複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.138 )
日時: 2016/08/22 18:44
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ヒノワは髪を乱しながら催眠薬を作成する。

「寝かせてから拷問すれば良いのにな〜」

「そうですか!ごもっともだと思います!しかし本人の要望で絶望する顔が見たいとの事で拒否しております!ご命令を!」

「いやいや。何も問題は無いよ……。問題は逃亡者だ。あくまでも我々は極秘にサイボーグを制作しなければならないからね。θ =φ(シータ・ファイ)」

「それでは紅茶をお出ししますね!」

香川と恋色羽は話し合う。

「急展開も急展開。超急展開だ。まさかこんな惨劇が」

「ぐあああああああああ!!!」

「そうね。もう耐えられない。それに拷問が終わった人は……」

「うっぐええええええええええええ!!!」

「え?何?さっきから……」

「いやあああああああああああああああああああ!!!」

「ご、う、も、ん、が終わったひ、と、は、み、ん、な、さ、い、ぼ、お、ぐ、にされている……」

「貴方ノ声が心地良イヨ!」

「うるっせー!会話が聞こえないだろ!」

「君モコレカラ血祭リニシテアゲルヨ!」

レリミューラは様々な拷問具を召喚する。レリミューラ楽しげに呟く。

「ドラム缶。真鍮。串刺し。フォーク。首輪。磔。虫のゆりかご。眼球銀落とし。放置プレイ。粉砕機(万力)。ギロチン。車輪等々。大好キな拷問ヲ選ンでネ!」

「誰が選ぶか!どう足掻いても絶望だ!……でも、ほ、放置プレイが」

すると拷問を受けそうになっていた一人の男性が立ちあがり速着替えをする

「俺は天獄。天を賛美し地獄をも賛美する」

レリミューラは行動を起こそうとするが出来ない。

「感謝しろ。人の在るべき姿を変えたお前等の天の裁きだ。天国も地獄にも行けないアンドロイドにな」

「ワタシは、人間ダヨ?」

「何を言っている……」

香川達は叫ぶ。

「誰?誰あれ?」

「とりあえず助けてもらいましょう」

するとジャノックとレリミューラにそっくりな二人の女性が現れる。天獄は香川達を連れていく。

「まるで王子様!」

「夢見る少女じゃいられない!」

「助けてやるんだから黙ってろ。それに香川。お前が正義かどうが調べる必要があるからな」

「……」

天獄は研究所から脱走する。天獄は右腕が勝手に180度曲がる。

「うああああああああああああ!!!」

「騒ぐな」

「あ〜……王子様!腕がヒン曲がっても王子様!」

「拷問されそうな弱者を救済してくる。お前等は逃げろ」

天獄は研究所へ行く。香川は携帯を探すが、取られる事に気付く。

「警察に連絡しようとしたが無駄のようだ」

「た、他人を信用しちゃ駄目だ……。私、王子様なんて……!」

「夢見まくりでキャラ崩壊していたぞ。それより、どうする?」

「王子様を助けて、私は……」

「奇遇にも私も同じ考えをしていた」

「え?」

「英雄は多数の命を救う為に、一つの命を落とす勇気を必要とする……。ちょっと待って、吐いて……来る……」

「うどんはうどんのままなのね」

恋色羽は研究所へ行く。

「スマホがあれば……すぐに終わる事件なのに。ウグッ!」

一方、ヒノワは香川のスマホに語る。

「人工知能。香川の情報は詮索済みだね?」

「はい」

「θ =φ。ketuの情報を〜宜しくね!僕は専門分野じゃないから!」

θ =φは人工知能に語る。

「ketu。香川の個人情報を摘出」

「はい、ツッタカター(呟く奴)。アウトスタグラム(いいね!)。顔本(英語訳)ブログ等からの形跡でターゲットの性格、行動心理等を摘出します。完了しました」

「やっぱりロボットには否定的です!」

「まあそんな事はどうでも良い。僕はただ、サイボーグを造れればいいんだよ。死体解剖から蘇生するサイボーグ。素晴らしい!」

「香川 十三(かがわ じゅうぞう)。27歳。服装は基本Yシャツ。たまに白衣、スーツ。ラムネが好物。彼は……」

