複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.137 )
日時: 2016/08/22 15:48
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、霧風赤司さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。

此処から本編です。


香川はテレビの討論番組に出演していた。

「アンドロイドはこれから起きるべく世界では存在は不要です。勿論ロボットは必要ですがね。しかしロボットに感情に似たプログラムを入れる理由が無いのです」

討論の相手はロボットの研究を行っている道ノ里 月華。

「しかし人工知能は我々の生活には必要になってくるモノです。例えば、スマホのketuとか」

「尻じゃなくて?」

「ketuです」

「そんな知能はいらない。あるべきではない」

「そうやって古い物にしがみ付く。それが科学の進化を止めているのでは?」

「科学は完璧でないからこそ、科学でいられるのだ。科学が完璧になるとどうなる。クローンや意思を持った兵器。科学は軍用の道具では無い。いかに人を幸せにするのか、それが大事だ」

「……アンドロイドは電気羊の夢を見ますか?」

「電気羊?そんな物はいない」

「貴方は心がアンドロイドですよ」

こうして番組は終わる。香川は道ノ里の言葉の意味を探る。

「電気羊って何だよ!ロボット研究しすぎて頭おかしくなったのか?」

すると道ノ里は香川の元へ行く。

「香川さん、是非明日、私の研究所へ来て下さい」

「……どうして?」

「フランさんがかつて勤めていた研究所です」

「フランって……」

「ええ……彼は500人の自殺願望者を幽霊を操らせて自殺させようとしました。しかし本来、500人に対して一斉にメール等を行う事は不可能ですよね」

「……だから、幹部みたいなのがいて、分散させたんじゃ?」

「それだと時間がかかりますし、タイムログも起きます」

「……」

「其処で数体のスマホの中の人工知能が自分の意思で500人の人生を操作させたんです」

「そんな……。もう……」

「はっきり言いましょう。アンドロイドはもう出来ているんです」

「……信じる訳が無い!」

「だから自分の目で見て下さい。貴方がアンドロイドを証明してくれれば、こちらも信憑性が増しますので」

「……わ、分かった!ただ、もう一人連れてきて良い?」

「はい構いません」

香川は恋色羽を研究所に呼ぶ。

「何で私が?」

「ふっふっふ。これから超能力でも幽霊でも無い。科学の素晴らしさを見せる為だよ。恋色羽、これが今の科学!」

「テレビ番組では、道ノ里さんに否定していたのに何その変わり様!」

「あんなの適当に話しとけば良いんだよ。どうせまともに聞いてる奴なんていねーんだから」

「酷ッ」

香川と恋色羽は研究所へ行く。二人の男女が香川達を出迎える。

「どうも、水見 四季(みずみ しき)です」

「僕はヒワノ……名前、間違えないでね?」

恋色羽は少し笑う。

「四季博士って……。すべてがエフになりそうですね」

「……おお、小説読んでないからそんなに分からない」

「SF嫌いでしたもんね〜。私の方が大学では無い此処では上の立場です!」

「いや終始何言ってんのか全然分からない」

ヒワノは狂気的に笑う。

「大丈夫だよ!此処では事件は起こらないから!それじゃ……例の?」

「……ちょっと待って下さい。心の準備か」

「行きましょーう!」

ヒワノは香川達を連れ回す。ヒワノが連れて来たのはサイボーグ室。

「……サイボーグ?」

「簡単に言えば、元が人間で一部の肉体を機械化した者達の愛称さ」

サイボーグ達はほとんどぐったりしていた。

「何だこれは。でも、アンドロイドは開発していないんですか?」

「アンドロイドは実験途中〜。また実用化してないから。それに本当にアンドロイドなんて出来ないよ。あくまでも君を此処へ誘う為の口実だよ」

「そうか、まあそうだよな。う〜ん……」

サイボーグの中の一人が香川を見る。香川はその人物を知っていた。

「……クルーン!」

「……どうも、貴方は誰ですか?」

恋色羽は質問をする。

「知り合いですか?」

「クルーンはロボットの研究について真っ向から否定していた科学者兼フィクサーだ。おいクルーン!」

「クルーン?確かそう呼ばれていた時もあった気がします」

「どうした?いつもの片言の関西弁は?」

「ああ、電気羊の夢ですか。僕は良く見ます」

「何言ってんの?」

ヒワノは香川を強制的に連れて行く。

「ヒワノ!?」

「ジャノック、水見。彼と恋色羽を連行して〜」

モヒカンの男と水見が恋色羽と香川を連れていく。恋色羽と香川は牢獄へ捕まる。

「どうしてこんな事に?」

「どうやら、元から目的は我々を捕縛する事だったのかと考える」

目の前には大量の人間が並んでいる。その先には少女が拷問をしていた。

「レリミューラ!止めろ!私は社会的価値のある天才で……」

「デモ、ロボットを認めてイナいヨネ?だかラ、ワタシは君ヲ、機械仕掛けのからくりニンギョウにしてあげルんダ!」

「うああああああああ!!!!」

香川は怯える。

「さっき首をノコギリで引いたのはアンドロイドに批判的だったレオトリア博士だ!……え?何?これ?」

「とにかく此処の実態は知る必要があるわね」

「意外に冷静だな……。ちょっと吐いて来る……」

「昨日食べたうどんが当たったの?」

「どのタイミングで食中毒になるんだよ!」