複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.124 )
日時: 2016/08/12 17:46
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、設定追加ありがとうございます。これからも応援宜しくお願いします。



此処からは本編となっております。


沢木は喫茶店で目覚める。目の前には袴田がいた。

「沢木?大丈夫か?」

「あれ?今、私……」

「601で一緒に買い物してたらいきなり倒れちゃって。ああ、雲井さんって言う人なら用事があるって帰ったよ」

「何か、記憶が……」

「寝起きでしょ?そんなに気にするなよ」

「あれ?袴田って警察官だっけ?」

「俺は研究員。あの大学の。忘れたの?」

「……そうだっけ?」

「うん、俺達今デート中って事も?」

「え?」

袴田は地面が反り返った所を見る。

「直しとけよ……」

そして喫茶店の隣の席には、一とミスターH、イズが話していた。

「雷電・V?何があったんだい?」

「それより私に良い考えがあるのだが」

「榊か?」

「我々は探偵をすれば良い線行くと思うのだよ。そう、不可解な事件を直ぐに解決!」

「どうせ、美少女探偵アニメでも見たんでしょ?」

「超能力が当たり前になるのならこちらも準備が必要ではないか」

ミスターHは、興奮しながら話すせいで腕にコーヒーがぶつかり、こぼしてしまう。コーヒーの広がりが隣の袴田と沢木の席まで流れ始め、良い匂いを醸し出す。

「これは失礼した」

店長が布巾を持ち、コーヒーを拭き始める。袴田はやけに嫌な表情をする。ミスターHは帽子を取り頭を下げる。沢木は笑いながら、大丈夫ですと声をかけ、ミスターHを見る。

「……?」

「貴方が14歳なら私は貴方のヘソを……」

イズはミスターHにドロップキックを繰り出し、ミスターHを吹き飛ばす。

「初対面で何言ってんだよ」

あまりにも日常とはかけ離れたツッコミに周りは困惑する。袴田は沢木を連れ、喫茶店を去る。ミスターHは沢木を見る。

「……」

一は雷電・Vに指示をする。

「今の君なら問題無い!ぶち壊せ!」

一方、水掛は自分の身体のサイズを空間ごと超能力で小さくする。そして、徐々に大きくなりながらサイズが小さい時限爆弾の設置をしていく。

「……」

しかし水掛は目の前の光景に驚く。目の前には爺の姿から恐ろしい化け物に変貌する所を見ていたからである。地獄門と一も驚く。

「無駄だ。俺は.....」

「・・・・・・・怖い!嫌だっ!ふえええええ!!」

雷電・Vは化け物の姿をして話す。

「一さん、分かってます」

雷電・Vは状況を理解する。

「貴方達も一枚岩と言う訳ではありませんか。派閥って大変ですね」

「何言ってんだ?とにかく....」

すると水掛が通常の大きさに戻り、地獄門達と話す。

「……何故」

「水掛。俺は例え捕まった超能力者でもまだ使えるんだ!」

「……俺は指示に従わないと影の中へ消される。矢城派にはなれない……」

「何を...」

「超能力者も一つになれないんですね。道ノ里さんはこれをまとめようとしている訳ですから凄いですよね。ただ、君達はパズルのピースでは無く、人間ですが。まあ、この様に超能力者である我々は化け物で過ちかもしれませんが」

