複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.239 )
- 日時: 2016/09/20 20:24
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
ハクマックルはアイヌの道場で日々、剣の修行に励んでいた。剣の腕は道場の中でも一番であり師範からも認められていた。
「ハクマックル。お主の実力は妖刀【クトネシリカ】【喰魔刀・エペタム】を操れる程の実力だ。だがお主は若い。英雄が所持していたクトネシリカは使用者に合わせて実力を発揮するがエペタムは扱える者が扱えないといずれエペタムに闇の妖術により魂を操られる」
「うん、僕はこれからも精進するよ」
「次の師範は……いや何でも無い」
ハクマックルは家に帰る道中、いじめっ子達に絡まれてたエリクンを見つける。ハクマックルはいじめっ子達に立ち向かいいじめっ子を退治する。
「どうして弱い俺を助けたりなんか....お節介野郎」
「お節介と言われても君の事をほっとけなかったからさ.......」
エリクンとハクマックルは親友になった。エリクンはハクマックルの強さを知っていた。
「ハクマックル!今日も他の道場の奴と闘って勝ったんだろ。凄いな!」
「ハクマックル!お前凄いよ!流石、次期師範!」
「そんな事無いよ!」
「俺だって強くなれば、ハクマックルを越えられるよ....!」
「エリクン?ハクマックルの後ろにいるからって調子のんなよ」
「.....」
ハクマックルは他の人の対応をしていた為、エリクンについての評価が分かっていなかった。そしてエリクンはハクマックルと同じ道場に行き、剣術を習うようになる。
「見てろよ!俺だって強くなれるんだ!」
しかしエリクンは強く優れ道場や村からも尊敬の眼差しで見られるハクマックルに強い劣等感と嫉妬を感じる様になる。
「全部全部ハクマックル、お前が悪いんだ。お前が……俺を変えた!」
エリクンは喰魔刀・エペタムを持ち出す。
「封印解除」
すると、師範がエリクンの元へ行く。
「エリクン……!」
「凄い力だ!これで皆、俺を強いって思ってくれるかな?ハクマックルは俺を羨ましがってくれるかな?……俺と同じ思いをしてくれるかな?」
エリクンは道場の師範と他の門下生全員を斬殺し喰魔刀を持ったまま村から立ち去ってしまった。その後、長老の許可によりハクマックルは親友である門下生の討伐をする為に親友の凶行を止めるべく日本全土を駆け巡っている。
「俺だけは存在が違うと信じていたかった。俺だけは存在の構造が違うって信じたかった」
エリクンは刀を震えながら持つ。
「意識だけが妙に明るく黒い火花を散らし、欠落した地面を立っている様な気分になっていく」
エリクンは歩く。
「何も悪い事は無い。俺はただ当たり前と思う常識を斬っただけだ。腐っていた日常を斬っただけだ」
刀はエリクンと共鳴し激しさを増す。
「俺は誇り高く!この世の誰よりも強く!誰もが俺に命令出来ないように逆らう奴、気に入らない奴は斬る!」
エリクンは人斬りとなり人の道を踏み外す。