複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.266 )
日時: 2016/09/30 19:24
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ヒワノは望田に笑いながら話す。

「やあ裏切り者!地獄門とは気が合いそうだったんだけどなー^^」

「お前は狂い過ぎて相手に出来ない。お前だったら取引も失敗に終わっていただろうな」

「取引?どうでもいいや。僕は君を実験台にすれば良いから!」

ヒワノは笑いながら小林財閥に資料を渡す。

「……素晴らしいな。この技術があればアンドロイド、もしかしたら超能力も獲得出来るかもしれない」

「その為には遺伝子の結合、暴走、覚醒が……」

「分かってる!」

「それじゃ望田を……」

すると雲井が刀を振る。

「まだ仲間紹介が済んでいないから待ってて」

「でも、ブリエとかエクラとかドゥーロとか結構リンチしてるけどね!」

「君が出たらややこしくなるんだ」

「はっはっは!」

すると仲間が来る。

朽葉 蓮(くちば れん)
三國 涼太(みくに りょうた)
神代 真央(かみしろ まお)

桐生 緋色(きりゅう ひいろ) 

「……それじゃ……リンチにするか?」

「そんな事を考える暇はありません。我々今年受験なんですよ?」

「はあ?暗殺出来るんだから学校なんて意味ないじゃん。それよりカッコイイ男はいないの?」

その中でも桐生と言う女性が大型の機関銃を片手に持ち望田に向かう。

「ボク 桐生 緋色!! よろしくね♪」

「……」

「これで全員か?」

「いいえ、まだまだいますが今日はこれくらいだ!」

「それじゃあいつを殺せ」

すると煙幕が巻かれる。望田は誰かに引っ張られる。望田は誰なのか直ぐに分かった。

「椎名!」

椎名は叫ぶ。

「この下衆共が!」

椎名は看護師や院長を見ながらその場を去る。

「一条を連れ去ったのは椎名だ。すぐに小林財閥を回して警察に誘拐の容疑で捕縛してくれ」

「はい」

「……最初から実験台にするべきだったな」

椎名は望田と共に車で走る。車には一条マロンがいた。

「行くぞ!」

「な、なんだよ、これって……下半身が若干痛い……。畜生、足が……」

一条は遠くの方を見る。

「この子は?」

「これから診てもらうんだ」

「誰に?」

「咲川哀 さきかわ あい。高校生」

「ん?」

遠い昔。椎名は一条の担当になってから色んな事をして遊んだ。一条は人見知りだったが椎名には心を開いていた。

「お姉ちゃん!」

「……ちゃんと退院出来ると良いね」

「退院しても病院に来て良い?お姉ちゃんに会いたい!」

「病院は遊ぶ所じゃないから駄目よ」

「えっ……」

「でも私の家なら大丈夫!」

「やったー!」

椎名は車の中で涙を流す。

「……彼女は恐らく何かしらの薬物を小林財閥に打たれている」

「どうしてそんな事が?」

「分からない……」

望田は戸惑う。

「え〜と、どうして俺を助けたんだ?」

「貴方も小林財閥に苦しめられていたからよ」

「……」

望田は元小林財閥とは言えなかった。そしてある丘の上の施設に着く。

「此処は……?」

「此処は暗殺候補生施設、朝日あさひ。此処で暗殺とは別に特別に研究を許可された高校生がいる」

「え?どう言う事?」

「詳しくは考えなくても良いです……」

望田と一条、椎名は咲川の元へ行く。咲川はホワイトボードに書き込む。

『あら、なんのようですか?私は、誰にも従いませんから』

咲川 哀(さきかわ あい)。高校生の平均的身丈が通常,黒と翡翠のオッドアイ、翡翠の髪色,いつも白衣を着ている、左目(黒)を髪の毛で隠す(火傷を負っているため)または、包帯を巻く。

「ヒワノにより一条マロンに異常が起こっている。元朝日暗殺卒業生として救って欲しい」

「暗殺候補生だったのか?」

「強制だし、卒業したのも賄賂だ」

「わ、賄賂?」

「そこは気にするな。とにかく……助けてくれ」

咲川はホワイトボードに書く。

『別に私はあのマッドサイエンティストに恨みは無いです。だが協力は勿論出来ます。しかし医療費が必要なんですけど』

「私には金が無い……望田」

「この為に俺を呼んだのか……」

「……頼む」

「それじゃ……私の願いを何でも叶えて下さいね?」

「分かった……だから」

「何円必要ですか?」

『入院費込みで200万円。保険は病院じゃないから効かない』

望田は安達に連絡する。

「おい、今からてめえの金で1億持ってこい」

「何言ってんだよ……」

「可愛い可愛い女の子が病気なんだよ。持ってこい」

「そんな事信じるか!」

望田は一条の写真を送る。

「これでも嘘って言えるのか」

「……」

安達は夜城の店でバイトしていた。

「どうしたの……?」

安達は目から涙がこぼれる。

「夜城さん、俺、ッ分からないけど涙が……」

「情緒不安定?」

安達は昔を思い出す。

「すごいねー!」

「そうだろ!俺は……」

「うんっ……!」

安達は呟く。

「俺、ちょっと出ます」

「うん、身体休めてね!」

安達は連絡をする。

「1億はどうやって?」

咲川はホワイトボードに書く。

『現金』

「現金?紙袋に入れないとな。それじゃそっちに向かう」

「いや、場所が丘の上だし分からないだろう。だから私が直接君の元へ行くよ」

望田は椎名の車で安達の元へ行く。

「……これで……」

一方、虚、立花、甲斐は君島が営む居酒屋に来ていた。

「相変わらず飲んどるねー?」

「あたし、万屋どうするか悩んでるんだが....」

「と言うと?」

「甲斐は教団は続けているのか?」

「私は順調だよ」

「ホンマなのか分からへんけどね......」

「君と同じだね」

「ホンマやねー。虚ろやわ.....」

「まあどうにかなるんじゃねえか?」

「だから用件を言ってくれ。勝手に解決するな」

「万屋の経営がやっぱり黒字ギリギリなんだよ。あたしとしては.....もうボランティアにするべきか迷ってんだよ」

「確かに収益が見込めない場合ならボランティアとは変わらないな。しかしその場合就職はどうするんだ?」

「僕なら一緒に稼業出来ると思うんやね?一緒に来たらええさかい」

「あたしは正義の為に悪を狩るだけ。そんな事にトップギア入れたかない!」

「さて、小林財閥について分かった事を話そうか……」

「唐突やね......」