複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.116 )
- 日時: 2016/08/09 19:07
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
沢木はただただ驚いていた。
「これがエラー事件……!」
皇は次元を超え、水を流し込む。
「面倒だが、芸当を変える事も出来るんだ……。はあ、ナイフ投げてぇ」
皇は深海500mの水を噴出させる。
「水圧の関係で水は弾丸へ変える....!」
自分の周りに、別の次元を造り自分に本来当たる水はその次元の中へ入って行く。
「流しそうめんの真ん中にいる気分だァ……」
ミスターHは車を降り、皇を睨む。
「黒姫、細多喜、崎峰よ。客観的に見たら如何にやっている事が愚かと言う事が分かるよ。……全く美少女では無く私のような変態の言う事を聞くとは……!」
ミスターHは橋の手すりを渡って走る。沢木が驚く。
「あれは!?」
皇は自分自身を次元の中に入る。
「俺ァ、ただのテレポート役だ。ちょっと遊んだだけ……。それより、本当のエラー事件に目を向けた方が良い」
「どう言う事だ」
皇は異次元へ消える。
すると、自衛隊らしき扮装をしている人物達がミスターHに向ける。
「奴は?」
「こ、この人はエラーです。僕の透視能力が訴えかけています!」
「殺せ!我々の存在を脅かす悪魔は皆殺しだ!検体は兵器として活用する!死体は残しておけよ!」
「……私は変態だが同時に世界の安泰を願っているのだ。全く理解に苦しむよ」
ミスターHはその場を去る。沢木は驚きの連続でどうすればいいか分からない。
「前田ももしかしたら、エラー事件の被害者かもしれない……。調べてみよう。確か、友人の一人が警察官だったはず……袴田」
ミスターHは本拠地であるサンシャイン90の下で雷電・Vと話す。
「保護は不可と言うよりも明らかな敵意を感じたよ」
「それより、国は超能力者を所持していたんですか?」
「その通り、透視能力を持っているらしいのだ!羨ましい」
「我々の目的は、7月7日に生まれた超能力者の保護。そしてエラー事件を未然に阻止する事です。後は国と対等な関係で話し合う事ですね」
「思えば、時を止めると言う能力も羨ましいな……」
「聞いてますか?」
一方、一とイズはバイトで高級レストランで働いていた。
「今日も元気に皿洗い!」
「時を止めれば……」
「駄目だぜ!そしたら超能力者ってバレるぜ!」
高級レストランには二人の国の関係者がいた。
「エラー共の調子はどうだ?」
「ええ、黒姫等は使えそうかと……」
「クックック。浅梨 伊吹(あさなし いぶき)。君の科学者としての才能は素晴らしい」
「いえいえ、素晴らしいのは最近入ってきたヒワノと言う人物でしてね」
「クックック……」
そして、一人の方の国の関係者がふぐ刺しを食べる。すると、苦しみながら倒れてしまう。さらに、東京の五つの地域でこのレストランでふぐ刺しを食べていた国の関係者が時間差で死んでしまう。一とイズは皿洗いをしていた。
「これってエラー事件?」
「ふぐ刺しなので恐らく……ふぐの毒抜きを忘れていたんじゃないんですか……?」
料理長は叫ぶ。
「そんな事は断じてない!あり得ない!私は……!私は……」
浅梨は救急車を呼ぶ。
「はい、お願いします」
病院は騒いでいた。
「国の関係者の食中毒が五人だと……?」
「ええ、いずれも時間差がありますが、ほぼ同時です」
「最優先しないと国がうるせーからな。急ぐぞ」
当然、その後料理長が全部の責任を取る事になり、レストランも閉店する騒ぎになった。マスコミがある事無い事書き込み、料理長は自殺。かなりの大問題になる。浅梨は国に報告する。
「とりあえず皆さん、あんなゴミクズシェフがいないレストランをちゃんと用意しましょう」
「そうだな……」
一とイズは疑問を浮かべる。
「料理長がそんなミスをするとは思えないな!」
「どうでも良い。それより虹色橋を水浸しにした奴が重要よ」
すると、雷電・Vがレストランの監視カメラをハッキングしてパソコンに映像を映し出す。
「やっぱり……いずれも浅梨と言う人間が関与しています」
ミスターHは幼女アニメを観賞中。
「君のヘソを舐めまわしたいよ!」
「何故国の関係者が……」
「それに超能力も分からないわよ。対処不可ね」
雷電・Vは推測する。
「スパイの恐れがあると思います。中から国の関係者を滅ぼしていく……」
「随分、回りくどいね〜!」
雷電・Vは浅梨の筋肉の動きから見て判断する。
「実に簡単な事件ですね。ワトソン君」
「誰だよ」
「全て、謎は解けたよの方がしっくりくるよ、ホームズさん!」
「一も誰ですか?」
ミスターHは呟く。
「ホームズの世界観に私は合ってると思うがね。何故なら紳士的なのだからな!」
「知らないです。黙ってアニメ見て下さい」
雷電・Vは呟く。
「……それでは浅梨さんを此処へ呼んで下さい」
「時を止めれば可能だけど、超能力が……」
「そんなの我々も同じです!」
「それじゃ連れてきますね?」
イズは時を止める。