複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.128 )
- 日時: 2016/08/18 18:56
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「何故、急に超能力者や国が暴走したの?」
仮面を被った少女は地獄門 裁と一 十真と水掛、皇に問う。
「知らねえ!」
地獄門は兄である地獄門 士を探す。
「....何でいねぇんだよ!兄貴は簡単に死ぬ奴じゃねぇ!」
「でも・・・・・・」
「....」
水掛と皇は矢城を出迎える。
「天淵の様子は?」
「……」
「コントロールが効かなくて焦ってるぜ?信者達からも疑問の声が上がってる」
「さて討論会でも始めようか」
矢城は天淵の元へ行く。天淵の元には道ノ里と袴田、そして捕らわれていた沢木がいた。
「....うあああああああ!!!」
天淵は刀を持ち暴れていた。
「私は世界だ!私は神だ!……神なんだ」
「……」
道ノ里は矢城に話す。
「貴方はこの世界から抑制と言う心を消しましたか?」
「流石、その通り。だから抑制心が無くなった人間達は暴走を開始した」
「これが、地球の真の姿ですか」
「がっかりしないでくれ。所詮こんな物だよ」
沢木は道ノ里に叫ぶ。
「道ノ里!私達友達のはずでしょ!」
「……?」
袴田は呟く。
「望月の時に沢木の記憶を操作して、道ノ里と同級生と言う事にしていたんだった」
「なら早く戻して下さい。不愉快です。だから式神のクローンは嫌いなんですよ」
「……」
袴田は沢木を見る。
「……袴田?私の記憶は本当なんだよね?」
「……」
「貴方は研究員で私の彼氏。そして前田や神谷が誰かに殺された事を一緒に悔やんで、傍にいてくれた」
矢城は笑う。
「神谷は君の代わりに死んだよ。今日から女神は君だ」
「……え?」
「問題無い。壊れた世界なんだから権力なんて直ぐに扱えるよ」
「……この世界は壊れるの?」
袴田は発狂する。夜の仕事をしていた時、警察官をしていた時、そして高校生の時の記憶がよみがえる。矢城は笑う。
「そうさ!このくだらない世界が終わり、新たな世界が生まれるのだよ!」
「黙れ!!」
袴田は天淵から刀を奪い矢城を切り倒す。道ノ里は口から鼓膜が破れる音を出し始め、天淵と袴田は倒れる。道ノ里は沢木を運ぶ。
「止めて!止めて!」
「100年の孤独に耐えて下さい。そして我々に飢えるのです」
道ノ里は榊に電話する。
「崎峰さんときょうりょくしてこのせかいにおおきなばくだんをつかってこのせかいをおわらせてください」
「最後の景色は大きな閃光だな」
「それも良しです」
ニューヨークではミディアムと雲井が戦っていた。
「ボクには分かるんだよ!君がジャノックと似た、いや同じ狂気を感じる事を!」
「君のデータは採取した。逆らう君は不要だ。これから必要なのはクロエと言う兵器だ」
「兵器だとそんな物を造って良いと思っているのか!」
「壊れた世界に善悪は無い。力が全てだ」
「ミディアムの目的は……」
「世界の支配だ!!!」
ミディアムは雲井を捕まえ、拷問を行う。
「さあ願え!死にたいと!」
「……あ……あ」
「願いを叶えてやるんだ。感謝してくれ」
「ボク、は、絶対に……!」
「哀れ、勇者になれなかった偽善者よ。伝説になれる勇者は一握りだ」
田舎町では小さな小屋にキャロラインと言う超能力者が閉じ込められていた。傍には母親の死体があった。ジャノックはイマジンと話す。
「奇妙な町だな?」
「超能力を持つ事に意味があると思うか」
「知らねぇな!俺は人を殺せれば良い!」
「人間がもし、猿と同じように何も考えなくていい生物ならばこんな事にならないと思わないか?」
「馬鹿らしいな」
「我々はゴミで出来ている」
機械仕掛けのイマジンは自身の身体を見る。
「ミジンコから出てくるのは燃えないゴミと汚い金だ。泣くのは地球じゃない。泣くのはミジンコだ。地球は何も望まない。何も与えない。何も考えていない」
「でも燃えないゴミや汚い金から生まれる奴等だっているんだぜ?そいつ等はどうするんだ?雲井のような馬鹿みたいな勇者もいるんだぜ?」
「……」
「お前は神じゃないんだよ!!」
ジャノックは鋏を使い、イマジンを壊す。同時にビリーが持っていた骨や牛刀が落ちる。
「....」
世界は閃光に包まれる。一は光を操作して守る。しかしナビゲートの雷電・Vとイズは自ら光の中へ入ろうとする。ミスターHは止めようとする。ビリーは叫ぶ。
「終わっちゃ駄目なんだな....!」
雷電・Vはビリーに呟く。
「方程式の答えはエラー。地球は過ちを犯し、世界は終わる。だからもう終わりです」
「バッドエンドで終わって良い訳が無い!」
ミスターHは雷電・V達を救おうとする。同時に仮面を被った少女は道ノ里と共に世界を見る。
「過ちを犯し、世界は終わるんですね」
「違うよ、始まるんだ。壊れた世界と言う名の永遠のプロローグが」
「エピローグでは?」
「それじゃエンドレスだよ。もっと希望が無いと」
「ではナビゲートを終了します」
「その前に天淵呼んできて」
「何故?」
「使えるからね」
その後、世界は終わりまた世界が始まった。命の螺旋がつなげた歴史はあっけなく終わり、奇跡等起こらずひたすら世界は自転をする。
この物語は少しだけ遠い未来の話である。超能力等は頭の中の世界。
しかし超能力が無くともミジンコは過ちを犯し、兵器を造りだしおおきなばくだんを抱えて生きている。嫌も嫌も好きのうち。それでも地球は回っている。それでも地球は悲しまない。悲しむのはミジンコのみ。
第六幕 error earth 始
そして新たなエラーが世界と共に始まる。