複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.101 )
- 日時: 2016/08/05 19:15
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
一方、自身の陣地には犬山、榊、皇、川崎、梅雨明、夜城、五十嵐がいた。
皇はサバイバルナイフを持ち敵を待つ。
「次回は俺がオフェンスで頼むぜぇ……?」
「僕に言われても困るよ……!」
榊はフレンドリーに川崎に話す。
「あたしもピアノ弾きたいんだけどさ、大丈夫かい?」
「問題はありません」
五十嵐は神に祈る。
「神よ!俺に力を!」
川崎は嘲笑う。
「神……。あまりに不確かな存在だね。祈れば生き延びられる世界では無いよ」
「……誰に願えば良いんだよ!」
「仲間ですよ」
「……」
「まあ、神と言う存在を認知する者程、心が弱い証拠です。そう言う者程、仲間が救う必要があるとは思います。なので、私は貴方達を全力で守ります。折角のバンド仲間が出来た訳ですので」
すると、三宅達が特攻する。ルメールも何故か三宅達に混ざって銃を乱発する。
夜城はアサルトライフルを構え、三宅達を撃つ。
「ただ、神より悪魔の方が自分が愚かと言う事が知っているんだよ」
「どう言う事ですか?」
「夢を叶えるためなら、悪魔に魂を売るよ。それくらいの気持ちが無いと生きていけないんだ……」
五十嵐は望田の所に行き話す。
「望田……。俺、もう駄目かもしれない」
「そんな、そしたら私は殺されるんですよ!」
「別に良いじゃないか……」
「駄目ですよ!馬鹿ですか貴方!」
「……」
望田はポケットから石を出す。
「この石は願いが叶えてくれる石です!」
「……本当に?」
「本当の本当の本当ですよ!」
「よっしゃ!頑張るぜ!そして、ルメールさんとゴールイン!」
「……本当の馬鹿でしたか」
そして、ネームレスが優勢の状態。勝利も見えて来た頃。水掛達は、三人のディフェンスを殺し、ターゲットを暗殺しようとする。しかし、ターゲットは逃亡。水掛達は追いかける。
「施設の名に恥じないように、俺は特攻する!」
「……!」
ターゲットは銃を乱発する。近くには瀬戸内がおり、銃弾を受ける。木村はすぐに瀬戸内の元へ行く。
「瀬戸内!」
「ひいいい!!こんなに敵が!退却だ!死にたくない!死にたくない!」
ターゲットは逃げる。平達は銃をターゲットに向けて撃つ。見境は木村を見る。
「何やってんのよ!あんたも撃つのよ!」
「瀬戸内が!瀬戸内が!」
「味方よりもターゲット。仲間は捨てるのよ」
「何言ってんだよ!俺のわがままに付き合ってくれた良い奴なんだよ?」
「知らないわ。と言うかあんた甘いのよ!生きるか死ぬかの世界でそんなの関係無い!」
見境の目は鋭く、その目は全ての闇を見た目だった。
「見境……」
「……」
見境は舌打ちをして、ターゲットを殺す。そして試合は終結する。観客達はブーイングの嵐。結果的に、他のグループが負けた為フルパワーの勝利。しかし、木村達の試合は下剋上と言う事で他の企業にも知れ渡る。その後、瀬戸内は何とか生き延びる。しかし意識不明。見境は誰かと電話する。
「ボス。予定通り、フルパワーの銃弾の一部を回収させました」
「そうか、そうか。それは結構。ネームレスが注目浴びている間、こちらは行動に出ようか」
「はい、有力暗殺者を小林財閥の手に!」
「そうだ、お前の父も小林財閥の為に闘い、見事に散った。その事を忘れるな」
「……はい」
木村はその様子を見ていた。
「……ボス?」
皇は木村に話す。
「目の付けどころが良いなぁ。やっぱりあいつは怪しい訳よ。この施設で何企んでやがるんだか。まあ、冥西隊と小林財閥。ただの天下りだと思うがな。でも天下りなら……」
「……見境」
木村はこの施設の意味が初めて知る事が出来た。周りには死にゆく人々がネズミによって喰われている。そして、気付く。自分が居る場所がどれだけ恐ろしい所だと言う事を。
観客には、暁に配属されている文 富美(かざり ふみ)と言う女性がいた。
「三宅が負けるなんて……」
さらに、冥西隊に配属されているジャノックと言う男性が叫ぶ。
「俺ならターゲットを周りの足手纏いと共に吹き飛ばすぜぇ!!!」
そう言ってジャノックは看守を殴る。看守は殴られても何も言えない。冥西隊には資金豊富で有能な暗殺者しかいない為、看守よりも暗殺者候補生が強いと言う事態が起こっている。ゆえに誰も逆らえない。