複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.133 )
- 日時: 2016/08/20 15:35
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
siyarudenさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
此処から本編です。
香川の家と言うよりもマンションはとても広い。香川は窓を見る。窓の外は人の数だけの光が見える。
「……邪魔だ。その光」
香川は医学、物理学、心理学等、大抵の学を全てを学びいずれも天才的な才能を叩き出す。香川は友人の大山と言う男から連絡が入る。
「どうした?」
「香川君、君と対決したいと言う霊能力者が来てね」
「成程、理解した。明日の九里戸大学、九里戸キャンパスの屋上で待っていると伝えてくれ」
「うむ、分かったよ。しかし君は相変わらずフィクションが嫌いだね。テレビ番組で話題になっていたよ。幽霊は存在しないとか。テレビ関係者はどう考えているか知らないけど」
「実際にそうだ。まあオカルト好きのお前とは話す気にもならないからな」
「それより恋色羽についてだが」
「ああ……苗字でピンと来たが」
「やはり君の言う通りだ……。だが追求はしない方が良い。彼女の為だし、君の為でもある」
「普通の人間はそう考えるだろう」
「……?」
「私は英雄に憧れていてね」
「英雄もフィクションでは?」
「……英雄は人がフィクションの中で唯一なれる勇者だ」
「しかし英雄は凡人の嫉妬により消されるのがオチだよ」
そして屋上に香川と恋色羽がいた。
「九里戸市の名産は何だと思う」
「知りませんよ」
「アワビだ……」
「何が言いたいんですか」
「思うんだが、九里戸市を命名した奴って欲求不満だったと」
恋色羽は香川を殴ろうとするが香川は逆に殴り返す。
「……だって隣の市の名前、栗鼠市なんだよ!馬鹿だろ!シャレにならないくらいの下ネタじゃねえか!子供に悪影響及ぼすわ!」
「これも何かの必然の事だったのよ」
「何だ?九里戸市の隣は栗鼠市って言うのは運命だったのか?」
「それじゃ……」
「言っておくけど奇跡も無いからな!何が奇跡だよ!運命だよ!全部偶然か意図的な欲求不満だよ!区役所に訴えてやる!」
「急にどうしたのよ。欲求不満なの?」
「違えーよ!」
「別にうどんの言う事なんて信じてないし。意味分からないし。とにかくセクハラだし。パワハラだし。奇跡は信じていれば起こるのよ。私は願ったよ?」
「……馬鹿馬鹿しい」
「奇跡はあるのよ」
「本当にそう思ってんなら、結構お前は自惚れているな。ん?超能力を持っているって思い込んでいるからか?」
「……最低ね」
「事実を述べたまでだ。嘘つきさん」
「あーもう、胸糞悪い。クソ煮込みうどんにクソみたいな事言われたら、クソみたいな気分になって本当に犬とかのクソをクソうどんに投げ込んでやりたいわ」
「クソクソうるさいし、俺のあだ名いつからクソ煮込みうどんになってんだよ」
「良いから、私だけを認めなさいよ。超能力は私だけにあるのよ」
「それこそ奇跡だ。つまり本来ならあり得ない」
「意味不明、鼻くそ投げるぞ」
「女性がクソクソ言って良いの?大丈夫?」
「貴方はクソみたいな人間なんだからしょうがないでしょ」
「まあ言われ慣れているから何とも思わないよ」
「まあ本当はちょっと恥ずかしかったんですけど」
「まあそれは知ってたけど」
「まあ!貴方がクソ人間と言う事がですか?」
「まあまあ、私は君の戯言に付き合っている暇は無い」
恋色羽は香川を睨む。すると訪問者が現れる。するとムジ○ラの仮面を被った男性が歩く。
「名前は?」
「どうもー。フラン・エンディングでーす」
「その仮面は?」
「知らないんですか?」
「……ああ〜え〜と。まあ若干分かりますよ?仮面のゼルダでしょ!略して面ゼル!」
「馬鹿にしてるんですか?ゼルダ、マスクウーマンになっちゃったじゃないすか」
「してないよ。え〜と……」
「ボケはこれくらいにして本編へ」
「ああ、それで君は何を証明して私に超能力を認めさせるのかな?」
「俺が認めて欲しいのは、幽霊です」
「そう言うのはオカルト大好き大山君の案件だ」
「オカルトと馬鹿にするのはおかしいですよ。俺は法則を無視する能力を持っています」
