複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.280 )
- 日時: 2016/10/08 18:16
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
点在はまた夢を見る。
「点在」
「あ、平等院さん……すみません、ちょっとカタツムリ食べてました」
「エスカルゴか?」
「生です。火を起こすと敵に見つかりますから」
「酷い生活だな」
「しょうがないっすよ。食料無いし、補給部隊墜落した見たいだし。人材も別の戦場に派遣されるし」
「別の戦場?」
「つまり、人数が死んで減るじゃないすか。そしたら、味方減るんで意地でも味方の多い地域から人を引っ張りだす。結局、補給部隊と一緒ですから補給部隊と一緒に水没。結局数えられない死人だけ増える」
「数えられない?」
「国は死人の数を数えて無いんですよ。全くクソいい加減だったんですよ、当時の日本は」
「当時?」
「……ちょっと設定無視しちゃいました。すみません」
「良いんだよ、では……」
「しかし、どうして座布団で浮遊してるんですか?」
「何だ?大喜利か?山田君か?」
「……いや、別に……」
「それは座布団の枚数を誤魔化して、少しでも師匠達の上に立ちたいから」
「……あー……微妙」
「……司会者や師匠達には叶わないからこうするしかないんだ」
「多分、お情けで一枚くれると思う」
「ありがとう」
「それで……どうしたんだ?」
「ああ、恐らく六田口が【チキン作戦】って言う作戦を決行するんだ。それを絶対に止めてくれ。止めないと大変な事になる」
「……わ、分かった!」
「頼んだぞ。何かヒーローみたいで俺カッコイイな。うむ」
六田口はリゾートでステーキを食べながら思いつく。
「そや!大量の鶏に物資を運ばせていきながら兵士を敵国の基地に入って奇襲すればいいんや!」
アクトは反対する。
「不可能です。大量の鶏等……」
しかし国は許可してしまう。理由としてはこの戦いの打開策を待っていたからである。しかし負けに等しい博打と言う事に国は誰も気づかない。
「弱腰チキン英軍は必ず逃げるわい。補給なんて鶏で十分や!よっしゃ、この作戦名チキン作戦や!俺って天才!」
六田口は兵士たちに指示する。
「鶏を使って運ぶぜ!んで、鶏は軽いから危険な道でも持ち運べばいいんだよ!」
「鶏が逃げたら!?」
「そんな事は無い。鶏はこの素晴らしき日本人の心に絶対届いているはず。まあ、逃げたとしても?
全て周りは森だ。てめえら草食動物だろ?御馳走じゃねーか」
「そんな……」
こんな無茶な作戦でも兵士は従わないといけない。
実際、鶏は鳴き声がうるさく、敵に丸聞こえ、さらに物資を持ったまま大量の鶏は逃げ、兵士たちはそれを追いかけ余計に体力を消耗していた。
「お前等!蛙を食べろ!食べないとこいつみたいに餓死するぞ!」
「人間は食べても良いですか!」
「食べろ!何でも食べろ!……あ、三途の川見えた。栄養失調で倒れそう」
そして作戦失敗が確実になる。点在は六田口を見る。六田口は作戦指揮を止め、簡易神社に祈りを捧げる。
「何か、何か、奇跡で勝って!じゃないと俺の評価下がる!」
その後、兵士達はほとんど死んでしまった。その撤退路は骸骨行路と呼ばれる。
そして前線の兵士はその骸骨まみれの腐って匂いがきつい道を通る事になる。