複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.102 )
- 日時: 2016/08/06 15:10
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「俺、どうしたらいいんですか?夜城さん」
「僕も闘いや争いは嫌い。だから……」
「……?」
「悪魔に頼るんだ……」
「ん?」
夜城は魔法陣を書いて祈る。
「僕に魔法を下さい!悪魔ー!」
「夜城さん!?」
すると不束が夜城に話す。
「悪魔に祈るより瀬戸内に祈らんかい!」
「瀬戸内まだ死んでませんよ!」
不束はお好み焼きを食べながら話す。
「まあ……とにかく木村達とかは初めての試合だったからそうなるのもしゃーない」
「不束さーん、僕、悪魔に魂売りたいんですけどどうすれば……」
「何で不束に聞くんだ?」
「だって不束さんのお父さんは悪魔に魂を売った権力者だからだよ〜」
不束は苦笑いする。
「この裏社会では多少、顔が効く程度じゃ」
「……」
一方、水掛と神代は瀬戸内がいる医務室にいた。
「……瀬戸内」
「水掛さんは〜悪くないよ?いや、三人連続で銃弾一発で殺して、さらに!あれ……。え〜と、トラップもちゃんと解除してくれたじゃん!マジ、感謝
」
「……しかし、三宅達にも俺達と同じ人生を歩んで来ていた」
「……ん?何?何?」
崎峰はトルベルアと話していた。
「お陰で、木村達が勝ってしてしまいました。折角、賭けていたのに負けましたよ。木村以外で勝負すれば……」
トルベルアは崎峰に金を払う。
「ニシシ。あの子達を舐めちゃ駄目だよー?」
「……次の相手は暁です。確実に木村達が殺される方に賭けますよ?」
「どーかな?榊もいるしね」
一方、フルパワーでは。
「残ったのは三宅と他5人のみか。では、新入りを国に申請しておこう。なるべく、犯罪者はイメージが悪くなるので避けたいのだが……。何だ?」
三宅は涙を流す。
「殺された者達があまりに無念で……。あんな奴等に……ううっ」
「泣く暇があるなら、二度とあんな評価が落ちる試合をしないように死ぬ気で訓練、鍛練をしろ!」
「はい……」
「クソ共が……。卒業試験では必ず……。おい!次の対戦相手はクロウズだ!全員皆殺しにして来い!」
「はい!」
そして瀬戸内は意識を戻す。しかし、銃に撃たれたトラウマで何度も発狂していた。
「私を撃つな!犯罪者共め!私は……私は……」
梅雨明が何とか瀬戸内を落ち着かせる。見境は鼻で嘲笑う。木村は成木と話していた。成木もまた、精神的に不安定になっていた。
「成木……。お前、昔から身体が弱かったっけ……」
「そんな事無いよ!!!元気だよ!!!」
「……」
「ただ、ちょっと精神的にきついだけ……。だって、人を殺しているんだよ?気がおかしくなりそうだよ……」
「成木、大丈夫か?」
ルメールは木村を見るが、二人の様子を見て去る。
「……五十嵐の方が私を好きになってくれそうですの」
平は皇とカードゲームしていた。
「……何か、今、途端にやる気が無くなったな〜」
「負けそうだからってガタガタ抜かすなよ。良いからよぉ……諦めて、金払えよ」
「……クソッ。望田か古武に借金するしかないな」
望田は見境を見つめる。
「ああっ……可愛い。ああっ……可愛い」
見境は施設の灯台がある所で、誰かと話す。望田は後を追う。
「才能はあるけど、考えが甘いわ。あれじゃ有能とは言えない」
「……才能があるならいくらでもどうにかなる。クスリでも使って精神崩壊させれば良いだけだ」
「手荒いのね」
「今、小林財閥は冥西隊に構っている暇は無い。世界中の施設が資金を欲しがっているからな」
「そのうち、手に負えなくなるわよ。ま、どうでもいいけど」
望田は木村の元へ行く。木村は榊と楽器のセッション中。
「木村……」
望田は見境の事を説明する。
「成程、冥西隊は小林財閥と組んでいたのでは無く、完全に上下関係が確立しているのか……。しかし目的が分からないな。小林財閥は何をしようとしているんだ?」
望田は興奮する。
「最高ですよ。あんな美人にあんな裏。まさに理想のタイプ!そして、私は今、主人公の気分!ほっほー!絶対、見境と結ばれます!」
「……そうか」
「木村さんはもう幼馴染の成木さんがいますからね!」
「それは成木次第だろ?」
榊は木村に話す。
「でもさ、成木ってあんたが来る前に、ずっと木村の話しかしてなかったんだ!……と言う事は?」
「……でも良いな〜。成木さんと付き合えるなんて」
「そ、そうか?」
木村は見境の元へ行く。隠れて、皇と不束は見守る。
「恋愛話なら興味無いぞ?」
「な訳なかろうが。……望田が聞いたが、小林財閥が絡んでいるとは……。あの見境と言う女は警戒しないといけん」
「……面倒くせぇな」
木村と見境は話し合う。
「何?」
「望田が君の行動を監視していた。そして小林財閥の関係者と接触していた。あれは何だ?」
「どうして貴方はそれを知る必要があるの?」
「俺達は仲間だ。仲間を危険に及ぼすような隠し事はしてほしくない。言えないなら、またいつか話してくれる時まで待つが」
「いつか話してくれる時?生きるか死ぬかの世界にそんな物は無いわよ」
見境は嘲笑う。
「生きるか死ぬかの世界だからこそ、希望が必要だと思うんだよ」
「何?神とか?つまらないわね。才能がある人はそんな事を簡単に言うのよ。才能が無い人にね……」
「才能なんて神や悪魔と同じだよ。人の信仰心から創造された恐ろしいモノだ」
「……まあ、別にいつ死ぬか分からないから言っておくね。あたしは小林財閥の工作員よ」