複雑・ファジー小説

第一章 「世界の旅人さん」 ( No.8 )
日時: 2016/04/04 15:27
名前: 花月 (ID: WGarmeYs)
参照: http://http://http//www.kakiko.cc/howto/about/rule_net_01.html

第2話

あれから、4年もの月日が過ぎた。
僕は今、13歳。少年自衛団っていう組織に所属している。
両親とはもう離れ離れだけど、僕は寂しくない。
強くなったから。強くなれたから。
あの時のあの子と、新しい仲間のおかげで。

シエル「あ〜 今日も疲れたなぁ〜」

ぼくは今日、団員評価試験で、過去最高記録を叩き出したらしく、
その祭典があって、片付けが大変だったから
今日はもういつも以上に疲れてしまった。
ちなみに団員評価試験とは、技術と知識を確かめる試験で、いわゆる、
学校のテスト みたいなもの。
今日は早く寝よう。そう思いながら僕は、廊下を1人で歩いてた。 すると、

エトワール「あっ! 先輩! シエル先輩っ!!」
シエル「? あ、エトワール。 どうしたの?」
エトワール「あの、これ。 祭典の時、周りの目が気になってて、なかなか渡せなかったんですけど、ぼくからのプレゼントです。 おめでとうございます」

と、とても丁寧な口調で、手のひらサイズの白い石を受け取った。
それも普通の石ではなく、宝石みたいにキラキラ光ってて、
不規則な形だけど、すごく綺麗だった。

シエル「うわぁ… すごく綺麗だね! ありがとう!! でもこれ、どこにあったの?」
エトワール「えっとそれは… 実は、プレゼント何にしようか悩んでた時、
偶然、道端にあった石で、でも、すごく綺麗に光ってて、すごく珍しそうな石だったので、プレゼントにしちゃいました…。 すいません。プレゼントが道にあった石なんて失礼ですよね…」
シエル「ううん! むしろ安心したよ! 僕へのプレゼントにわざわざ高価な物貰っても、逆に怖くなるっていうか…」
エトワール「あ! それすごくわかります…! なんか、無駄に気を遣わせちゃったみたいで、申し訳ないっていうか…」
シエル「そうそう! だから、すっごく嬉しいよ! ありがとう! やっぱり君は人の気持ちもちゃんとわかってくれるんだね!!」
エトワール(いやそれは…なんか『衝動買い』に近い『衝動拾い』っていうか…)

その後、2人で軽く世間話をして、僕は自分の部屋に戻った。
祭典の時とは違い、しんとして、窓から月明かりが差し込んでいた。
僕はなんとなく、窓を開けて、月を見上げた。
綺麗な満月で、この石と少し似ていた。
そこでふと…あの時の事を思い出した。
今でもはっきり覚えている。 赤いワンピース、グレーのポンチョ、目深に被ったフード、そこから少しだけ見れた綺麗な無表情の顔、そして血のように赤い目。
…髪色はどうだったっけ……

その事を考えてる内に、また会いたいって思う。
また僕の中で、何かが騒ぎ始めた。
何だろう。この気持ち。
すると、1つだけ、答えが見えた。


好きなんだ。あの子が。


シエル「そっか… そうだったんだ… あはは…」

やっと気づいた。自分の気持ちに。
これっていわゆる、 恋ってやつかな…?
そう思った瞬間、いつもの癖のような笑みと、涙が溢れてきた。
会いたい。寂しい。

あの子は今…何をしているのかな……

いつか言えたらな… 自分の気持ちが。

月の光は僕を無視して 自分で、自分1人で生きているかのように、
どこの場所にも偏りなく薄く照らしていた。


翌朝、
僕たち少年自衛団員の初めての戦闘仕事の通知が送られてきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第2話 ENDーーーーーーーーーー
はあい! 第2話が終わりました!!

今回はちょっと短かったかな? 気のせいかな?? まあいいや

結局あの女の子の正体書けんかった(´・ω・`)
すいません

最近、順調に参照回数が増えてきてるんですよ。まだ初めて4日? 5日?ぐらいなんですけど。

更新テンポが早いからかな? まぁ今春休みだし。
そんだけ私もヒマ人なんだな(´-`)

次回予告ヨー

ーーーーーーーーーーーーーーーー次回予告!ーーーーーーーーーーーーーーー
両親を知らない少女、ヴォア。
独りの未来を感じるしかない存在として、忌み嫌われる…
ただ過去を見ては去るだけ。
次回はヴォア視点!
次回もお楽しみに!


感想まだ