複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.108 )
日時: 2016/08/06 23:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

今回のステージは朝4時の住宅地。暁は、ディフェンスが凄く試合が終わるのに最低8時間。最高10日。暁は叫ぶ。

「ボク達には才能は無い。だが、日々の鍛錬で鍛え上げた友情、努力、忍耐、そしてターゲットを守る事。ターゲットが救われるなら命さえも投げ出して見せる!」

木村は呟く。

「何処が才能が無いんだよ。……てか才能って……」

「良いから行くわよ。木村」

「見境」

水掛、細多喜、神代、古武、皇、不束はオフェンスをする。

水掛は腕で指示をする。

皇は先陣を切って町を走る。すると、全員で8人の男女がナイフだけを持って叫ぶ。

「……ネームレス!貴方達は変わった様だけど、暁は貴方達には負けない!冥西隊に勝つまで……!」

皇は気付く。

「この八人は殺される為に出て来たと言う訳か……」

細多喜達は銃を構える。

「つまり、この八人の銃は他の者達が持っていると?」

「どう言う事?意味分かんない!」

水掛は解説する。

「……現在この八人は銃を持たずにナイフだけで現れた。普通なら格好の餌。ハチの巣にされるんだ。しかも八人はそれを承知で現れた。……この八人分の銃は何処へ消えたと思う?」

「え?え?」

「他の10人が二人分の銃を持っており、弾数を多くなる……」

八人は叫ぶ。

「別に私達はハチの巣にされに来た訳じゃない!私達は、お前達の武器を奪いに来たんだよ!」

皇は笑う。

「俺がディフェンスだったらもっと長生き出来たのに。残念だなァ?実に残念」

皇一人でサバイバルナイフを投げ、八人は見事に頭に刺さる。

「ネームレスをなめすぎだなァ?おい……」

皇は遺体を一人ずつ蹴り飛ばす。

「皇、警戒した方が良い。……家から狙撃される事もあるからな」

犬山、見境、木村、夜城は敵陣地付近で待機。

「後は、水掛と皇達を待つだけだね」

犬山はカツサンドと大福を同時に食べる。

「犬山!」

「お、おいしいんだな!おにぎりがおいしいんだな!」

「い、犬山……お前が喰ってんのはカツサンドと大福だよ」

「それより、君もどうだい?カツサンドと大福のとろけるハーモニー。まるで、ゲロ味のミックスジュースの味がするよ?」

「意味が分からない」

犬山は木村にはカツサンドと大福を詰め込む。

「詰まる!止めて!」

すると、標的合わせて11人の敵が現れる。雲井以外は二人分の銃を持つ。夜城は呟く。

「一旦、退却……!」

木村達は逃げる。雲井は剣を向け指示する。しかし、見境は逃げない。

「見境!」

「……時々自分が分からなくなるわ。どうしてこんな事をするのか。だって、なりたくてこんなのになった訳じゃないのに」

「今は逃げるぞ!」

木村達は逃げる。そして水掛達と合流。

「細多喜が望田達を連れて向かっている……」

「向こうは11人だわ。恐らく、自分自身にトラップを仕掛けているはず」

「……危険だな」

そして、瀬戸内と見張りの五十嵐と梅雨明を除く、16人が集まる。

「危険と感じたら全力で逃げるんだ」

「今、危険だと思います!逃げます!」

望田は逃げようとするが榊に止められる。

「あたしは弱いのは嫌いだ」

「助けて!」

そして、16人は敵陣地へ入り込む。そして、住宅地で雲井達と交戦する。住宅地なのでなるべく、銃声を抑えて発砲する。そのせいで、二人分の銃を持っていた暁は不利な状況になる。雲井は苦しそうな表情をしながら、ターゲットの所へ行く。しかし、それが逆効果を生み、木村達は雲井の元へ行く。

「雲井、貴方以外は死んだ」

木村達は銃口を雲井に向ける。木村はターゲットの方に銃を向ける。

「なんでだ?ボクは作戦通りに指示したはずなのに……」

木村は罪悪感を感じる。

「……何で、俺は人を殺せるんだ?殺すのはターゲットのみだったはずだ。それなのに……」

皇は叫ぶ。

「木村がやらねぇなら俺が……」

「ボクは一人でも闘う!あの時の宿命の為に!散って行った仲間の為に!」

雲井は剣を持って凄い動きで暴れる。そして、その剣で古武が刺される。

「ぐはっ……」

「……え?」

雲井の手は震える。

「ボクは……何を?」

古武は倒れる。

不束達は雲井を殺そうとナイフで刺そうとするが、木村が止める。

「雲井、降伏してくれ。俺はもう死にゆく人々を……見たくない」

「剣が折れても、右腕が使い物にならなくなっても、闘う意思がある限り、ボクは絶対に諦めない!!」

「頼む!……今の状態だと君も古武も」

「ボクは……諦めない」

「……」

「ボク……」

雲井はターゲットと共に降伏を宣言。皇は呟く。

「生ぬるいぜぇ?」

「……もう、俺にも分からない」

一方、観客は暁にブーイングが巻き起こる。その様子を小林財閥が見る。

「強敵は消えた。やはり、麻酔をわざと与えないようにしたのが幸いだったな。しかし、まさかネームレスまでとは……」

見境は気まずい表情を見せる。崎峰とトルベルアは話す。

「暁は麻酔をケチったのか?」

「麻酔って何ー?」

「ああ、暗殺者には正常な判断が出来ないように、麻酔に強力な興奮剤を入れているんだ。それで人を殺しても何とも思わないようになる。ははっ、でも精神は崩壊。普通には生きられないね。でも、暁は多分、その強力な興奮剤を投与してなかったんだ。だから勝ったんだね。畜生」

暁の看守は叫ぶ。

「降伏だと!暗殺の世界にそんなのがあると思うか!」

「……友を失いたく無い。もう、弟も……ボクは」

「……もうこの施設は終わりだ。文は死んだし……。後は国の指示を待て。運が良ければ、別の施設へ行ける」

「ボクは……もう」

「無理だ。一度入れば二度と足は洗えない。……もっと私が君を異常に出来れば……」

「異常って何?」

「薬物投与をもっとしておけば!」

雲井は看守を殴り、その場を去る。

「古武の事、謝って無いわね。あの子」

「そんな事言うなよ……。今のあの人には無理だ……」

その後、暁は閉鎖。雲井は一切の権利を一方的に奪われ、全てを忘れ世界を放浪する事になる。そして、暗殺者の腕を小林財閥に拾われる事になり、後に雲井は小林財閥を利用してあるイベントを開催するが、それはまた先の話である……。

「ボクは絶対に復讐を達成し、ボクや弟を奪った国や、あいつを地獄に落としてやる!」