複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.134 )
- 日時: 2016/08/20 16:57
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「アイマスクはこだわりますよ。サンシャインとか光がかなり嫌いなんで」
「何故、サンシャイン?」
「ボケたんですが……」
「あ、はい」
香川はニュースを見ている。
「……」
フランは香川に話す。
「幽霊で人を怪我させたらどう言う罪に起訴されるんだろうね」
「罪には問えないだろう。幽霊が科学的に実証されていないから」
「それじゃ自分は殺人者の首謀者でありながら無罪どころか、裁判にも行く必要が無いんだね。だからこの世界は無能なんだよな〜」
「良いから早く、幽霊を操作しろ」
「はいはい」
すると数分後。
「はい、全国で500人が一斉に自殺させたよ」
「は?自殺?」
「自殺の方が面白いじゃん」
「……え〜?」
「嘘に決まっているでしょ」
ニュースでは全国に500人の同時自殺未遂の報道が流れる。
「良かった。未遂だ……。私の検証で自殺なんかされたらスキャンダルになっちゃうからな」
「どんなスキャンダルよ。笑えるわ」
「そんな馬鹿な。自分は確実に自殺を……」
「しかし報道記者も取材が早いもんだ。自殺未遂の直後にこんなニュースをやってるからな」
「さすがマスコミ!」
「そんなお世辞は置いといて。お前の超能力はやっぱり嘘だ」
「何を言っているのかな?無能君」
「困った時の尾崎!」
尾崎は震えながら、スマホを持ち込む。
「何ですか、これ」
「自殺を誘導するサイトだ。このサイトでこいつは自殺願望者500人に事前に無料通話アプリ等で連絡していた。そしてその管理人はお前だ」
「何でそんな事が分かるんだ?」
すると屋上から軽やかなサンバのリズムが流れる。すると雷電・Vがオカリナを吹きながら現れる。
「簡単です。私はハッキングの能力……では無くハッキングが私の特技で貴方がこの屋上に来る前に無料通話アプリの指示内容を香川さんに見せていたんです」
「ああ、しかしお前の行動は全て嘘だと思っていたから500人が自殺未遂したニュースは本当にびっくりした」
恋色羽はイラつく。
「何で私に教えないの!」
「敵を欺くのにはまず味方からと言うだろ?」
「私を欺く理由は皆無!この脳味噌煮込んでんのか?今日から教授じゃなくてクソって言う職業に就かれては?私がちゃんとトイレに流してやりますよ?」
雷電・Vはフランに呟く。
「無能は君ですよ。こんなくだらない事で人の命を使っちゃいけません」
雷電・Vは顔を横にかなり振る。
「パートナーってドラマの主人公の真似をしているね」
「そんな事はどうでも良いんです。とにかくこの事はちゃんと罪になります。幽霊以前に貴方がちゃんと人間でいられる方が非常に大切な事であり、かつ有能な事だと考えています」
「……まあ楽しかったよ。また遊ぼうね。でも、まだ終わりじゃない。エンディングはまだだよ〜」
「……?」
ニュースには、500人の自殺志願者が何かに操られているかのように暴走を始め、警察官を殺害しようと狂気的になっている事が報道されていた。
「幽霊の根源は恨み。俺は恨みを操作する」
フランはそう言って、親指を首に突き立て横に動かす。
「俺は超能力者。そして大量殺人者を排出させた首謀者……にも関わらず、一切の罪と罰を受けなかった全てを許された者。……無能君。こんな俺を裁けますか?俺を認めてくれますか?」
フランはそう言って警察へ自首をする。
「幽霊はいるんだよ〜分かった?分かったのかな?なあ?無能!おい!」
香川と恋色羽はお茶を飲む。
「無能うどんさん。元気出して下さい」
「……貴方の九里戸と僕の栗鼠を一緒にすれば」
「ヤル気じゃなくてやる気を出して下さい」
「何で大体、話し合いで終わらないんだよ〜。実証とか言って人、自殺させんなよ!……あああ〜。次の訪問者はもっとインチキ臭い奴呼ぼう」
「……ほらゆっくり寝て下さい」
「寝るって……こんな所じゃ私は興奮出来ないぞ。しかし、そう言う……」
「やっぱり欲求不満かよ……。気色悪い」
恋色羽は香川を殴り飛ばす。