複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.144 )
日時: 2016/08/23 16:23
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ほーんけ&亞兎さん、siyarudenさん、霧風赤司さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。


此処から本編です。

天獄はヒワノに銃を向ける。

「命乞いをしろ。そして人間もどきの制作を止めろ!」

「命乞いをして見逃してくれるのかな?」

「せめて楽には殺してやるよ。悪党」

θ=φは身体の両腕を巨大な槍にしようとする。ヒワノは止める。

「此処は僕が」

「どうしていつも止めるのでしょうか!私だって戦えるんですよ!」

「……君は最終兵器だ!」

「はい認知しました!」

「哀れだな。所詮、プログラムか」

「そうかい?なら、そのプログラムは最高な傑作になっているよ」

「悪党には何を言っても分からないか」

一方、香川はボコボコにされていた。

「もっと優しくしろよ!こっちは善良で天才でちゃんとした人間だよ!痛ッ!」

ジャノックは香川をひたすら遊びながら殴っていた。レリミューラはスマホで写真を撮る。

「最近ノすまほハ、画質ガイイネ!」

レリミューラは香川の腕を踏みつける。

「腕取レルマで、踏みツケヨう!」

レリミューラとジャノックは何度も腕を踏みつける。

「ぎゃああああああ!!!腕、取れる!」

そこに二人の男女が現れる。一人は道ノ里。

「香川教授。この装置を付けて下さい」

「何!?」

もう一人の男性は装置を剛速球で投げ飛ばす。そして香川の顔面に当たる。

「此処はコメディなんだな……いてて。これは……成程、理解した」

「さすが大学教授」

香川はジャノックとレリミューラから逃げて装置を付ける。

「アンドロイドとサイボーグがあって、何故強化スーツが無いと思ったんだい?変身!」

香川は折り畳み式小型パワーローダーに乗る。

「カモーーーン!!!」

「エイリアン2回目のパロディだね」

「……」

香川はジャノックと闘う。レリミューラは道ノ里と男性の元へ行く。

「ナにシてるノ?道ノ里、Λ=η(ラムダ・イータ)」

わたくしは貴方達の全てを道ノ里さんから知ってしまいました……」

「道ノ里?」

「貴方は人間をどう思いますか?」

「拷問スル玩具ダネ!ロボットは痛ガラ無イかラ面白ク無イ!」

道ノ里とΛ=ηはジャノックを見る。

「彼は?」

「彼はワタシの拷問ニよッテ生まレタ、サイボーグ」

「……貴方の記憶ではそうなっているんですか。残念、彼はアンドロイドです」

「ワタシの記憶すルプログラムは正常ダヨ?」

ジャノックは香川に若干苦戦していた。

「抹殺するぜ!」

「……こいつ、足の骨折ったのに歩いてるよ!怖ッ!」

ジャノックはボロボロになりながら香川を見る。

「彼の身体から骨が見えているくらいの大怪我を負っているのにどうしてそのまま動いているのでしょう」

「全身サイボーグ化シテいるカラダヨ!」

「……やはり貴方は答えを出してくれませんね」

「答エ?貴方コソ、ワタシノ存在ヲ知っていルの?」

「……?」

レリミューラは自身の身体を見る。

「ワタシは人間ダヨネ?」

「……!」

すると香川が道ノ里とΛ=ηを連れて逃げる。

「一回退却だ!援軍が出て来た!」

大量のサイボーグと一人の女性が現れる。

「フロイデ・ヴァーンズィン!」

ジャノックはボロボロになりながら女性を見る。

「貴方はΛ=ηにメンテナンスしてもらいなさい....」

サイボーグ達はジャノックを運ぶ。レリミューラはフロイデの元へ駆け寄る。

「レリミューラはすぐに拷問を再開しなさい。反乱者が出ていたわ。私がもう抑え込んだから処理頼むわよ...それよりサイボーグ同士での試合の検討はしたかしら?」

「ワタシもヒワノも賛成だッタヨ!数日後ニロボット達ヲ使ッテ建設予定ダッテ!」

「そうね...」

レリミューラは質問をする。

「ワタシッテ何カナ....!」

「悪魔よ....」

「アクマ?」

「天の導きから生まれなかった兵器....」

「ソウなんダ!」

一方、恋色羽は状況を理解出来ずにいた。

「ルルディ、五十嵐。兵器ハ兵器。そレ以上二もソレ以下でモ無イ!」