途端に、天獄が拳銃一つで乗り込む。

「人間もどきを造るのは止めておいた方が良い。俺の怒りの銃口が火を吹いてしまうからな」

「良いね〜^^θ =φ!やっておしまい!」

「ヒワノ様のご命令で、私はあなた方を殺害します……」

香川は怯えながら研究所の中へ入る。

「恋色羽〜!何処にいるんだ!畜生……」

するとジャノックとレリミューラが香川の元へやってくる。

「久しぶりに暴れるぜ!」

「楽しイナ!タップリイジメテあげる!」

「しょうがない。三千年くらいの歴史を誇るカンフーだっけ?香港映画を数多く見て来た私の中国拳法を喰らいやがれ!フォアター!」

恋色羽も怯えながら研究所の中へ入っていた。すると一人の男性が恋色羽に近づく。

「誰?」

「俺は五十嵐 光成(いがらし こうせい)」

五十嵐の顔は、明らかにアンドロイドの形状をしていた。

「デデンデンデデン?」

「まあ簡単に言えばそうだ。簡単すぎるが」

「それじゃ私を殺しに?」

「違う!俺はこの研究所の闇を世間に暴こうとしているんだ!」

「てかアンドロイドって本当にいるんだ!」

「……存在を許されない我々にも正義がある。悪がある。プライドがある。慈悲がある。さあ、行こう!」

「今日って王子様特別割引キャンペーンか何かなの?王子様出現率高いよ!」

五十嵐は語る。

「今から、この研究所の惨劇を語る。一寸の狂いも無く覚えてくれ」

「無理!あ、手帳書きますね」

「……人間と言う者は……」

「はい?」

「いや。では……。

まず、サイボーグについてだ。サイボーグは社会的にいらない人間やアンドロイドを否定する者を集め、手術と言う名の拷問を受けサイボーグにしてしまう。しかしサイボーグは洗脳機能を持ち合わせていない。となれば反逆者が出てくる可能性がある。それを阻止する為に全ての神経を壊すんだ。そうすれば考える事も出来なくなる」

「それじゃ……」

「問題は無い。何故なら全てサイボーグが補助してくれるからだ。ただ、日々のメンテナンス。故障について。金の問題等は残っているが。そしていずれ、サイボーグはアンドロイドへ完全に手術される。もう、何人かはアンドロイドに変わっているだろう」

「貴方は?」

「俺は完全手術されたアンドロイドでは無く、ゼロから造られたアンドロイドだ」

「……?」

「簡単に言えば……デデンデンデデン」

「成程」

「便利だな……。知らないとそれまでだけど」

「これを世間に知らせてくれ」

「分かったけど、私は救うべき人間とうどんがいるのよ」

「うどん?」

「……行くよ」

「ああ……」

するとレリミューラに似た女性が現れる。

「ルルディ!」

「....ターゲット目視完了。恋色羽 輪廻(こいしきは りんね)ト断定。捕捉しまス」

「駄目だ、ルルディ!俺達は兵器じゃない!」

「ワタシ達ハ人ヲ殺す為ニ生まれまシタ」

「そうだったら、俺達はみじめじゃないか。俺達は武器じゃないんだよ。感情を、意思を、人間と同じように感じれるんだよ!」

「認知不可能。貴方ハ何故ソウ思えル?」

「分からない……。本来、アンドロイドは感情を持っていない。だけど俺は持ってしまった」

「だカラ、不良品扱イ」

「心を持つ事は悪い事なのか?」

恋色羽は戸惑う。

「え?え?何これ?」

「人間になる事を望んで何が悪い!」

「人間になりタイ?」

恋色羽は鯛のダジャレを言う。

「鯛はめでたい!……え〜と……」

「.....感情」

「ああ、俺と共に学んでいこう。人間を」

するとまた、ルルディと顔が似ている女性が現れる。

「フリューレ!」

「フリューレ?え?」

「不完全ナ人間ニ学ぶモノは無イ!人間ハ次々ト殺セ!」

「....人間っテ何?不完全ッテ何?」

「主人ノ命令ヲ受ケテ入レバ良イ!余計ナ事ハ、我々ノ本来ノ任務ニ影響ガ出ル!」

五十嵐は叫ぶ。

「それで本当に良いと思っているのか?」

「ワタシ達ハ、アンドロイド。命令ニ従ウノミ」

「本当にアンドロイドっているんだ……。実際、チョー怖いんですけど!……助けて、か……王子様」