複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.111 )
日時: 2016/08/08 18:15
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「古武がいない分は?」

「そこは18人で頑張らないと駄目。もう余っている人は死んでいるからね」

「……崎峰さん……一応、卒業試験なんですよ?俺達……」

「全試合で降伏させるんでしょ?死なない程度で頑張って〜」

木村達と対戦するのは、冥西隊。小林財閥のボスは笑いながら見境に話す。

「万が一にも備え、木村達を妨害しろ」

「全ての試合に降伏とか言ってるんですよ。妨害しなくても良いと思います」

「小林財閥はこれからアメリカへ本部を置く。しかしその為には大量の資金が必要だ。そこで、我々の力を改めて調子に乗っているネームレスを潰す事で証明するのだ。問題は無い。全て肉体改造は済んでいる。特にジャノックは……」

「はい」

ステージは荒野。視界を遮る物が無い為、小細工なしの真剣勝負を強いられる。冥西隊は小林財閥が買収する前は、平均の強さを誇っていたが小林財閥が買収すると、海外からの有力な暗殺者候補生を送り込む。瞬く間に有名になっていく。特にジャノックと言う人物は危険視されている。今回も瀬戸内が標的。

「てめぇの恐怖の叫びをこの体一杯に浴びてえ!!」

木村達はビビる。

「あのモヒカン怖えーよ!」

冥西隊、19人のメンバーの名前が呼ばれる。

ジャノック。
ドナルド。
カーネル。
キング・ボブ。
ウェンディー。
モス。
ネス。
ファース。
ロテリア。
アイナ。
ドム。
etc.etc.