五十嵐は叫ぶ。

「俺達は兵器だ。だけどそれで良いのか?兵器として利用される人生で良いのかよ!」

ルルディは製作者を思い出す。

「……ヒワノ!Λ=ηを造るのは危険だ」

「何言ってんだよ。君らしくない」

「君らしいって何だ?俺は……兵器じゃない!人間だ!」

「違う、君は兵器だ。アドルフ」

ルルディはアドルフの元へ行く。

「....!」

「アドルフの現在のシステム程度だとルルディはこんな反応を見せるんだね〜^^」

「アドルフさん?」

「アドルフには全ての記憶を消去。ルルディの記憶も削除しておこうか!あ、ルルディは神経を少し取り除くかな」

ルルディは記憶の片隅を思い出す。

「神経?ワタシは.....?」

天獄はθ=φと殺し合いをしていた。

「プログラムを改変しよう」

「残念ですがプログラムは複雑ですので改変不可能です……。それに折角戦闘を楽しんでいるのに余計な事しないで下さい」

θ=φは天獄に能力を与える暇も無く攻撃をする。ヒワノは天獄を見て笑っている。

「悪党!何を笑ってんだ?死ぬ間際に何かしようとしてんのか?」

「違うんだ。あまりに天獄君は自分を信じ過ぎているからね」

「……?」

香川は大きなホールで道ノ里とΛ=ηと話す。

「香川、貴方から私はどう見えてますか?」

「……質問の意図は?」

「私はアンドロイド」

「……うん」

「だとヒワノに洗脳された人間」

「……ん?」

「そして現在はアンドロイドと言う正体を隠している人間って言う設定の人間」

「……う?」

Λ=ηは話す。

「順を追って説明します。道ノ里さんは人間としてこの世に生れてきました。しかし父親がアンドロイドを否定していた権力者だった為、誘拐されたのです。そしてヒワノは道ノ里を洗脳。道ノ里をアンドロイドと言う洗脳を施したのです。結論的にはアンドロイドと思い込まされていた人間です」

「何の為に?サイボーグ化すれば……」

「言っておきますが拷問で受けた人々は死んでいます。サイボーグと呼ばれた人々は全員、ゼロから造られたアンドロイドです」

「訳が分からない……。何の為にそんなややこしい事を」

「これからの破壊によって起こる未来の為です」

「……?」

「残り、数年後に私ともう一人のプログラムがロボット開発を一気に進め、デデンデンデデンな世界にします」

「デデンデンデデン?何それ?」

「難しく言うと、ロボットが人間を殺す世界が訪れます」

「えー?嘘ー!」

「そしてロボットが世界を動かしていく事になります」

「……」

道ノ里は呟く。

「そんな未来にさせない為に私は貴方を呼んだのです」

「私を?」

「貴方ならヒワノを……」

「天獄は?」

「彼は……」

天獄はヒワノを捕まえる。θ=φはただ見ているだけ。

「人間もどきは、バッテリー切れか?死ねよ、悪党!」

ヒワノは天獄の左腕に注射を打つ。すると天獄の左腕の皮膚が全て取れる。天獄は左腕を見て呟く。

「俺の腕が……機械に」

天獄の左腕は機械的な腕に変わっていた。

「違うよ。機械になったんじゃない。君は元から人間もどきだったんだ」

「……」

ヒワノはθ=φの身体に抱きつく。

「θ=φの身体は人間と同じ様に精巧。いや人間以上。君は彼女と同じように造られたアンドロイド。いやセクサロイドだね!君は3分の1の部分がサイボーグじゃなくて、君の人間部分は0」

天獄は震える。

「お、俺が……アンドロイド?何で俺が?」

「破壊から始まる未来の為だよ。実に人間らしかったよ。実験は成功だね」

「実験?」

「自分がどう言う人物か考えた事ある?」

「……」

「ある者はアンドロイドのつもりの人間」

道ノ里は自分の身体を見る。ルルディは五十嵐の言葉に何かを思い出す。

「ある者は人間のつもりのアンドロイド」

天獄は自分の身体を見る。ジャノックは自分の身体に怯える。

「ある者は人間を望むアンドロイド」

レリミューラは拷問の途中で呟く。

「ワタシは人間....!人間ダヨ!性器モ内臓モチャンとアルヨ!」

レリミューラは自分の身体を解剖しようとするが、プログラム補正により強制的に思考が変わってしまう。

「ワタシ、ワタシは、ワタシは」

「ある者は人間の心を持つアンドロイド」

五十嵐がフリューレに語っている。

「ある者はアンドロイドの心を持つ人間」

フリューレは兵器になりきっている。

「自分の世界を信じない方が良いよ。さあ、洗脳の時間だ」