複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.107 )
日時: 2016/08/06 19:35
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

モンブラン博士さん、霧風赤司さんオリキャラ投稿ありがとうございます!

これからも応援宜しくお願いします!



此処からは本編となっております。

「……冥西隊との関係は?」

「完全に小林財閥が冥西隊を利用して人体実験を行っているわ。例えば、ドーピングやサイボーグ化とか」

「……そんな」

「でも、さすがに無能な暗殺者を人体実験にするほど、余裕は無い。だから、世界中の有能な暗殺者を見極める為にあたしの様な工作員が入り込むの」

「え……?」

「でも、所詮小林財閥は金を持っているだけの猿。才能なんて無いわ」

「……小林財閥は何をしようとしているんだ?」

「簡単に言えば、この無数の暗殺者候補施設を冥西隊や小林財閥の息がかかった施設以外を壊したいのよ」

「何の為に?」

「暗殺者の一回のギャラは1億円」

「一回って一人につき殺した回数って事か?」

「それに19人。ターゲットを一人殺すだけで19億円の損失が発生するのよ。まあ、それだけ命は重いって事。でも、小林財閥はこう思ったの。

犯罪者に何故、1億もの大金を払わないといかないんだ。ってね。殺人と言う犯罪を認知していないからそう言う事が言えるのね。笑えるわ」

「そして小林財閥は……?」

「世界中の施設から、有能な暗殺者候補生をあらかじめ安値で集めるのよ。そして裏工作させて必ず、小林財閥直属の有力暗殺者に成り上がらせると言う契約をする。能力があっても卒業試験にクリアしないと10年も候補生になっているかもしれないから。それで一人のギャラは3000万程で抑えられるわ」

「いやいやいや。その値段で納得する訳が無い!」

「反抗した者は小林財閥の圧力で無理やりだね」

「他の企業は!」

「他の企業だって1億なんて払う気無いわ。だから他の企業は小林財閥を支援している。そして、小林財閥の傘下について暗殺者を安値で手に入れるのよ」

「と言う事は就職先はいずれ全部小林財閥の息がかかっている所になるのか?」

「そして小林財閥は大きくなり、無能な暗殺者を使おうとする他のライバル企業を締め出すのよ。これであっという間に小林財閥が裏社会を支配出来るのよ」

「……そんな」

「まあ、あたしが偉くなったら確実に甘いあんたをまず、締め出してやるけど?……ヒヒッ。今なら命乞いしてあたしの靴舐めて、一生、あたしの下僕になるなら考え直すけど?」

「俺はそんな汚い手で目指せるか!生きるか死ぬかの世界に金を持ちこみやがって……。暗殺者を舐めるな!」

「暗殺者なんてただの犯罪者でしょ?もう、手は汚れてるわよ。あたしもあんたも」

「……俺達は人を殺すのが職業だ。なら、せめて、生き方だけはまともにさせてくれよ!」

見境は聞こえない様に呟く。

「甘いわね。ただ……あたしもそう思いたいわ」

「え?」

「……あたしに締め出されないように、ちゃんと頑張ってよ」

見境は去る。

皇と不束は話し合う。

「小林財閥って何だぁ?何者なんだ?」

「小林財閥……。分かったぞ、親父が話しておったんじゃ。あれは、暗殺者の落ちこぼれが創った企業じゃ」

「あ?何だそれ?」

そして見境と木村は互いに意識し始める。木村は成木がいる医務室へ行く。

「成木?なに聞いてんだ?」

「ハーモニカ横丁!!」

「止めてくれよ……。木村、木村、うるさいだろ」

「そんな事無いよ?あ、そう言えば、ルメールさんと五十嵐さん付き合うみたいよ!」

「ヘぇ〜……こんな施設に愛は生まれるのか」

「生まれるよ。どんな場所でも。どんなに時が経っても」

「……??」

そして、暁との練習試合が始まる。

「暁で一番強い人は?」

崎峰は女性を指差す。

「雲井祭!基本的に剣のみを使うけど協力だよ!何故なら、彼女はディフェンスに徹底的に徹しているからー!ニシシ、覚悟決めた方が良いわよ。この戦い、いつ終わるか分からないから!」

「え……?」

トルベルアは笑う。

「ええ、そうですよ!皆、皆、殺されて、私のお金になって下さーい!」

崎峰はトルベルアを殴り飛ばす。

「それじゃ、私のお金の為に頑張ってー!」

「だから、励ましになってない……」

今回の標的は瀬戸内。近くには梅雨明がいる為、発狂はしていない。雲井は木村を見る。

「ボクは雲井祭、よろしく!」

「ああ、どうも。あれ?女性じゃ……?」

「ボクは亡くなった弟の意志を継ぎたいから、一人称をボクに変えて、髪型もショートカットにしたんだよ」

「そうですか……」

木村達は怯む。

「こ、この人達、殺さない駄目ですか?」

「駄目〜」

「崎峰さん!……どうしよう」

「ターゲットに私情は禁物。向こうもそれを分かってるわ!」

「は、はあ……」

皇は構える。

「俺ァ、敵を殺すだけだぜぇ?今回はオフェンスだから……大量に殺せるなァ?」

望田は戸惑う。

「は、始めてで怖いです!怖いです!瀬戸内の馬鹿!」

見境は木村を見る。

「……甘い。だけどカッコイイわ……」

榊は梅雨明とフレンドリーに話す。

「オレは瀬戸内を守る!」

「あたしも守ってやる!」

「……ありがとう!」

「犬みたいで可愛いな」

夜城は暁達を見る。

「木村、生きよう。例え誰かを殺しても、生きる事は恥ずかしい事じゃないから……」

「震え声で言われても困りますよ……。でも……やらないとやられますから」

平は泣き始める。

「ルメールさんっ……うあああああああ!!!相手にすらされなかった……」

そして試合は始まる。