複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.114 )
日時: 2016/08/09 14:16
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

木村は沢山の墓を見る。

「……成木」

木村は泣き始める。

「俺には何処に君がいるのか分からない……。俺には無理だった。奇跡も神と同じで……不確かなモノだったな。ごめん……ごめん……」

こうして、木村は立派な暗殺者になる。
夜城さんは暗殺者にならず、不束の紹介で不束の会社が経営しているレストランの副店長になる。ただ、景気が悪いらしく売上が良くないらしい。
不束は親に呼び戻されるが拒否。政治家を目指す事になり、木村と違った方面で世界を変える事を決意する。
平は実家に帰り仕事に就こうとするが傷だらけの身体では誰も採用されてくれず、家からも追い出されたのでフリーの暗殺者になってしまう。
川崎はピアニストの道を進む。将来はヨーロッパで活躍したいらしい。
水掛さんは暗殺者の道を進む。そしてたまに連絡を取ってくれる。歴史の事しか話さないけど。
細多喜は暗殺者の道を究める。しかしギターも妥協しない。細多喜によれば、人生の設計プランは完璧らしい。
瀬戸内は金持ちの医者になる事を決める。……強い精神力が必要になるだろう。
五十嵐はルメールさんとゴールイン。平とは真逆の人生を送る。
梅雨明は捕まる前から付き合っていた彼女とゴールイン。現在はカードショップを経営している。
皇は暗殺者の道を進む。……殺人の罪はどうやら消えているらしい。
犬山は暗殺者の道を進む。……頑張れ。
崎峰さんは別の施設へ移動する事になった。看守の中で最もきつく、最も愛があった人だった……気がする。
望田は……行方不明。彼が話しかけてくれなかったら俺は一人ぼっちだった。……今から助けたいが、もう遅い……。
神代は水掛を追い暗殺者へ。相変わらずの日々を送れる数少ない人物だろう。
榊は暗殺者になり、現在も連絡を取っている。たまに崎峰さんも出てくれる。
ルメールは五十嵐の元を離れず、笑って見守っている。しかし彼女の心は閉じたままであった……。
そして、見境は……。

「……」

見境の周りには、不束の父の死体が転がっていた。

「小林財閥に貴方は不要よ」

そして望田は洗脳されていた。サイボーグ化されて。

「……わ、私は……」

「今度からあたしがこの世界を乗っ取るわ。手始めに冥西隊と聖のメンバーの再構成。使えない奴は窓際へ。

木村。あたしはあんたのようにあたしの道を進む。間違っていても……あたしは全力で進み続ける」

木村は道を進む。死体で出来た道を進みながら今日も道を造る。死体を増やしながら。

「……ぐああああああ!!!」

苦悩しながら。

イエスタデイ・ワンスモア 完