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複雑・ファジー小説
- Re: 世界の狭間に-the eternal world- ( No.37 )
- 日時: 2016/07/10 17:48
- 名前: まあじゅ (ID: 8DXjmx02)
story2 命の世界
3
「ようこそ旅人さん方!我が国への滞在をご希望しますか?」
「ええもちろん!!」
ライクがノアを押しのけて叫んだ。
「...すいません、1晩滞在したいんですが」
「あ、ああ、では今門を開けますのでどうぞ入国なさってください!」
門番は戸惑いながら、重たいレバーを引いた。
ノアとライク(とレイラ)は国を回って歩いた。
「あぁ、建物ってなんて素晴らしいんだ!ね、レイラ!」
「...うるさいよ、ライク」
また、ノアをライク(とレイラ...は無理)はお店でこの国で最も人気らしい料理を食べた。それも腹いっぱい。
「あぁ、料理はなんて美味しいんだ!レイラにも食べさせてあげたいよ!最高!」
「...それは否定しない」
「ねぇ、ノア」
「うん、分かってる」
「やっぱりねー、まあノアなら気づくよね。
...この国、お花ちゃんがまーったく無い。」
「おかしい...。国の周りにはあんなにあったから、国もそれを利用してると思ってたんだけど...」
「まあ、僕らにとっては好都合だね」
「まあ、そうだけど」
「花と蜜蜂を使って蜂蜜を作ったり、花が原料の香水や石鹸を作ったり、街が華やかになるように道に飾ったり...。使い道はいーっぱいあるのにね。いざとなれば非常食にもなる」
「...それは食いしん坊なライクだけだよ」
「え、そなの?」
「え、自覚なかったの?」
「...まあいいや。とりあえず今は観光と宿探しだ」
素っ頓狂な会話をしながら、2人は国を満喫し、宿で一晩過ごした。
「2人じゃない!レイラもいるよ!」
「...誰に話してるの?ライク」
——次の日の朝。
「...なあ、お前ら昨日来た旅人だろ?」
宿を出た2人は一人の壮年男性に話しかけられた。
—continue—
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