複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.191 )
日時: 2016/09/05 18:51
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

霧風赤司さん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。

此処から本編です。

第十一幕 奇跡は刹那の思いを手繰り

一人の男性が探偵の格好をしながら話す。

「私の名前は、尾崎浩人おざきひろと。九里戸大学の九里戸キャンパスで経済学科を卒業し、まともに就職し、裕福な生活を送っていた」

尾崎は仕事場である探偵事務所を歩き始める。

「しかし、私はある事に気付いた。この世界は幻想だと」

尾崎は時計を見る。

「少しだけ、現実世界との時間とこの世界の時間に差が出来ている。ああ……なんだ、この厨二病と思っているでしょう。それに……」

すると、一人の女性が尾崎に向けられたカメラを投げ捨てる。

「……フロイデ・ヴァーンズィンさん。高いカメラなんですよ……」

「そんな生ぬるい事しないで、私と怪奇事件に溺れてみない……?」

フロイデ・ヴァーンズィン。深紅のフェーブのかかった長髪で長さは太股くらい 右目が隠れるくらい前髪が長い 瞳は濃紫でつり目
スリーサイズはB :103(J) W:58 H:87
黒いロングコートを羽織り中に黒いチューブトップブラに黒い細いズボン 黒いヒールの高いロングブーツ 手には黒い手袋。

容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群。おまけに巨乳。さらにおまけに一流企業の社長の娘。良いとこしかない様に見えるが実は欠点がある。

「そんなチンケな事をする暇があるなら大きな事件を追う方が先よ。私をもっと満足させなさい……」

彼女の欠点は、どんな悲劇もスリルだと思ってしまう所。事件が起きればそこに突っ込み、解決をしたくなる。何処かの探偵でも憧れているのだろうか。

「私、社長に言われているんですよ。貴方を立派な後継ぎにする為に余計な事をさせないって……」

尾崎は裕福な生活を送っていた。それはフロイデの社長の会社に就職していたからである。社長命令は絶対。そしてその命令にあろうことか自分が指名された。

「君は、私の娘の監視をして欲しい」

「他の仕事は……」

「全て打ち止め。代わりにこの仕事をやってもらう。少しだけの間さ。彼女がちゃんと一人前になったらこの仕事は終わる」

「……」

こうして、尾崎の怪奇な生活が始まってしまった。