「ジャノック以外、何かハンバーガーらしい名前だな」

「でも、皆、強そうですね……。怖いです」

そして、卒業試験が開始する。

木村達は、集団で動き、強い相手には逃げ、弱そうな相手に攻撃をする。ジャノックは木村が相手をする。

「てめぇは強えーのか?ァ?」

「時間稼ぎに付き合えよ。モヒカン星人」

「それしか言えねーのか、雑魚。鋏でお前の鼻と髪切り取るぞ?」

「……」

木村は銃を持ち、ジャノックを撃つ。ジャノックは機械化された左腕で防ぐ。

「そろそろ、遊びは終わりだァ!命乞いをしろ!」

ジャノックは鋏で、木村の腕を斬り落そうとする。

「……命乞いしたら殺さないでくれるのか?」

「な訳無いぜ!」

ジャノックは攻撃するが、木村は避ける。

「……」

「オラッ!来いよ、クズ!才能が無い奴が出しゃばるとどうなるのか分からせてやるぜ!」

「お前は才能があるのか?」

「俺の才能が羨ましいか?」

「……哀れだな」

「てめぇがな」

全体的に冥西隊が優勢だった。しかし、見境が大量の磁石を用意する。すると、冥西隊のメンバーが磁石に吸い寄られる。

「どう言う事だ?」

「冥西隊のメンバーは身体がサイボーグなの。そして鉄に反応する磁石を用意すると、全員でフルボッコが出来るようになるのよ」

ボスは見境を睨む。

「誰だ、あのステージに磁石を持ちこんだ事を許可した奴は!」

「処刑済みですが、どうやら磁石が武器に使うと思っていなかったらしいです」

「……ジャノックに賭けるか」

ジャノック以外のメンバーは峰打ちをされる。

「良し……。後は標的を狙うだけだ」

「殺すんじゃないぞ。殺した様に見せるんじゃ」

「生ぬるいなァ?」

ジャノックは鋏を地面に刺す。そして木村を睨む。

「絶対に許さないぜ?この野郎」

「誰かが死ぬよりマシだ」

「舐めやがって……!ぶち殺すぞ!才能も実力も無いくせに!この俺が負けるか!」

「……なら、神頼みでもしてろ」

そして、勝敗は決まる。観客達は湧いていた。最強と呼ばれたジャノックを倒す下剋上に人々は期待していたからだ。そして、ボスの元へ見境は行く。

「これであんたの計画は終了。案外、脆いわね」

「そう思ったのなら、我々を侮りすぎたな」

「……?」

「聖と言う落ちこぼれ施設があったはずだ。我々の買収した施設だ」

すると、地獄門とヒワノが現れる。

「やあやあ!」

「良い実験台だね^^」

ボスは笑う。

「この二人がいれば、有能な暗殺者等不要。寿命等は大分減るが、その分大幅にパワーアップ。適当にクズを集めれば、小林財閥がこの世界を支配する事等簡単」

「……そんな」

「おい、見境を人体実験に使え。殺しても構わん」

「分かったよ……」

「面白そう玩具だね……」

「助けて……!木村!」

一方、聖では理性を失った暗殺者候補生が叫び続ける。

「ああああああああああああああああああ!!!」

「ぐああああああああ!!!」

「ぎゅほほほほほほ!!!」

ネームレスでは見境がいない事に気付くが、裏切りだと判断する。

「おい!皇!」

「17人だ……鍛練は怠るんじゃねーぞ」

「……」

「見境の事は、望田に任せとけ。お前は成木の所へ行け」

望田は五十嵐から願いが叶う石を奪い祈る。

「見境!見境!見境!戻って来て下さい!戻って来て下さい!」

木村は成木の所へ向かう。

「私はまだまだ頑張れるよ!」

「……でももうすぐ寿命だろ?」

「私、一秒でも生きている実感が欲しいのよ!!!だからそんな顔しないで!!!

最後に見た木村君の顔がそんなだと、私死んでも死にきれないよ!」

「……ああそうかもな……」

そして、対戦相手はクロウズ。フルパワーに練習試合でボロボロに負けた弱小なのだが……。ステージは、とあるドームの中。かなり小さいので早めに決着が付く。

「おい……クロウズが……」

クロウズは全員、神父の格好をしている。リーダーの尾崎 裕太(おざき ゆうた)は奇声を発する。

「神よ、悪魔よ!あの者達に災いを!ブツブツブツ……」

「あれはあれでヤバいな」

クロウズは踊り始める。

「ふっふー!うひゃははははは!!!」

「祈れ!祈るんだ!」

「……」

そして、試合が始まる。すると、ネームレスの銃が暴発したり、色々不吉な事が起こる。

「んな馬鹿な……」

標的である尾崎はずっと踊る。叫ぶと場所がバレるので踊りのみ。

「god!devil!我に力を与えたまえ!」

「神も悪魔も幻だ!ただ、金儲けに使っているだけの幻想だよ馬鹿!」

「黙れ!不届き者よ!」

木村は尾崎と闘う。木村の方が圧倒的に強かった。

「どうして……神の御加護が……」

「祈る事しかやってない奴が、毎日、腹筋一万回以上やってる奴に勝てるか!」

木村は尾崎に峰打ちをする。そして、勝負は終わり、木村達は勝利する。

「次の対戦相手は……ジャスティスグレートシンドローム?」

「……ん」

「水掛さん?」

「施設の名前は大抵、カッコつけた奴が多い……」

「そ、そうですか……」

望田は空を見る。

「見境さん。何処へ行ったのでしょう……」

一方、見境は地獄門とヒワノと話していた。

「だからっ!彼に電話すれば、貴方達だってもっと良い所に就職出来るのよ!」

「……僕は今、君を解体したいんだ」

地獄門はヒワノを止める。

「名前だけ言ってくれ」

「不束 翔太。彼の息子は今、ネームレスにいるの。その事を金と就職と取引させて話せば良いのよ」

「悪くないね……」

そして、地獄門とヒワノの力を貸して、見境は脱走する。

「見境。小林財閥はどうするんだい?」

「まだ使えるなら、あたしが貰って行くわ」

「……折角解体したかったのに〜^^」

ボスは叫ぶ。

「女狐め!クソッ……。まあ良い……もう用済みだ」

そして、木村達は淡々と試合を進める。

「我らは、ジャスティスグレートシンドローム!」

「……格好も結構凝ってんだな……」

リーダーの望月 武士(もちづき たけし)は愚痴をこぼす。

「はっはっは!しかし……先輩達が乗り気だっただけで我々は本当はそんな事をしたくはない!

本当に……無理」

「先輩達は?」

「殺されたよ……。残されたのはこの伝統……。名前と伝統を変えたい!」

何とか木村達は勝利する。ちなみにジャスティスグレートシンドロームの強さは冥西隊並。そして次の対戦相手は施設内の殺人事件発生率90.4件。入ったら殺される。手の付けられない無法地帯。名前は洪都拉斯。

「……え?」

「絶対に絶対にこの名前は言ったら……調べたら駄目ですよ?結構危険です……」

「……川崎?」

リーダーの大幸おおさかと呼ばれる女性は叫ぶ。

「空には立派なきのこ雲!地には素晴らしい祝砲を!王に感謝!王に感謝!王に感謝!」

「……」

何とかネームレスは勝利する。しかし、大幸は叫ぶ。

「負けていない!我々は負けていないのだ!我々は暗殺者!暗殺者!」

次の対戦相手は聖。そして最後の対戦相手でもある。

「やっと最後か……。これに勝てば……」

すると、成木が倒れる。

「……」

「成木!?」