複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.199 )
日時: 2016/09/07 20:23
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

フロイデと尾崎、見漫間、笹木、数人の女子高生は九里戸大学付近を捜索する。

「……霊感ってあります?」

フロイデは尾崎の目に詰め寄る。

「沢山人殺して隠蔽してきたから....私の周り、幽霊塗れかも」

「フロイデさんは人、殺しませんよ。多分、きっと、恐らく……」

「どうしてかしら?」

「……なんとなくですよ」

笹木はフロイデと尾崎を撮る。

「今の貴方達の表情、とても良かったからつい撮っちゃった」

「あら、私が男遊びしているのがバレちゃったわ。その写真を週刊誌にでも売れば儲けが出るわよ」

「高校生に何を教えているんですか」

「私は趣味で写真を撮ってますのでお金目的ではやりません!でも、二人共自然な笑顔ですね!」

フロイデは尾崎に寄りかかる。

「ほら撮りなさいよ。もっとサービスしてあげるわ。こんな面白い事件を提供してくれたからね....良い退屈しのぎだわ」

見漫間は尾崎に話す。

「これで黙っていられる男がいるんだな……」

「フロイデさんも本気でやっている訳ではないからな」

フロイデは尾崎を投げ落とす。すると、尾崎の目の前に長い黒髪に黒い瞳 服も何も着ておらず全裸であり黒い霧が体を覆い尽くしている女性がいた。

「……ちょっと!?女性が黒い何かに取り込まれて……」

フロイデは呟く。

「違うわ。彼女こそが幽霊よ」

女性は笹木等の女子高生に黒い霧の空間を造り浸食していく。笹木以外の女子高生は腐蝕していき跡形もなく消滅してしまう。

「タス……けテ……」

いつも元気な笹木は消えゆく女子高生を見ないで恐怖に怯える。

「やっぱり.....貴方じゃないと....駄目」

「嫌.....ねぇ誰なの?君は.......何の目的で....」

「生まれたい........この世界に生まれたい.........」

すると、霊犀が笹木の腕を掴む。

「生まれ.....」

「除霊!」

霊犀は呪文を唱える。黒い霧の女性は消えていく。見漫間は呟く。

「倒したのか!?」

「一時的に追いだしただけ.....彼女の霊は強力だからまた出てくるわ」

尾崎は驚く。

「……まさに怪奇事件。これは警察が手に追えない訳だ」

フロイデは話す。

「しかも、あの幽霊はこの少女に狙いを定めたらしいわ。もしかしたら今までの事件は彼女を探す為だった....」

霊犀は倒れる。

「.....駄目。身体が.....」

「結香さん....!?」

「ほら....何やってんの。私の事より、他の友達を助けないと....そんな顔しないで....」

笹木は怯えていた。

「私も手伝う....から...笑顔で」

霊犀は疲労で眠る。笹木の顔は怯えたままだった。