。うちのお風呂、狭いから」
シエル「はーい!僕1番ー!」
エトワール「先輩!はしゃぎすぎです」
シエル「はーいごめんなさーい」

後輩に注意を受け、シエルは教えられた風呂場へ走って行った。

リベルタ「あはは、元気がいいねーあの子。でも、後輩から注意されるのはちょっとなー」

リベルタが軽く苦笑いをした。本当、元気で単純と言うか、ただの馬鹿と言うか…



全員風呂を上がり、またリビングに集まった。
そこで、シエルが「この世界の事を教えてほしい」とリベルタに頼んだ。
リベルタは教えてくれた。

リベルタ「そうだなー、まぁここは、もう10年くらい戦争が続いてるって事かな。何の目的かはわかんないんだけど」
シエル「あー、だから町にはほとんど人がいなかったんだね」
リベルタ「うん。だから夜も、たまに空襲があるんだ。まだここには来てないけど、最近だんだん近付いて来てるらしいよ。今日鳴ったのは、空襲警報っていう装置。空から敵の機体を察知して、町に知らせるんだ。」
エトワール「えぇ!?そんな高性能な機械があるんですか!?」
リベルタ「ここは機械だらけだよ。戦争ばっかりしてるから、技術だけが異様に進歩してるんだ」
マイカ「なんかえらい大変なとこやなぁ〜」
リベルタ「それで、『剣警部団』って知ってる?」
シエル「あ!僕たちがこの世界でしばらく寝泊まりさせてもらってる所だよ!」
リベルタ「え!本当!?じゃあさ、もしかしたらなんだけど…『クオーレ・フォルテ』って人知ってる?」
エトワール「あ、あの方と、お知り合いなんですか!?」
リベルタ「知り合いじゃなくて、昔からの親友なんだよ。この家も、元はボクとクオーレで住んでたんだ」

確かに、1人暮らしにしては広いと感じた。でもそれより、この人とあの人が友人関係だったのは驚いた。これも偶然なのか…

リベルタ「でも、クオーレは警部団に取られちゃって、なぜか僕は取られなかったんだ。やっぱり見た目がヒョロいからかな?」
シエル「たぶんそうだと思う!(即答)」
リベルタ「何も即答しなくても… まぁ置いといて。この町の他の男の人や、他の友達まで取られちゃったんだ。」

この人も独り。最初はたくさんいた。
どこか少し…変な気分だ。この人を上に見てしまう。
これも感情の1つなのだろうか。

〜第3話 END〜
はいヾ(@⌒ー⌒@)ノ
大遅刻ですね。すいません。今回で何回目なんですかね。もう批判ばっちこい耐性なんで煮るなり焼くなりご自由にどうぞ(白目)
それにしても、課題から殺意のオーラが止まらないwww
量が鬼畜だよ本当にもうOTL
はい、言い訳なのは存じております。
生まれてきてすいません。
〜次回予告〜
その後、クオーレとリベルタは再開を果たす。
しかし戦争は増していく一方。
剣を振れなくなったクオーレも、心を閉ざしたまま。
次回はその2人の会話に注目!
次回もお楽しみに!


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