複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.284 )
日時: 2016/10/12 19:39
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

siyarudenさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。

これからも応援宜しくお願いします。

ココからは本編です。



二【θ=(ゼロツー)】の回

一はとある時計塔の中にいた。

「ぼ、僕は、一 十真・・・。ど、何処にでもいる普通の大学生・・・だったんだけど突如不思議なパワーに目覚めて性格が豹変したんだ。これからどうなるの!?僕ぅ?」

こうして、一の奇妙な生活なんて始まる事も無く時計塔の中に女性が現れる。

「ふええええええええ!?誰ぇ!?」

「私は、ヒワノ様によって作られましたー♪ヒワノ様は、私をθ=φと名付けました!」

「ヒワノ?誰ぇ?」

「私は見た目、普通の高校生です♪紅茶やドリンク作りに精を出すのが大好きでネームレスと言う暗殺施設じゃなくて、名も無き高校で成績が一番の陸上部のチョー美少女部員なんですよ♪イエーイ!」

「・・・し、しーた、ふぁいさん?外国人ですか?ハーフ?でも造られたって・・・」

「私はヒワノ様に作られた最高機能のアンドロイドを超えるセクサロイドです!」

「アンドロイドで理解してないのにセクサロイド?」

「あ、でも某猫型ロボットみたいに秘密の兵器なんて出しませんから!あんなご都合主義の塊なんてこっちからごめんです♪」

「ご都合主義?」

「はい、まあ子供向けアニメ、漫画やスポーツアニメ、漫画あるあるですね♪正義の味方や主人公には神の御加護があるみたいですから!」

「皮肉?僕は正義は勝つんだって事、努力、友情で全てがで好きだけど」

「そんな事を見るから人は夢を見ちゃうんですよ」

「良いじゃないか・・・」

「では貴方は人生で勝った事がありますか♪無いですね」

「何回かは勝った事あ、あるよっ!」

「まあ貴方の勝率なんてどうでもいいです!ほとんどの人はアニメの様に上手くいかなく大体挫折します。上手くいってる人もいますけどね。ただ、上手くいってる人程その後の人生の栄光を維持するのは難しいですし、栄光を維持する為ならどんな卑劣な手でも使います。……神の御加護って結局何でしょうね♪分かりません!」

「・・・あ、アニメだから自由で良いじゃん!」

「だけど、子供にはダイレクトに伝わるんですよ。必ず、サンタの様なボランティアヒーローみたいな存在がいるってね!」

「別にいいだろ!そ、それに・・・子供は大人が思う程色々考えてるよ。サンタなんていないって事も・・・」

「そうですね。ただ、それは自分が挫折を経験してないからです!まあ挫折する歳でもありませんけどね♪」

「そうだよ、君みたいに高校生になってからって……挫折=必要じゃないよ!挫折しない人生を送らないと!それに、アニメのご都合主義?なんて子供たちも知ってるよ!」

「ご都合主義が茶番って事もですか?それでよく感動出来ますね?それでよく楽しめますね?私は簡単に言うと子供騙しが嫌いなんです♪」

「子供騙しって・・・製作者に謝って!視聴者に謝って!そんな作品にも何かを感じ取れる事だってあるよ!」

「確かに子供向け作品にも素晴らしい作品はあるのも事実です♪それに本来は楽しければそれでいいんですからね!何かを伝える必要はありませんから!」

「・・・そうだよ!」

「でもあまりにも娯楽が多いですね!何でだと思います?」

「娯楽が多い?まあ遊園地とか一杯あるけど・・・」

「金がボロ儲け出来るからですよ♪」

「・・・え?え?」

「感動=金儲けと言うシステムを私は破壊したいのです……。今回の本編です。私は売れる為に安い感動で盛り上げられ、ご都合主義を発動させる。気分を損害しますよ。これで観客は無駄な金を使い迷惑な夢を持ち馬鹿を見るんです」

「みんなそうじゃない!」

「そうですかね?奇跡、奇跡、奇跡、とその一言だけで全ての物語を終わらせるんです。その方が盛り上がりますし、なんせ誰にも批判されずに都合がいいですからね。そのせいでいざ自分も圧倒的な危機感に陥った時にどうしますか?」

「え・・・?」

「神様、どうか僕を助けて下さい。どうか僕に奇跡を起こして下さい。そんな事を言いだしますよね?」

「そ、そんな事ない!」

θ =φは身体から鍵を取り出す。

「・・・ふええええええええええ!!」

「最初に言いましたけど私はセクサロイドです。この様にこの鍵を主力電源としています。これを壊されると私は起動できません……」

「こ、これこそ奇跡だよ!君と言うアンドロイドこそ奇跡じゃないか!矛盾してるよ!」

「あり得ない事=奇跡。ですか」

「そうだよ、皆が祈って信じてあり得ない事を神様が実現させるこれが奇跡だよ!」

「違います。奇跡は誰も信じられない事が起こると言う事を奇跡と呼ぶんです。信じて起こる奇跡=信じられないで起こる奇跡ではありません」

「それじゃ信じて起こる奇跡はなんて呼ぶんだ!」

「努力です」

「・・・」

「では馬鹿でも分かりやすい様に身体に刻ませてあげます……ヒヒッ!」

θ =φは自分の腕から銃弾を出す。

「私の腕は今からショットガンになります」

θ =φは高速で腕を降れば銃弾が高速で散乱する。

「ふえええええええええ!!」

θ =φは一を捕縛する。

「では、神とやらに祈って下さい」

「うあああああああああああああ!!!助けて!誰か!」

「誰も来ませんよ?って言っても誰か来るって期待してますよね?現実はご都合主義ではありません。誰かが言ってましたよ。

良い子にしても誰もサンタのように靴下にプレゼントは入れてくれない。って。

奇跡はありますが信じて起こる奇跡なんて私は奇跡と呼べませんね。もし信じて起きる奇跡を本当の奇跡とイコール(同じ)にしたいならそれなりの努力をして下さいよ。ね?祈る暇があるなら鍵を破壊すれば良いじゃないですか」

「そうだ!鍵を破壊すれば!」

一はθ =φの弱点の鍵を破壊しようとする。

「僕は奇跡を知りました!努力を知りました!だから殺さないで!」

「……ありがとう」

「それじゃ・・・!」

「でも残念です。貴方は努力不足です」

「ぐああああああああああああああああああああああ!!!」

θ =φ。奇跡の存在が本当の奇跡を教えてくれます。今までより、より刺激的な毎日を送れるでしょう。今ならお値段一億円!の所、特別サービス、9999万円!奇跡を見たいそんな貴方にセクサロイド!

二【イコール】の回 完

次回、三【terzo(テルツォ)】の回