雷電・Vは電波の発信源へ行く。其処には、黒姫、香具師、細多喜達、超能力者がいた。そして、一人の超能力者が雷電・Vに話す。

「やっと来たか。遅いぞ」

「おはようございます。ナビゲートシステム。私と同じですね」

「私は電波を操作する能力を持つ。君は電波を捕まえる事が出来る。イズの調子はどうだね」

「悪いです」

「彼女は東京が創った初めての失敗作だ。大目に見てやれ。さて、君と私の判断は恐らく過ちであろう。だが、過ちは人生の終わりでは無い。いつか、また会おう」

「その時は神ですか?坂本さん」

坂本と呼ばれた男性は笑う。

「神に仕える天使が良い。例えば、女神」

「もう貴方は天使ですよ」

「今の神は、女神より鬼神だ。だって、神谷さんだからな。今はイタリアで超能力組織を立ち上げている。道ノ里さんに東京、日本を任せて」

「……これで良かったんですか」

「良くは無い。超能力犯罪が増えるからな。だが、人体実験されているよりマシだ」

坂本は姿を消す。雷電・Vは喫茶店へ向かい爺の姿に戻り帰る。水掛と地獄門、一は言い争いをしていた。

「……爆弾は設置した。それに超能力者が逃げていく。このままだと人間が反撃をする……」

「しょうがねぇ....矢城には申し訳ないが今は死神の言う事を聞くのが懸命か。それに大事な超能力者をミジンコに殺される訳にはいかねぇからな!」

「・・・・・・殺し合いにならなくて良かった・・・・・」

「良くねぇよ!」

「裁。女の子なんだから・・・・・・優しい口調で」

「あ?」

「何でも有りません・・・・・!」

一方、袴田と沢木は公園でジュースを飲んでいた。

「本当は酒が良いんだけどな」

「この時間から駄目だよ」

「分かってる。沢木、君はこの世界についてどれくらい知っている?」

「何、急に?」

「と言う疑問を投げかける程、我々はこの地球について興味がまるでない。だから、地球は少し寂しくなった」

「……?」

袴田は地面を踏む。

「地球のありがたみについて知っている者は何人いるだろうか。いいや、専門家でなければそんな事は分からずに、この缶ジュースを我々はポイ捨てをし、地球の為とか抜かすミジンコ共が良い人ぶって缶ジュースは燃やされ結局、地球の為では無く自分のエゴ、もしくは国の操り人形にされている。これくらいだ」

「意味が……」

「地球は始めから感情は持っていない。そんな事は分かっている。だが願っているのだ。地球や動物、物、神、幽霊、ミジンコは我々の仲間だと言う事に。

その願いを叶えたのが、陰陽師」

「陰陽師?急に?」

「人はドラマを求めている。人は感動や刺激を求めている。それを叶えたのが陰陽師。昔から幽霊だの神だの動物が人間になついているだのギャーギャー喚く世界の象徴だ。まあ、小難しい話は置いておこう。

俺が伝えたいのは、超能力者も神もミジンコも陰陽師も創造物に過ぎないと言う事だ」

「え?」

「そして俺が創り出すのはミジンコの進化と過去改革。全く非科学的だ」

ある巨大な屋敷に、一人の男性がいた。名前は天淵 総十郎。そして彼は世界を名乗っていた。

「この世界である私は、式神を呼び起こす事が可能」

遠くで女性が見つめる。

「彼は地球が最初で最後に気まぐれで式神の力を天淵に与えた。だから、こんな事になった」

隣の男性はニヤニヤ笑う。

「地球は寂しかったんでしょうね」

「違う、突然変異が正しい。地球は感情を持ち合わせていない」

「実際君は?」

「……」

「気まぐれで天淵により生まれてしまったニューヨークとローマとどっかの田舎町の神は寂しくないのかい?」

「ローマはあまり好きじゃないわ。だから別の人物に変える。だから存在消してよ。神谷の」

「……面白いですね〜。死神さん。まあ私は少しやりたい事があるので」

「何?」

「神の悪戯ですよ。天淵さんの転落人生が楽しみで楽しみで。ちょっと時計の針を早めるだけです……」

雷電・V達は、サンシャイン90の下で騒ぐ。

「と言う事は国が今まで捕まえていた超能力者が大量に放出したと言う事か!」

「まあ対処不可です。まさか超能力者があんなにいるとは思えませんから」

「黒姫とか香具師とか細多喜とか……まずい人ばっか!犯罪者予備軍レベルじゃない!極悪犯罪者脱獄レベル!」

「香具師は問題無い。彼は大人しいからね」

ミスターHは沢木に思いを馳せる。

「彼女が14歳だったらどれだけ天使だったか。いや神か!」

雷電・Vは呟く。

「まあ矢城と言う人物や一さんに似ている人を見つけたので……」

「え?俺に似ているの?」

「兄弟レベルです」

「へぇ〜!会ってみたいな〜!あれ?弟と何年会って無いんだろ?」

雷電・Vは矢城について調べる。

「彼は明らかに超能力の起源を知っていました。彼は私の事について何か知っているかもしれません」

その後超能力事件は起こる事は無かった。しかし裏の世界では壮絶な戦いが世界とマフィア組織、超能力組織が行っていたのである。さらに、何処にも属していない超能力者が隠れて犯罪を行い、まさしく裏エラー事件も大量発生していた。