「超能力者も入ってんの?」
「その能力を応用させ、俺は幽霊を操る事が出来るんです」
「幽霊なんてバレンタインデーと同じ、金儲けの為のビジネスだ。バレンタインデーはチョコを売らせる為の策略。幽霊は心霊映像をテレビ番組等に売らせる為の策略。幽霊はこの世にいない!」
恋色羽は指を香川に向ける。
「異議あり!」
「此処は裁判所じゃない。意義は申し立てません」
恋色羽はそのまま続ける。
「裁判官、幽霊は存在します!だって私の能力は輪廻転生を操作出来るんです。輪廻転生を拒否したモノが幽霊になるんです!以上です、裁判官」
「誰がお前の事を信じるか!」
フランは手を上げる。
「ならば誰も香川さんの事なんて信じませんよー」
「何を言っている」
「何故ならー幽霊肯定派は現在二人。否定派は貴方一人。貴方は不利」
「だが私の方が地位や……」
仮面の中でフランは笑う。
「幽霊、いるんだよー。サンタや妖精とか言う迷信と違って、幽霊はちゃんといるんだ」
「なら周りは幽霊だらけだな」
「……細かい事、あまり好きじゃないんだ。良いからゲームを始めよう」
「ゲーム?」
「細かい話をしても、うざいだけ。なら実証すれば良い。俺は今から、幽霊を操って、様々な事件を起こす。ああ、そんな酷い事件は起こさないよー。その間、俺はこの場アイマスクを付ける。幽霊を操るのに意識とか集中するからね。それに目に入る景色はなるべく取り除きたいと言う訳」
「……」
「この幽霊の謎が解けなかったら、幽霊の存在を認めてね?」
「私は絶対に謎を解く。そしてゴーストバスターしてやる!」
「……どうした?急に懐かしいわよ。それにそれだと幽霊いる事になるよ?」
不気味な仮面が揺れ動く。
「お前みたいな奴見てると幽霊を操って本当に殺したくなるよ。香川」
「……幽霊で人が殺せるなら誰でも皆、死の手帳を持っているぞ?」
「……どう言う事?」
「え〜と、死のノートって言えば分かるかな?」
「成程、分かりやすい。キラだね」
「うんうん、キラね、キラ。てか守護霊とか居るの?」
「当然、だけど守護する者の傍からは離れられない」
「ああ、近距離系のスタンドね」
「……話がそれすぎだ」
「とにかく幽霊がいたとしても物体に触れる事は不可能だ。あり得たならば、それまでに必ず幽霊に関しての事象が出たはずだ。簡単に言えば、ゴーストバスター!とか」
「なら俺が初めて、幽霊の存在を確認させる事が出来るんだな。お前の様な分からず屋は俺がちゃんと見せてやらないと」
「全く、今度は自分は神とか言いだしそうな奴が来そうだよ……。恋色羽?これで分かったか?超能力なんかは全てインチキだって」
「だから私は元々何も信じてない。信じるのは自分自身。じゃないと……」
「……じゃないと?」
フランはイラつきながら呟く。
「いい加減、ボケは終わり。俺は幽霊を操って、わざと人間達を自殺させる」
「……」
「勿論、殺さないよ。大怪我させてそいつ等が言うんだ。幽霊に殺されかけたって。これが俺の、幽霊を信じないと言った無能への挑戦状だ」
「やっと本編か。長い!」
「だからボケは止めろよー。ね?恋色羽さん」
「別に他人に興味無いわ。香川が立派に暴いてくれるわよ」
「何だよ、俺の味方じゃないの?」
「幽霊は信じる。だけど幽霊だって魂。生き物っぽくない生き物なのよ」
「いや、死んでるだろ」
「それを操作?馬鹿にしないでよ!貴方が死んだら私は地獄の淵まで叩き落としてやるわ!」
「お前は閻魔大王程偉いのか。閻魔大王なんかいないけど」
「まあ良いやー。絶対に俺はこの世界の理を破るんだ。理の中にいようとする無能は全部全部潰さないと」
「幽霊が、物質、物体に触れる訳が無い。まず幽霊はいない。霊体の存在自体が科学的に証明されていない」
「なら、その科学が無能だ」
「お前は少しでも科学を知ろうと思ったのか?」
「は?科学とかつまんないじゃん。物理は計算暗記だけしとけばいいし。生物は生物室にあるホルマリン漬けされた蛙とかを見てるだけしか面白くないし……etc.etc.」
「科学を完璧に知っていた上で、無能と言うのは分かる。だが、フラン君、君はどうだ?自分の意見を認める者が正しい。認めない者が間違い。君はただの独裁者だ」
「科学を完璧に知っていないのはお前もだよ」
フランはその場でアイマスクを付ける。恋色羽は場を和ませようとフランと話す。