複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.245 )
日時: 2016/09/22 18:15
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

過去、パーヴェルは江戸の文化が嫌いだった。

「パーヴェル、髷を結え!」

「南蛮ではそう言う事をしない」

「全く……黙れよ!」

「賛羅刀・転解さんらとう・てんかい懺愚刀・滅呪ざんぐとう・めつじゅがあれば貴様なんて」

「……外国人のお前には一生握れねえよ!」

「外国人では無い。ハーフだ」

「はーふ?雑種の間違いだろ」

「俺より弱者のくせに」

パーヴェルはこの文化に苛立ちを覚える。すると、黒姫がパーヴェルの元へ現れる。

「呪解放・「懺髏刀・死響鬼ざんろうとう・しひびき」。懺愚刀の呪いを解放し、本来の状態を取り戻した姿」

「……?」

「貴方にはその名刀を扱える能力があるわ。懺悔(妖霊の力を限界突破まで引き出し呪いを解放する)の能力が。だけど、周囲の嫉妬と差別で貴方は今出る杭を打たれている」

「……俺はどうしたら良い」

「文明を開化させるのよ」

「……」

一方、暁は男達に囲まれていた。

「巨乳ちゃん。赤好きなの?俺も好きだよ?それじゃ行こうか」

「……は、はい」

「何?声震えてるよ?大丈夫、金無いから外だけど見られた方が」

暁はその場から逃げる。男たちは追いかける。

「待て!」

暁は隠れる。すると、黒姫が現れる。

「今の文化は明らかに女性への扱いが酷いわ」

「……?私とて、何も知らない訳では無くてよ?」

「だから貴方を救う。男を支配出来る能力を持っているから」

「……私は女王になっても良いのですか?」

「そう恨むなら今の世を。ならば今の世を消せばいい」






黒と紅が重なり合い、文明開化の音を鳴らす。