複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.118 )
- 日時: 2016/08/10 15:30
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
浅梨は一達の元へ行く。浅梨はガスマスクを付ける。一はガスマスクを目を輝かせて見る。
「ファッション?」
「再現する毒。一息でも命取り」
浅梨は指先から毒ガスを噴出させる。一は閃光弾を浅梨に向ける。
「ガスマスクには無効だよ?」
「イズ、時を止めろ!」
「……無理よ。さっき、やってみたけどどう言う訳か私の能力使えないみたい。意味が分からないけど。それに、今時を止めても毒ガスが充満しているから無意味よ」
「え?毒って時を止める能力より凄いの?」
「終わりだ。てめえたちは此処で自殺しましたとさ」
すると、仮面を被った少女が大鎌を持ちながら笑う。
「死神……!」
一は死神を見る。
「あれが……東京!」
「……クルクル回る螺旋のように蝋燭は捻じれては戻り、捻じれては戻り。蝋燭が燃やすのは過去の記憶。過去を燃やして今がある。単純に楽しめばその燃やした過去さえ空に見送れるのに。最高のアンリアルこそ、我々の望む世界。個性豊かと笑ってくれれば東京なんて呼ばれずに済んだ」
死神は浅梨の指を斬り落とす。
「ぐああああああああ!!!」
「真っ白な世界は真実に戸惑い、我々に従うのみ。でもそれじゃ面白くない」
死神は浅梨を連れていく。一達は戸惑う。
「何だったんだ……ってそれよりも早く換気を!」
一方、刑務所ではある人物が投獄されていた。
「……柴田阿修羅と言う殺し屋と闘っていたら、警察に捕まったッスよ。それで俺に何の用ッスか?皇さん」
其処には拘束具で捕まっていた皇がいた。
「皇さんって……超能力使えるッスよね?たまに消えてるし」
「……それがどうした?安藤 対馬(あんどう つしま)」
「俺も使えるッスよ。後、水掛って言う無口な奴も!」
すると、道ノ里と崎峰が現れる。
「では脱獄させましょう。ただし、絶対に超能力を使って暴れて下さい。現在、国に有能な人物はふぐ刺しで殺しています。なので馬鹿な国に正常な判断は不可でしょう。それに海外にも我々の同士がいます」
「ニシシ〜面白くなりそうだね〜!早く、ミジンコ達を潰そうよ」
「ミジンコも数が多ければそれなりの対処が必要です」
安藤は水掛を呼ぶ。
「……」
「こいつは無口ッスよ。確か余計な事を話しすぎて、仲間を失ったかららしいッスけど」
安藤と水掛は次元を超える。
「そう言えば浅梨は?」
「死神は削除済みです。どうやら中途半端に壊れていたらしいので」
「へ〜……残念。使えそうだったのに」
安藤と水掛は東京ソラキ塔。最近の名称は空木タワーと呼ばれている。その付近にある水族館へ金を払わずに入る。
「俺の能力である影を操る称号、影法師で暴れるッス!」
「……宇宙の境界線」
水掛は大量の虫や魚を巨大化させる。逆に人間達を小さくさせる。安藤は影の中に小さな人間達を入れ込む。
「暴れるッスよ〜!」
水掛は小さく収納している、爆弾を大量に投げ、爆発する瞬間に巨大化させ大爆発を起こす。安藤達は影の中に隠れ、被害を防ぐ。
「超能力って最高ッス!」
「……使い様による」
「影法師!武器も此処から出せるッスよ」
「……任務は遂行した。人間や虫達を元に戻す」
「もっと楽しもうッスよ。もっと人、殺そうッスよ」
「我々は超能力者の前に犯罪者だ……」
「はい?」
国は対応に遅れる。総理大臣はちょうど休暇中だったからである。しかし理由はもう一つあった。それは警察に挑戦状が届いたからである。榊と言う女性が警察が無力と言う事を示す為に超能力で犯罪を犯し、エラー事件のようにするとネットの動画投稿サイトで発表する。
「あたしゃ知ってるよ。教祖・前田を警察がリンチした事をね〜」
それを道ノ里と崎峰が見る。
「この人、尊敬しちゃおっかな〜」
「しかし勝手に超能力で犯罪を犯すのは厄介ですね。国が捕縛に向かって警戒してしまいますので」
「てか前田って教祖なの?」
「知りません」
世界中で、超能力が使える人々が犯罪を犯し始める。中国では千頭竜と言う組織で仮面を操る能力者がいたりアメリカではある街が丸ごと崩壊する未解決事件が発生する。日本でも人間が動物へ変化する事件も発生していた。
ある所では……。
「陸田組は?」
「相変わらず、喫茶店で頑張ってますよ」
「まあ、地下室にサイボーグ手術室があるのを見られたくない為のカモフラージュだがな」
「……それより式神の様子は?」
「四人とも順調だ。世界を私の手に...。」
「はい、天淵様」
天淵と言う男性はそう言って空を見上げる。