複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.11 )
日時: 2016/07/08 18:40
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

一方端町にある、端刑務所では。


刑務所の所長が囚人服を着せられて複数の囚人と共に収監されていた。



一人の囚人は所長に話す。

「所長さんですよね?まさか、裏切られたんですか?

身勝手な行動ばかり取っているからそんな事になるんですよ。

ふふっ。今の貴方は所長じゃありませんね。証明出来る物がありませんから。

地獄門さん」


地獄門はオールバックの白の髪に、メガネ。25歳。元科学者で現在は所長。所長時は制服は着ず、白衣を着ている。理由としては科学者の未練を残している為か。



一人の囚人は地獄門に話す。


「俺の名前はブライアン・ショーン。気楽にブライアンと呼んでくれ」

「やあ。僕は士。地獄門士だよ。よろしく。囚人番号500番」

「……折角、脱獄方法を教えてあげようとしたのに」



ブライアン・ショーン。ドイツ人。金髪で坊主。28歳。服装は逮捕される前はカジュアルな服装を好んでいた。現在は勿論囚人服。



「どうせ何か取引があるんだよね?」


「勿論。此処にいる奴にまともな人間はいないぜ?」


「聞かせてもらおう!是非とも、君を利用したい!後でご褒美としてたっぷり鼻の穴の中に、アリを20匹入れてあげるよ!」


「それは遠慮する。

……取引条件は簡単だ。

俺に濡れ衣を着せた奴を殺して欲しい」


「僕は殺し屋じゃないよ?」


「君の拷問は好評でね。是非とも、君の玩具にさせたいんだ」



ブライアンはその人物を語る。


「彼の名前は、アルベルト・シャド。彼は違法に賄賂を行っていた。
その罪を、また賄賂で私に着せたんだ。

何処までも金に汚いクズ野郎だよ」


「そいつこそが此処に来るべきだと思うけどね〜」



「まあ嫌われ者の権力者は金で誤魔化しているよ。だが、そう上手くはいかないが……。だから、此処に処刑されるアルベルトより、君に拷問されるアルベルトが見たいんだ」


「契約成立だね!」


地獄門はブライアンの脱獄計画を聞く。



脱獄計画は簡単。地獄門は刑務所の所長。手錠の鍵等の場所は把握済み。なので、手錠のカギを奪い逃げる。


ちなみに、牢から出る方法は……。




ブライアンが突如、具合悪そうに嘔吐する。



看守は動揺するが牢のカギは開けない。

地獄門は看守に語る。


「どうしたの?助けないのかい?」


「……」


「おいおいこれじゃどっちが嫌われ者か分からないよ。

それに、この症状は元科学者である僕がウイルスを注入させた」


「……何!ふざけるな!身体検査した時には無かったぞ!」


「女の体にしか興味無いお前等の検査をすり抜ける事なんて容易いのさ!」


「そんな……」

「それに、これは感染症だよ。早くしないと生贄が全員死滅しちゃう〜!」


「おい!こいつを直ぐに生贄に捧げろ!」



看守は扉を開ける。


すると、ブライアンは看守のベルトから鍵を取る。


「へへっ。お手柄だぜ!」



ブライアンは看守を殴り飛ばす。

地獄門とブライアン、そして複数の囚人達は逃げる。




刑務所には警報が鳴る。




ブライアンと地獄門は看守から奪った警棒で相手をなぎ倒す。


「へぇ〜意外に強いんだね?」

「俺は元々、SPを目指していたからな」




地獄門は自分の部屋に行き白衣を持っていく。

「おいおい……服を着る余裕なんてないぞ」


「そうだね。後は汚い下水道を通過してマンホールから脱出だ」


地獄門とブライアンは下水道へ行く。