複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.228 )
日時: 2016/09/15 17:34
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

siyarudenさん、オリキャラ投稿ありがとうございます!

これからも応援宜しくお願いします!

此処からは本編です!


茨田は夕張の元へ行く。

(アニメ、ラノベとかと違って、都合が良いハーレムなんて起こらないんだな……。と言うか、この状況がもはやラノベじゃ……)

「私の事好きでしょ」

夕張は笑いながら、茨田を見る。

「だって汗だくになるまで走って私と一緒にいたかったんでしょ?」

(ははっ!良い具合に勘違いしてるよ。大体、こんな女は自信があり余ってんだ。此処は下に行って下僕感出しときゃ金くれる)

茨田はその後の事を忘れ、目の前の快楽に行く。茨田は仕事の為、朝に起床した。

「あ、やべっ。浜梨が……」

茨田はスマホを探すが見当たらない。すると、目の前に画面の割れたスマホが目に入る。

「……スマホが」

そして夕張が血まみれの拳を茨田に向けながら話す。

「……私以外にも遊んでいるんだ?」

「……」

(だからってスマホ壊すなよ……。まずいな。起動しなかったら仕事休むメール打てねえ)

「まず、その貴方の根性から直さないと私だけを愛してくれないわ」

「は?」

夕張は茨田を殴る。

「うぐっ……うう、や、止めろ!」

「お仕置きだよ。他の男もこうやって更生させたんだから効果は抜群だよ。でも、何故か皆、外科じゃなくて精神科に行ってるけど」

(精神的におかしくなるまで殴るって事かよ。お前が精神科へ行けよ。クソッ、女に暴力で屈するとは)

茨田は反撃に出るが夕張が押さえつける。

「私しか見ないで。他の男も今は私一途。貴方もそうしてあげる」

「……グハッ。痛い……痛いんだよ!」

「私への愛がこんな風にしか分からない貴方が悪いのよ!私は愛を教えているの!」

一方、会社では一人の女性が情緒不安定になっていた。

「あれ?浜梨さんは休み?それに……彼も」

モスカ大使は話す。

「あ、はい」

其処には温かな職場の雰囲気が流れていた。ドス黒い埃が無くなってせいせいしたかのように。一人の女性を除いて。

「1991年生まれ。25歳。茨田 春。特技、女遊び。趣味、ナンパ。明らかなイケメンと爽やかな雰囲気とは裏腹に性格は性根が腐りきっておりもはや発酵している。好きな食べ物は納豆。嫌いな食べ物は生モノ。酒は飲めるがタバコは吸わない。薬物のやっていない。ピアスはイメージダウンの為やっていない。極めて健康。ただ、酒を飲むと部下や女性を殴る傾向がある。

私は彼の事なら何でも知っています。だってずっと彼を見てますから。ずっと彼が好きですから。腐った部分も」

女性は笑いながら、待ち受け画面が茨田の写真になっているスマホを取り出す。

「関係を持った時に、GPS、盗聴機能のプログラムをスマホに設置しましたからすぐに……」

しかしスマホは機能していなかった。

「どうして!?どうして機能しないの!昨日の午前5時57分までは問題無かったのに」

女性達は困惑する。他の女性達は呟く。

「……茨田さんが幸せならそれで良い。私達は茨田さんに時間を費やしているだけで良いんです。一番じゃなくて良い」

「茨田様!貴方は敷居が低いイケメンとして素晴らしいですよ!」

「……茨田の宗教でも始めるのか?」

「どうやら、女性達に何か薬物を投与している恐れがあるな。日常生活に支障が出るなんてあり得ないぞ」

「わ、私は茨田様に一番気に入られてます!私は生まれた時から隣にずっといて……」

「そんな妄想言わないで!」

「妄想?何言ってんの?」

「おいおい、現実と妄想の違いまで分からないのかよ。まずいな。極秘で検査を受けさせよう。大事になると一流企業のイメージが下がる」

茨田は夕張に無理やり薬を飲ませる。

「気分が良くなるだろ?そこで寝ていろ。バーカ!」

茨田は顔の傷を抑えながら逃げる。

「後は、忍賀だけだ!あれ?連絡が付かない!?」

忍賀は堂宮に脅されていた。

「もう二度と彼に会わない?」

「会わないから……殴らないで」

「排除完了。後は……」

すると、茨田が忍賀の元へ向かう。

「堂宮……お前」

「他の女に貴方を取らせません。貴方の傍へ行こうとする雌犬達は皆、処分しました」

忍賀は茨田にすり寄る。

「私、貴方がいないと生きていけない。だけど貴方がいると私は死んでしまう。だから一緒に死んで!」

忍賀は包丁を茨田に向けて刺そうとする。堂宮は忍賀に物を投げる。忍賀は打ちどころが悪く倒れてしまう。

「……うあああああああああああああああ!!!!」

茨田は恐怖に怯え逃げる。

「暴力女、妄想女、束縛女、依存女。もううんざりだ!会社も無断欠勤……。俺の人生は……。いいや、まだだ!俺には……我執印がいる」

茨田はある家を訪ねる。

「遺産は何処だ!」

「……誰か私を幸せに……」

「最後まで使えねぇな!何の為にてめえに今まで生活費渡したんだよ!」

茨田は歩く。

「部下達に連絡……モスカ大使!」

「……警察が貴方を探してますよ」

「どう言う事だ?」

「違法に造られた媚薬を女性職員に盛りましたね。しかも麻薬の成分が出たそうですよ」

「……」

「3分間待つ必要もありません。今すぐ自首して下さい」

「お前どうにか出来ないのか!」

「……会社の損害はなるべく少なくしたいんで、良いから自首しろ、クズ!なめんじゃねーぞ!誰がてめえみてえなゴミを救おうって思うんだよ!いい加減にしろよ!」

「……黙れもう二度と金やらないぞ!」

「そんな金、保釈金にでも使って下さいよ。まるで今のお前はゴミの様だ」

「畜生……。俺の人生はそんなに脆かったのかよ……」

茨田は叫ぶ。

「俺は勝ち組なんだぞ!捨てる程の金があり、腐る程の女がいて、奴隷のように扱える部下がいる!人脈だって賄賂を送れば広がっている!なのに何で俺を助けない!警察に賄賂を贈れば殺人さえも隠蔽……出来ねえ。警察は今、世間を気にしているからな。クソッあんな暴力女一人捕まえらんねバカ共のくせに」

すると、目の前に浜梨が現れる。

「……」

「先輩の脆い人生を私縫い合わせて改ざんさせます」

「……止めてくれよ。もう……限界だ」

「先輩......ずっと一緒ですよ♪」