複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.204 )
日時: 2016/09/09 19:11
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

見漫間は探偵事務所へ足を運ぶ。すると、一条マロンとアイスが縛られていた。

「おいおい、大丈夫か?」

「・・・ね?やっぱりあいつは怪しかった!」

「あいつの動きをクマのぬいぐるみで封じておいて良かったよ!」

「ああ……分かったから、とりあえず……どうしよう?」

尾崎は車を盗み、結婚式場へ向かう。

「何で俺はフロイデの結婚式場を知っているんだ?そもそも、何で結婚式こんなに早いんだよ。とにかく、フロイデを拳銃で脅して俺の罪を隠蔽してもらおう。んで、俺は逃亡するか。裕福な生活を手放すが関係ない。さすがに奴隷扱いは……」

尾崎は何故か奴隷扱いされる事に快感を覚える。

「……何、考えてんだ」

すると、バイクでトウとスネグーラチカが尾崎の横に付く。

「尾崎に事情を説明すれば、洗脳は解けるはず。でも、フロイデの幸せが....」

「鳥かごの中で愛を叫んでも自己満足するだけだ。それに尾崎の気持ちはどうすんだ」

尾崎はトウの呼び声で止まる。

「誰だお前等。事故ったらどうする?」

「お前は今、フロイデのシナリオの上で転がっている」

「……?」

スネグーラチカは写真を取り出す。

「本当の貴方を思い出して」

「写真……」

過去の自分は、優しい親と共に研究所で笑っていた。周りには水掛、天獄、スネグーラチカがいた。

「もうこの写真と同じ世界は存在しない。皆、ノヴァによって何故か洗脳されている」

「……」

「このままだと貴方はフロイデと結ばれるの!」

「……ん?良い事じゃないの?」

「フロイデが用意したシナリオで満足して良いのか?今こそ鳥かごを壊し自由に羽ばたく時が来たんだよ。真の幸せを掴んで来い」

「……初対面で良く分からないが……言いたい事は伝わった」

トウとスネグーラチカはバイクでノヴァの元へ行く。

「後はノヴァを説得するだけだ」

「もしくは.....」

尾崎は車で結婚式場に突っ込む。フロイデは手帳を見る。

「此処は、尾崎が徒歩で私を連れ出す予定だったはず....また何かしらの不具合が....」

尾崎はフロイデを連れて車で去る。

「.....私だけよ。犯罪者の貴方を愛せるのは」

「……台詞、とびとびですね」

「知ってたの?この世界の事」

「俺はあんな暗い過去なんか無くても貴方が好きですよ」

「冗談でしょ?あれくらい暗い過去が無いと私を面倒だとしか思ってないはずだわ」

「……どうして?」

「本来のシナリオは、笹木の事件で結ばれるはずだったのよ」

「あれでどう足掻いたら結ばれるんですか」

「全ての事件が私のシナリオでも、貴方の思いだけはそのままにしたわ」

「記憶の改ざんをかなりしていましたけどね」

「.....」

「俺は一生、貴方の執事です」

「下僕でしょ?....でも、貴方はまだ本当の私を知らない」

「……」

「私が悪魔で、生まれた場所が研究所の親を知らないクローンよ」

「それを私が受け入れられないと?現実世界の私はそんなに非情な人間でしたかね」

「.....」

「ノヴァと闘いましょう。そして……真のノヴァになるんでしたっけ?」

「いいえ、私はIBAH。NOVAに拘る理由は無いわ」

そして、フロイデと尾崎はノヴァの所へ行く。場所は研究所。トウとスネグーラチカは先に侵入しており、ノヴァと登岐目と交戦していた。

「登岐目が……?」

「だから私は怪しいと思ったのよ。私のシナリオには出てこなかったキャラクターだから」

「……シナリオとかちゃんと考えてんですね」

「そう、若干、設定や事件に矛盾があったけどね」

フロイデはノヴァと対面する。トウは拳法で研究所にいた敵をスネグーラチカと一掃。尾崎は登岐目と対面。

「尾崎さん」

「……お前は何者だ?」

登岐目は書物を読む、題名は無題。

「俺、この世界気に入りましてね。だから、乗っ取る事にしたんす」

「……?」

ノヴァとフロイデは互いに、悪魔に変身する。フロイデは手から破壊光弾を撃ち出しマシンガンの様にノヴァに攻撃する。ノヴァは謎の素粒子エネルギーを操り攻撃をする。

「荷電粒子砲!」

NOVAは研究所の一部を完全崩壊させる。

「破壊光線!」

IBAHは研究所の一部を完全崩壊させる。

登岐目は周りの世界を見る。

「現実世界ではこんな事はあり得ないな〜。全部全部、俺の支配下に置きたい。そう思いません?」

「……お前も超能力者か?」

登岐目は掌を見せる。

「俺は物や人を遠隔操作する能力を持つ。人なら名前と顔、物なら実物(写真などで確認)と場所を知っていないと発動出来ないけど。この世界ならSF映画に劣らない素晴らしいノンフィクションを楽しめる!」

「お前の趣味は、SF映画鑑賞だったからな。まさか、趣味で此処まで……」

「全てのフィクションはノンフィクションに出来る」

登岐目と尾崎は殴り合う。トウは話す。

「それぞれの鳥かごを外すんだ……!」

「ちょうど、後数時間で新年ですからね....本当の日の出が見られる....」

しかし、オリジナルのNOVAの方が優勢。尾崎もボコボコに殴られる。

「……マロン、アイス!此処で本当に良いのか!?」

すると、見漫間と一条マロン、アイスが現れる。一条達はクマのぬいぐるみで奇跡を起こす。

「・・・うおおおおお!!!」

「・・・おおおおおお!!!」

NOVAと登岐目の能力が弱体化。尾崎とIBAHは畳み掛ける。

「クローンのくせに....」

「それでも私は私なの。さよなら。NOVA」

「……この世界を普通にするつもりか?怪奇事件は!?」

「結末が分かる映画なんて面白みに欠けるだろ。名作以外」

トウ達はバイクに乗る。

「研究所が爆発する!お前等バイクに乗れ!」

見漫間や一条達はバイクに乗りこみ逃げ出す。

「……これで全て終わった」

「いいえ、これは始まり」