複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.161 )
- 日時: 2016/08/29 15:03
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第十三地区。黒姫が帰還する。ガスマスクを付けた者達が黒姫を消毒する。
「人間世界は息苦しかったでしょう」
「しかし話せる場所もあそこしか無い。他は正義が監視しているから」
第十三地区は戦争地区。色んな地区が戦争をしている。黒姫は第十五地区(悪魔地区)出身。第十五地区は治安が完全崩壊。悪魔だらけが住みつく地区。そこに契約や取引と言う概念は無い。取るか取られるか、それだけである。
「慣れない契約は厳しいわ」
すると、第十五地区のリーダーと一人の幹部が現れる。
「ミディアムと木村じゃない。こんな地区に何?」
「元人間と話したそうじゃないか。どんな話をしたのか気になって」
悪魔の木村は周りを見る。
「良い具合に死体が転がってんな!それより、黒姫ちゃん。この戦域でデートしない?」
「元人間とした方が最高よ」
「した?……人間ごときが?人間は人間とヤれば良いんだよ!害虫共が!」
「そんなに怒るな。人間ごときで」
「俺は人間に近いクソ偉そうな超能力者共と似ていてね。そのせいで俺は人間や超能力者と間違えられて、何度リンチや食べられそうになったか!」
「そのたびに俺が助けているだろ」
黒姫は鼻で笑う。
「別に貴方達とは行動する気は無いわ。私は私のやり方で……元人間を監視する」
「それならば任せるぞ。とりあえず、戦地の状況を変えてくる」
ミディアムは他の地区の兵士をボコボコにする。木村は黒姫に問う。
「随分、人間臭い事するじゃないか」
「妊娠したかもしれないわね」
「んだと!?」
「……馬鹿ね」
「……」
木村はニヤリと笑う。
「第九地区を荒らして反応を見るか?」
「いいえ、私が第九地区に行き調査をする」
「あんなエイリアン共と一緒に住むのか?」
「上等よ。まあ法堂の返答次第だけど」
黒姫はその場を去る。一方、法堂はラーメン屋にいた。風柚竜は心配する。
「……」
「すまない。人間臭いよな……。これじゃ営業妨害だ」
「別に良いんですよ」
「……本当に良い人なんですね」
「……」
法堂はいかに、自分が助けてもらっているのかが分かる。
「化け物か……」
一方、人間世界ではアアラーフが複数の人間を集めて話す。
「化け物と人間。分かり合える気がするのよ。崎峰さん」
「うーん……その可能性はあるけど……」
無名は帰る。
「化け物は狩るだけだ。……別に雲井達には話さない。興味もないから」
「……化け物は憎むべき対象だけど彼等も生命体なの。何か事情があるのかもしれないし」
「どうして化け物の援護を?」
「……それは」
アアラーフはマムルークを思い出す。
「……俺は此処にいて良いのか?モルド」
「貴方の過去を読み取りました。貴方は悪人ではありませんので滞在を許可します」
「……なら、お前の頭はメンテナンスが必要だ」
マムルークは人間の姿になりながら、笑う。
「俺は身体の形状を変化する事が出来る」
すると、木村が腕から光線を発射しながら第九地区に現れる。
「黒姫が行動を起こす前に此処の地区を片付けておこうか」
木村は腕から放たれる光線で町を破壊していく。エイリアン達は叫ぶ。
「人間殺しの次は悪魔か!」
「悪魔に逆らったら、お前等死ぬぞ。ミディアム様に支配されたいか?」
「……」
「俺は元人間を殺しに来たんだ。案内してくれよ」
「分かった」
「確か、此処は皇の出身地か。懐かしいな。元同志よ」
木村はラーメン屋に入る。するとフレデリックとスネグーラチカがラーメンを食べていた。
「まあまあの味ね。第四地区の本店にはかなわないけどね!だから味が上がったかどうかまた明日、来てあげる!」
「法堂さんもラーメン造るの。上手くなりましたね」
「ただ、機械に麺入れるだけなんで。いらっしゃいませ!」
風柚竜が外出中の場合、モルドが創った機械でラーメンを調理している。味は風柚竜が出す味と同じ。最初は否定的だった風柚竜も現在は認めている。
「俺の大嫌いな王族まで来てる!運が良いな〜俺」
「....?」
木村は両手で光線を発射させる。スネグーラチカとフレデリック、法堂は避けるが店の壁に穴が空く。
「……元害虫と害虫と認めない害虫さん達よ!今すぐ死んでもらいましょう!」