複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.216 )
日時: 2016/09/13 17:14
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

siyarudenさん、オリキャラ投稿ありがとうございます!

これからも応援宜しくお願いします!

此処からは本編です!

すると、イジメッ子達がひそひそ話している。

「あいつ、最近調子乗ってない?」

「まじうざいんですけど!無料通話アプリで無視してやろうか!あー?」

「もっと直接的に言わないと!あいつを体育館裏に連れ出してやろうぜ!」

風我見はその様子を見る。

「学校に盗聴器入れてて良かったぜ!早く、執事達に連絡を!」

その時、風我見に連絡が。

「はい、何?……姫野家が我執印家に宣戦布告?此処の領地に向かってるって?……分かったぜ。執事達に連絡する!」

風我見は執事達に連絡する。

「どうしました?」

「ああ非常事態だ。俺にとっては大好物だがお前等の愛しいハニーが、イジメッ子により何かしらされる。脅迫、カツアゲ、それ以上か。少女漫画じゃないからヒーローは現れない」

「それでは」

「待て、さらに都合が良い事に……違った。都合が悪い事に、姫野家って言う我執印家と対立している家系がこちらの領地に向かって来る。此処の領地が潰されたら、ハイエナ共が弱みに付け込んでくる。暴力団がらみは流石に面倒だ。……ヒーローは一人。その他は執事。お前を含めてどちらか選べ。

英雄か、執事か。俺としてはとても良いネタに」

執事達は戦い合う。

月丘は構える。

「ゲームで鍛えたこの指さばき!……うおおおおお!!!エリート野郎共め!全員チキンにしてくれるわ!……あ、立ちくらみ」

Λ=ηは構える。

「今こそ私の全機能をお見せしましょう。貴方達が始めてですよ。私を此処までコケにしてくれたのは。

なぶり殺しにしてくれます!」

山形は構える。

「僕のよしみスマイルで皆を悩殺だー!……にひひ!」

無名はアクトを睨む。

「……」

アクトは構える。

「お嬢様には是非、亞狗兎……。アグトと呼ばせて貰います。この呼び名は特別な人のみ許可している名前で」

「黙れ、アグト……」

「……上等ですね。私の機嫌をわざわざ損ねるなんて」

執事達は殴り合う。月丘は棄権。山形は別の女性との用事で退出。Λ=ηは4時15分になったので食事の準備。残ったのは、無名とアクト。

「……お嬢様の事が嫌いならすぐに棄権すれば良いのに」

「嫌いだが、ほっとけられないんで。あいつには俺が必要なんだよ。俺が嫌がってもな」

「嫌いだけど傍にいないと駄目だと。それを人は執事と呼んでいます。互いに好きだから傍にいる。それを人は恋人と呼ぶんです」

「……そんな恋しか知らないんだな。少女漫画の読み過ぎだって」

すると、そこに姫野家が現れてしまう。二人は気にしないで殴り合う。

「たのもー!此処が我執印家か……」

姫野家がアクトと無名によりボコボコにされる。

「帰って下さい。今は大切な時間なんですよ」

「……」

「秋保様は私のです!」

「……俺のだ」

そして我執印の帰宅時間を過ぎてしまう。

「秋保様は私……の!」

「……」

二人は倒れる。そしてボロボロの姿で我執印が帰って来る。二人は後悔する。

「……!」

「私が……行かなかったせいでイジメを……」

我執印は呟く。

「私……足を滑らせて田んぼに落ちちゃった」

「え?イジメッ子は?」

「嗚呼……イジメッ子ね?ボコボコに潰してやったよ。執事達の護身術でね!」

「良かった……」

「良くないよ!私、臭いんだもん!」

「そうだ。決着が付かなかったからお嬢様の選択で決めて貰いましょう。お嬢様、私達のどれかと結婚を前提に付き合ってもらえませんか?」

「……えーっ!?」

その時の私は分かってませんでした。恋とは何か。愛とは何か。

その後、我執印家は姫野家と全面戦争。執事達は全員私の元を離れました。それからというものの、イジメッ子の逆襲により、私は不登校に。友達はおらず、執事達からも連絡は来ません。風我見も当初はいたのですが、我執印家ではもう無理だと言う事で、フリーの記者に。

私は一人ぼっちになりました。

「……みんな、どこ?」

あれからどのくらい経ったのか、分かりません。いつのまにか全面戦争は終え、我執印家は私だけになったそうです。その為、親の遺産が私の元へ来ました。でも、欲しいのは金じゃない。人が欲しい。

「……誰か私を愛して」

そんな時に、一人の男性が現れました。

「風我見?」

「俺は茨田 春(ばらた はる)。お前を救いに来た」

「本当に?」

「俺は貴方の永遠の執事です」

「我執印家の執事……」

「彼等はそれぞれ、家庭を持って優雅に暮らしています。貴方の事はすっかり忘れていますよ。アクトも無名も」

「……本当に?」

「……ああ」

茨田は我執印の教科書を持っていた。教科書は酷く損傷していた。茨田は教科書を見る。其処には、ページ一杯に日記が書かれていた。

「我執印家の執事達。おおっ……俺の偽名まで入ってるよ」

4月14日。

いじめっ子が私をいじめた。辛い。辛い。辛い。でも、一だけは味方。

5月20日。

家で私は一人ぼっち。執事が居たらいいのに。

6月3日。

私の母は、ついに生活費を送らなかった。私は餓死するの?

7月18日。

夏休み。誰もいない。寂しい。

8月1日。

私は名前を捨てた。八木と言う名前を捨て、我執印と自分でなづけた。

私は我執印 秋保。権力者の娘。

9月6日。

私の元に執事が来た。やった!やった!やった!やった!もう一人じゃない。

あ、私の中学生活が始まってから執事が居た事にしよう。

4月14日。

無名と言う執事が現れた。何か、プリンが好きみたい。甘党なのに辛口な事しか言わない。でも、一人じゃない!一が何か言ってるけど私は気にしない。

「……八木!お前が見ているのは妄想だ!執事なんて居ないんだ!」

この中で真実だったのは、風我見と一と親の遺産のみ。

風我見も設定、名前等は架空。茨田 春と言う人物が遺産の為に執事になりきっていた。その為彼女は妄想から離れられなかった。

茨田は八木の親が仕送りを辞めた後に送った手伝い。一番執事っぽくない風我見が執事だったのだ。

「俺って我執印家専属記者なのか。面白いな。確かにカメラの扱いは上手いが……」

精神崩壊した八木が倒れていた。

「……172ページ目の君へ」

「遺産はたんまり貰って行くからな」

「貴方は誰?」

「……風我見だよ。俺は執事で英雄でそして、お前の彼氏だぜ!」

「そうなんだ!」

茨田は大笑いしながら教科書を投げ飛ばす。

「妄想に付き合うのも大変だな!な?アクト?」

「え?アクトがいるの!」

「……でも、風我見の姿と俺の姿って結構違うんだよな。やっぱ、風我見の方が優しそうな雰囲気するもん。どんだけ欲求不満だよ(笑)」

八木は発狂しながらアクトを探す。

「それじゃ他の女に行きますか〜」

「アクト?アグト!無名!私をおいていかないでよ!ほら、今ならだれでもオッケーだよ!誰でも付き合ってあげるから!」

我執印家の執事達 完