複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.196 )
- 日時: 2016/09/06 18:48
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「急いで、だけど傷付けたら承知しないわよ」
「……この状況で何言ってるんですか」
尾崎とフロイデは会社に向かう。会社の前には似顔絵の人物が立っていた。
「……水掛 秀将(みずかけ ひでまさ)」
「え?」
似顔絵の人物は書物を読む。書物の名前は無題。
「……此処は貴方が……?」
「何で.....?」
「神からの命令で貴方を始末しに来ました……」
「神?何?厨二病?」
尾崎は戸惑う。水掛は本に差し込んでいた大量の爪楊枝を投げる。
「ファンタジーワールド。膨張と圧縮」
爪楊枝は巨大化する。フロイデは赤黒いダブルセイバーを出し蛇腹剣の様に鞭のように振るう。
「木製は脆いですね。しかし、神と……」
フロイデは狂気的な目をしながら水掛を刺す。
「言っておきますが、私以外にも天使はいます。……まあ私が最弱と言う訳ではありませんが……覚悟しろ……IBAH」
水掛は倒れる。フロイデは落ち着きを取り戻し、尾崎の所へ行く。すると水掛は起き上がり、フロイデの肺を膨張しながら水掛は爆弾を分子レベルに縮小させフロイデの方に投げ飛ばす。
「……爆弾を吸い込めば爆弾人間の出来上がりだ……。爆弾を膨張させスイッチを押せば……」
尾崎は水掛の元へ走りスイッチを持ち壊す。
「私はフロイデさんを死なせる訳にはいかないんですよ」
「……お前は……」
尾崎は水掛を殴る。水掛は消える。
「消えた……」
フロイデは冷静に尾崎を見る。
「僕にしては忠実な事をしたわね」
「……もう、無理ですよ?こんな怪奇事件が一日に一回起こるって……」
「まあ良い教訓になったでしょ。無断に天使や神を語ると天罰が下る事を....」
「それじゃ、水掛のあれは……」
「.....」
フロイデと尾崎はそれぞれの家に帰る。尾崎は探偵事務所で眠る。
「……そう言えば、明日は休みだ。んで、親戚の家に向かうと……。うん、怪奇事件が起こらない事を祈ろう」
朝になり尾崎は起きる。
「いつもなら私の上にヒールでS発言する女性がいるが今日はいない。何故なら私は休みだからだ。とはいえ、休みの日は親戚の家で子守りをしないといけない。確か……会うのは数カ月ぶりか。一条 マロンちゃんに一条 アイスくん。……しかし子供は可愛いな〜」
尾崎は事務所を出た途端に、フロイデが車で迎える。
「……」
「....私から逃げられると?」
「たまに海外とか行かないんですか?それなら私も一人でゆっくり出来るんですが」
「別に私は貴方といたい訳じゃないわよ。私がただ下僕を解放させたくないだけ」
尾崎はスマホを取り出す。
「……一条家には上司って話しておきますから……」
「....結構」
尾崎とフロイデは車を走らせる。そして一条の一軒家へ行く。尾崎は隣の家を見る。
「.....?」
「一条さんの話だと最近、隣の家に誰かが引っ越して来たらしいんですが全然生活感が無いな〜って思って」
「どうでもいいわよ。早く行って....」
「ああ、はいはい」
隣の家では何も無い部屋に二人の男性と倒れている女性がいた。
「彼女は自主的に超能力が使えていると考えるべきです」
「キャベツ蟹。貴様の考えでは悪は駆逐出来ない!俺はこの兵器で全ての悪を滅ぼすつもりだ」
「……」
「もう俺は鳥かごにはいたくない。永遠の時間等不要!俺の正義は神にあり」
「……そうか」
「俺の今までの時間はまるで飽きられたぬいぐるみのような寂しく空虚な時間だった……」
一方、尾崎は一条マロン、一条アイスと話す。
一条 マロン(妹)性別は女。年齢は9歳。性格はクールでコミュ障。容姿はツインテで、いつもクマのぬいぐるみを抱いている。超能力はクマのぬいぐるみを使ったら、世界が思い通り。特技はダンス。趣味はネット。
一条 アイス(兄)性別は男。年齢は10歳。性格はクールでコミュ障。容姿はいつもクマのぬいぐるみを抱いている。超能力はクマのぬいぐるみを使ったら、世界が思い通り。特技はプログラミング。趣味はネット。
マロンはぬいぐるみを持ちながらダンスをする。
「インドアだと思ったら意外とアクティブだな」
「べつに・・・インドアじゃないし・・・」
「尾崎は・・・ネットとか使わないのか?」
「俺は……あんまりかな?」
マロンは尾崎に寄る。
「浩人・・・最近は貴方の会社の調子が悪いみたいだ・・・私とクマの縫いぐるみのみみちゃんがいれば世界は思い通りになるのに・・・」
アイスは呟く。
「妹(#^ω^)!そんなに超能力は・・・だめだよ」
フロイデは尾崎に話す。
「9歳に浩人なんて呼ばれてるんだ?」
「……」
マロンは尾崎に隠れながらフロイデを見る。
「この人・・・・だ、誰?」
フロイデは自己紹介をする。
「浩人の上司であり彼は私の下僕よ」
「・・・この人悪い人?」
「……悪くは無いけど良くも無い人」
「そんな事言うんだ?後が楽しみだわ。下僕....」
「サドッ気が濃くなってません?」
マロンとアイスは父親の指示で部屋に戻る。父親は尾崎の元へ行く。
「すまないね。息子と娘は人見知りで……マロンは尾崎に心を開いているんだがアイスはマロンにしか心を開かない……。しかも、あんな調子でクマのぬいぐるみを持ちながら学校にいるんです」
フロイデは一人の人物を思い出す。
「だから学校には行かせてません。でも、私も仕事があるので……なるべく、内職で済ませたいんですが……さすがに子供二人育てるのは……」
フロイデは時計を気にする。すると、父親は隣の家の話をする。
「隣の家の人の事が気になったんですが、奇妙なんですよね……」
「奇妙!?」
尾崎は頭を抱え、フロイデを見る。フロイデは尾崎の耳を抓る。
「....別に今日は楽しく子供たちと遊ぶわよ。途中でマロンちゃんが感じている貴方の好感度を著しく下げるけど」
「……元々そんなに上がってないでしょ」
「やっぱり貴方鈍感ね?」
「そ、そんな事ありませんよ。まあ、私の人生はほとんど勉強に捧げてますからね」