複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.166 )
日時: 2016/08/30 18:03
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

母親は息子の姿や人間達の姿を見る。

「……私は誰?私は何?」

「この幽霊は?」

「保護しよう」

警察官は幽霊を保護する。しかし幽霊はもう、人間では無く自問自答を繰り返す屍になってしまった。

法堂はマムルークと話す。

「お前……」

「……化け物にも化け物なりの精神があるんだよ。アアラーフを悲しませたくないとかな。お前が化け物になったら、アアラーフはどう思う。無欲だったお前が、欲に塗れたクズになったら?」

「……俺は」

「とりあえず、第四地区で様子を探れ。フレデリックなら何か知ってるだろ。後、スネグーラチカに気をつけろ」

法堂はモルドに運ばれながら、フレデリックの元へ行く。

「第四地区は人間の完全隔離をするつもりだね」

「全滅じゃないのか?」

「向こうにもプライドがあって、蟻ごときで行動を起こしたくないらしい」

「君は?」

「僕は断固拒否。人間は共存出来るはずだと信じているから」

「……そうか。それじゃ人間達に情報を伝えたら……」

「うん、それが良いかも」

一方、スネグーラチカは父親と話す。

「人間の殲滅を希望していたが、どうにもプライドが高い連中だよ」

「お父様。クリスマスって知ってる?」

「……人間の書物を読んだのか」

「ねぇ?人間と一緒に話してみたいの。人間を用意してくれない?」

「……無理だ」

「どうして?いつもならすぐに手配してくれるのに?」

「今は多忙なんだ。母親の相手をしてくれ」

「....」

スネグーラチカはフレデリックの元へ行く。

「相変わらずのメンツね。後、元人間……と?」

法堂の隣には少女がいた。

「地獄門が創ったトナカイのクローン。ケリュネイアだ」

「どうも……」

「トナカイね.....べ、別に興味なんて無いんだからね!」

「誰も何も聞いてないぞ?」