複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.257 )
日時: 2016/09/27 18:35
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ジャノックは家で安達に話す。

「破壊工作なら任せておけ。それに……」

「ひところしたーい!」

「え〜と……」

「嗚呼、愚か者のお前に一つ話したい事があってな」

「一言余計だ」

「小林財閥の過去についてだ」

「……そういえば全く分からないな。記憶を取り戻す良い機会だ。教えてくれ」

「小林会長と言う人物を中心に巨大な企業を創り出している小林財閥だが小林会長は元暗殺者。しかし暗殺者の中でも小林は落ちこぼれだった。それゆえに酷いイジメや差別があったそうだ。まさしく力の世界。小林はそれを変える為に会社を立ち上げ、暗殺者の認識を変えようとした」

「……良い会社じゃないか?」

「しかし合法な方法では暗殺者は何も変わらない。だから違法行為、犯罪を犯すようになった。小林財閥は企業を拡大し、暗殺者の賃金の引き下げに出た」

「趣旨がずれてるな……」

「この時から小林会長は変わってしまった。しかし部下は小林会長の指示を全て受け取っていた」

「何でだ?」

「何故なら彼等は平凡な人間達だったからだ。下の者は命令だから逆らえずに責任を持たずに行動をする。上の者は自分で行動を起こさないから暴走を起こし命令を下す。これが小林財閥の構造。

元は全て、平凡な人間が暴走して起こした事だ。そこに歴史を変えるような天才はいない」

「……」

「ぼくはひとをころしたーい!」

「平凡こそ、最大の悪だ」

「……恐ろしいな」

安達は朝日を浴びながら外に出る。

「あれ?望田と地獄門は?」

「ぼくはぼくはぼくは〜!」

「……」

安達は住所を探す。

「しかし良くこんなにフリー暗殺者が密集してるな……」

安達は住所を見つける。

「名も無き教団?なんだこれ?」

そこには尾崎が暴れていた。

「尾崎!?」

「ほっほっほ!」

安達は遠くに座っていた男性を見る。

「……貴方は?」

「君は科学と宗教の相違点と共通点は何か分かるか?」

「……?」

「共通点は一生を捧げる事だ。それは素晴らしい事だよ。それに科学は優しいからね。そして科学も宗教も人を救う事が出来る。いや、人を救う事が出来ると信じてくれている事だ。

相違点は科学の方は常に前進出来る事だ。そう、諦める事をする事は無い。とても素晴らしい事だ」

「それって科学褒めてないですか?」

「宗教は出来事を受け入れるかあきらめるかの二択だ。だが宗教は平凡で馬鹿で愚かで何も取り柄の無い人間でも受け入れる事が出来るのだ。科学は一部の優秀で合理的な人間のみしか理解出来ない」

「……」

「さあ、迷える君も我が教団に入ると良い。私の名前は甲斐。甲斐かいだ」