複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.148 )
- 日時: 2016/08/24 17:27
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
スネグラーチカのプロフの修正は確認しました。これからも応援宜しくお願いします。
此処から本編です。
香川と恋色羽は大学の屋上で話し合う。
「いや〜……身体が軽いね!肩こり、腰痛、全部直ったよ!」
「おっさんか」
すると屋上に大量の不良が現れる。
「……」
「おい、こいつが恋色羽一族の恥さらしだ。超能力があるとか言いやがって!」
恋色羽は一人の男性を見て驚く。
「空模様……」
空模様はタバコを吸いながらリーゼントを整える。
「お前のせいで、恋色羽一族が馬鹿にされてんのよ。どう落とし前つけてくれるんだ!コラ!」
香川は事情を聞く。
「この女は、自分には輪廻転生を操作する力があるって騒ぎ始めたんだ」
「騒ぐくらいなら問題無いだろ」
「恋色羽の一族は全員、ある教団の創始者だ」
「ある教団?」
「新興宗教、真漸亜教。現在は改名してマザー教だけどな」
「マザー教って……香具師」
「香具師は恋色羽一族の妻と付き合った不届き者だ。奴は死んで当然だった」
「どう言う事だ?」
「本来、恋色羽一族と付き合っていいのは、空模様一族のみだからだ。まあ、もう病死した恋色羽のジジイはいないからな。香具師のような異端者はいない」
「……やはり真漸亜教が絡んでいたか」
「どうして知ってるの?香川」
「恋色羽と言う苗字は他には見ない。私は一度だけ恋色羽と言う苗字に出会っている」
「そんな……」
「線六等神社。その神社で恋色羽一族に会っているんだよ」
空模様は呟く。
「デタラメだ。……部外者がいると厄介だ。恋色羽!家に帰れ。これは最後の警告だ。マザー教……いや、真漸亜教はまだ存在しているぞ?」
「空模様よ。香具師は本物だったぞ」
「冗談は嫌いだ。我々の教団に入れば直ぐに分かる」
空模様達は、コンビニの駐車場で騒ぐ。
「あ〜……眠い。しかし空模様さん。大学に行く為にわざわざ俺達呼んだんですか?」
高校三年生の空模様達はタバコを吸いながら空を見る。
「本当は恋色羽を強制的に連れて行きたかったんだが、まさか大学教授がいるとはな。あいつはいつも一人だったくせに……」
すると赤と白の巫女服を着た少女がホウキを持ちながらやってくる。
「おい!そこの不良!タバコを消せ!リーゼントをやめろ!学校に行け!!」
「あ?お前、そこら辺の神社だろ。俺は空模様一族の空模様 転生(そらもよう てんせい)だぞ。お前の神社は俺達のお陰で経営が維持出来てんだからな!」
「知らん!他人に迷惑をかけるな!」
一人の眉毛が無く明らかに危険な不良が鉄パイプ持ちながら少女に近づく。
「ホウキで人殴れんのか?」
不良は鉄パイプを思いっきりフルスイングする。少女はホウキで止める。
「そのまま悪人を貫くと蓬莱延命呪詛呪像様がお怒りになるぞ!」
「何語だよ!」
すると、一人の男性が警察を呼ぶ。不良達は逃げる。空模様も逃げていく。
一人の男性は少女の元へ行く。
「大丈夫・・・・・?漆奈美旗さん」
「大丈夫だ!一十真!」
「あんな不良なんか・・・・・・ほっとけばいいのに」
「駄目だ!私は不良をどうしても更生させたいんだ!」
一と漆奈は神社へ行く。神社の名前は線六等神社。其処には、香川と恋色羽がいた。
「神社は喫煙禁止!」
「すまない」
「ポイ捨て禁止!」
「す、すまない……」
恋色羽は全力で笑う。
「君の為に、私はこんな神社に来たのだよ?」
「こんな神社?」
「私は仏教徒ではありませんからね。貴方みたいな文化の安売り&押し付けは嫌いなんですよ」
「更生してやる!」
一は漆奈を抑える。
「文化の違いは善悪で決めるものじゃ・・・・・・・」
「だからって神の前でタバコを吸っていい訳無い!無礼者!蓬莱延命呪詛呪像様が悲しむぞ!」
「とりあえず、恋色羽一族について話そう」
「恋色羽一族?」
漆奈は一、香川、恋色羽を迎える。
「まず恋色羽一族について教えて欲しい」
漆奈は恋色羽を見る。
「恋色羽については話さないのか?」
「……私は恋色羽を捨てました」
「そうか。では簡単に説明すると、恋色羽一族は真漸亜教の創始者の血を受け継ぐ者達」
「真漸亜教とは?」
「真漸亜教は本来ある人間の能力のみを信じる宗教。簡単に言えば、神、超能力、ロボット等を認めず人間の持つ五感、そして親を信じるモノとして信仰されていった宗教」
「信じるのは神では無く親だと?」
「この神社は真漸亜教の領地内。なので真漸亜教以外の神社や教会は毎月、金を真漸亜教に納めないといけないんだ」
「九里戸市にそんなのがあるとは……」
恋色羽は呟く。
「そして私は超能力を手に入れてしまった為に、周囲から苛められてきた。だから此処から抜け出したの」
「……もっと遠くへ逃げろよ」
「だって大学入ってたから……」
「……止めろよ」
「え〜結構頑張って九里戸大学に入ったんだよ!その努力を無駄にしろと!?卑劣!悪魔!サディスト!喉越しすっきりコシ無しうどんめ!」
「讃岐うどんで良くない?」
一は香川を見る。
「・・・・・・それで何が目的で?」
「異端者だった彼女には用の無いはずの恋色羽一族が今さらわざわざ、こんな超能力とか言ってる奴を追っているのかが不明でね」
漆奈は考える。
「蓬莱延命呪詛呪像様にお声をかけるしかない!」
「……神頼みか?」
「そうです。私達漆奈一族の守護霊です」
「幽霊なんていないね」
「フランは?」
「……もう忘れたよ」
すると一が思い出すように話す。
「そうだ!真漸亜教じゃなくて・・・・・・マザー教自体は無くなっているよ?」
「香具師が死んだからか?」
「そうらしい。そこからマザー教に異変が起こって、色んな宗教に分裂しているって聞いたよ・・・・・・・・!噂・・・・・・・だけど」
「よし、恋色羽一族の内部事情を見てくるか!」
「・・・・・・止めておいた方が」
「そんなの関係無い!香川達と出会ったのも何かの縁だ!それに上手く行けば真漸亜教に金をつぎ込まなくて良いかもしれないからな!」
「行くか。真漸亜教に」
恋色羽は覚悟を決める。