複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.122 )
日時: 2016/08/11 17:28
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ジャノックは空気砲を撃ちまくる。雲井は避けながら、ジャノックとの距離を詰める。

「居合斬り!」

雲井は剣を引き抜き、衝撃波を発生させ空気砲を打ち消す。すると、ジャノックは鋏を雲井に向ける。

「破壊光弾」

ジャノックは左腕の鋏から破壊光線を出す。雲井は剣を突き、その突いた時に出た衝撃波をジャノックに発射する。ジャノックは俊敏に動くが、足に当たってしまう。しかし、破壊光線は地形が変わる程に威力が強かった。

「ボクは絶対に負けない!」

「馬鹿、負けるんだぜ。お前は!」

ジャノックは鋏から竜巻を発生させる。

「ハリケーンデストロイ!!」

「確か凄い竜巻だけど、衝撃波を何度も浴びせれば……」

「現在の地形を確認しろ」

現在の地形は破壊光線や衝撃波により、地面は二人を襲うかのように反り返っていた。

「この地形だとこの竜巻はさらに増幅する。簡単に言えば、旋風だ!さらに、これに地面が反り返った事に出来た砂を巻き上げれば簡単に砂嵐の完成だ!オラッ!命乞いするならなぶり殺しはしないぜ?」

かなり巨大な砂嵐が雲井を襲う。雲井は構える事も出来ない。ジャノックは破壊光線を発射。雲井の右腕と剣が吹き飛ぶ。

「命乞いしてみろオラァ!」

「剣が折れても、右腕が使い物にならなくなっても、闘う意思がある限り、ボクは絶対に諦めない!!」

「それだけほざければ上等だ!潔く死ね!オラァ!」

ジャノックは鋏で雲井の首を斬ろうとする。すると、巨大な音が鳴り響く。正体は道ノ里、自分の声を極限まで高めていた。

「我々、超能力者が争い合っても喜ぶのは国やマフィア組織だけです」

スーツを着た男女は戸惑う。道ノ里は呟く。

「私の能力は音を操る能力、意思を持つ音波ボリューム・メロディー

道ノ里は雲井を保護する。ジャノックは叫ぶ。

「切り落とすぞ!オラァ!」

「やってみて下さい。他の仲間が黙っていません。貴方はパズルのピースになっていれば良いんです」

「んな脅し、効くと思うか?あ?」

「ならば拘束するしかありません」

ジャノックは影の中へ入ってしまう。

「……」

「問題ありません。貴方が私達に協力するなら解放させます」

「誰もがお前と同じ考えだと思ったら大間違いだぜ?俺は組織が大嫌いだからな」

すると、雲井は折れた剣をジャノックに向ける。

「……絶対にあきらめませんっ!」

雲井は衝撃波を放ち、ジャノックの右腕に大怪我させる。

「絶対に……ぜった……いに!」

雲井は道ノ里により意識を失う。

「因果関係等人間が行う愚かな行為です。互いに過去を流し、誇りを流し、我々の組織、『ノーマルワールド』の協力を強く勧めます」

「エラーワールドの間違いじゃないか?」

「いいえ、我々はノーマルであり、今の状態を普通と感じている愚かな人間がエラーなのです。これは東京も言っています。今こそ、東京は目覚めるのです」

「東京……。保証なんか気にしてらんねーな!」

ジャノックは影の中へ入る。雲井は腕の治療をする為に喫茶店の地下室へ運ばれる。そして一方、水掛は国公認の研究室へ自分のサイズを蟻のように小さくして入り込む。安藤はジャノック説得中。

「……」

研究室には沢山の超能力者がいた。其処には、香具師と黒姫、細多喜がいた。地獄門は不明。香具師は愚痴を言う。

「……サンシャイン90の地下で仲間の帰りを待っていたら、国の奴等が入ってきた。全く恐ろしい奴等だ……」

「……私は細多喜と共に保護されて、此処に来たのよ。そしたら称号とか言われたのよ。私は、操り人形マリオネット

「俺は追尾弾ゼロ・グラビティ

「……そうなのか。俺は、月明かりの過去ブラックマインド・ムーン

そしてその研究室には雷電・Vが潜入していた。雷電・Vは一達と通信中。

「電気を操作すれば施設の侵入は簡単です。それでは、中の様子を見ます。異常な電波を感知したのは此処ら辺からですね」

「榊はどうするのだ」

「今は裏エラー事件、電波の異常発生の方が重要だ!」

「……浅梨のケースがあるのだからしょうがないか……。しかし電波で人は殺せないと思うが?」

雷電・Vは懐かしい気分になっていた。

「東京に生み出された私には無縁の場所ですが何か懐かしい気分になります」

「それはかつて天淵という陰陽師が造り出した過去の遺物を現代の科学で再構築したからですよ」

「誰ですか」

「此処は過去、30年前に大人気陰陽師、天淵が違法にクローンを創り出そうとした研究所です。しかしクローン制作に失敗したために協力していた日本が裏切り、国や世間に追われています。まあ、彼は其処から超能力を得られた訳ですがね」

「……問いに応えて下さい」

「私は矢城 理(やぎ おさむ)です。存在を消す能力を持っています」

矢城はニヤニヤしながら雷電・Vを見る。

「私は天淵さんと思想は同じなんですよ。ただ、彼はあまりにも自分の事しか考えていない。死神達も可哀想だ。解放してあげたいが、彼は強い。私でも一苦労ですよぉ〜。ただ……タイミングさえ合えば彼は自滅します。それを待っているんです。まあ面白くないから此処にいるんですけどね」

「……誰ですか。返答次第では戦闘を開始します」

「戦う事になるのは、にのまえ君の弟と地獄門君の妹だ。覚悟したまえ」

矢城は存在を消す。そして、二人の男女が現れる。

「空気の具現化を許可する!」

女性の腕には、固形化した空気で出来たサポーターが付けられる。

「十真!大丈夫だ!後は催眠をすれば良い!」

「ふえ・・・・・・・。無理だよ・・・・・・。剣道じゃないんでしょ・・・・?僕、死んじゃうよ・・・・・。ふえええ!ボク、死んじゃうの?」

「自分で言った事にビビるな!男だろ!」

「裁が男勝りなだけだよ・・・・!!!怖いぃぃぃぃ!」

「ただのジジイだろ。怖がる必要無い!」

雷電・Vは苦笑いする。すると、地獄門 裁は睨む。

「ジジイ。何笑ってんだよ!十真馬鹿にすんなよ!.....命、拒絶させるぞ?」

「……?」

「お前の命の価値は俺の一言でしか無いんだよ。21gも必要無い」

「君の事を理解は出来ませんが敵だと言う事は認識しました。ナビゲートシステムながら戦闘を開始します」