複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.292 )
日時: 2016/10/18 19:03
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

capture2 相違

アイロニーは会社にいたが、隠れて自分のPCでチャットをしていた。

(俺、中毒だな)

アイロニー『いや〜毎回怖いわwバレそうでw』

ミスターH『そう言えばろくでなしは?』

アイロニー『学校じゃね?』

ミスターH『今日はサボらなかったか。感心するよ』

ミスターHは、何事も無かったかのようにナツのヘソを舐める。

「毎日おヘソを舐められたり指を入れらたりするけど、もう慣れちゃったよ」

「慣れは感心するよ。それより、情状じょうじょう火葬場にはもう行かない方が良いね……」

一方、浅蜊あさり高校と言う名門高校には一人の学生がいた。

「あいつ、また勉強してるよ。マヌケなくせに」

「真面目系クズって言葉はあいつにお似合いだぜ。おい!汚い面を見せろよ!前田まえだ!」

勉強をしている前田は動じずに勉強をする。

「畜生、僕はチャットならお前等の様な馬鹿を罵られるのに……」

ハンドルネーム、ろくでなし。本名、前田。性格詐称。ネット弁慶と呼ばれる人々の一人。リアルではイジメられているがネットでは逆に他人を苛めている。ちなみに学校では携帯所持禁止等、結構厳しい。

しかし、そんな中でも悪い奴は悪い。

「おい、渡辺、大島!あんな汚い男相手にするより、このサマーって女最高だろ!」

「柏木さん!」

柏木は前田を見る。

「おい、お前。今、心の中で俺達を罵ったろ?俺の心が傷ついたわ。慰謝料払ってくんね?」

周りは見て見ぬ振りをする。

「そ、そんな……」

「騒ぐとお前の進路先に影響出るだろうな。立派に大学行きてえだろ」

「……」

「なら、黙って俺に金よこせよ!」

柏木は前田の襟を掴む。

「うわっ、キモっ。とりあ、放課後さ。この工事現場に来いよ。お前の事、女共に話したら興味湧いてよ。公開処刑させてやるから。まあ死ぬかもしんないけど、女の前なんだから嬉しいだろ?ははは!あ、遺書とかに俺の名前出すなよ。出したら本当にふざけんなよ」

「……」

柏木はその場を去る。前田は怯える。

「……何で僕がこんな目に。助けて……」

前田は早退し急いで通学路を通る。

(保険の先生に仮病って思われたかもしれないけど、今は逃げないと……明日が怖いんだけどね)

すると、柏木達が前田の前に現れる。

「おいおい、何逃げてんだよ?あ?」

「……」

「こいつが前田?マジうけるわー!」

「しかし浅蜊あさり火葬場の裏で捕まるとはそんなに処刑されたかったか?まあ工事現場でやろうとしてた事は結局出来なかった訳だから丁度良いや。ライターでお前の髪を燃やすだけで勘弁してやる」

「止めろ!止めろ!」

すると、一人の女性が叫ぶ。

「何やってんの?」

柏木達は舌打ちをしながら逃げる。

女性は前田の元へ行く。

「あ、貴方は……」

「わ、私は七里 嘉(ななさと よみ)……」

「ありがとう、助けてくれて……」

「い、いや……別に……」

「ぼ、僕の名前は前田……宜しく」

前田は笑う。そしてその後前田は色んなイジメを受けたが全て耐えた。全て、その後の七里の慰めがあったからである。

「七里、今日は僕、教科書を燃やされたよ。僕、もう駄目かもしれない」

「そ、そうなの?でも、もう」

「七里、僕を見捨てるの!?」

「……」

ろくでなし『今日も彼女と遊びまくったぜ!もうハッピーだ!』

ミスターH『最近変わったな。どうしたのだ?』

アイロニー『眠いw』

一方、柏木はイライラしていた。

「ナツからの返事が何か避けられてる気がするな。このままだと逃げられちまう。手を撃たねえと」

「柏木さーん、前田の奴、最近妙に従うなって思ったら、あいつ彼女持ってますよ」

「へー?なら、襲うか?」

「良いんですか?」

「気晴らしにはなるだろ」

「部下の情報によれば、この地区に彼女が……」

柏木達は七里の一軒家に行く。

「はい」

「お前が前田の彼女かよ〜美人だな〜」

「え?」

数日後、前田はニュースを見る。

「えー、あの一軒家で強姦容疑で逮捕された少年は……」

「あの一軒家は……!柏木……!」

前田はショックを受け、自宅にひきこもっていた。

「僕が調子に乗ったせいだ……」

すると、前田の前に七里が現れる。

「大丈夫、彼女は私の妹。クズの妹よ」

「い、妹?ってなんで酷い事を言うの?後、な、何で此処に?どうやって?」

「だって私、超能力者だから」

「超能力!?」

「そう、18年前からね」

「……」

「お腹は空かないし、銃弾で撃たれても血が出ないし死なない。新しい人生を歩めるの。だから今の人間関係にだって悩まなくて済むの!新しく私とァ築いていけばいいから」

「……意味が……」

「私と一緒になりましょう」

「え?え?」

「私と同じ様な経験をすれば超能力が開花するわ。だから、私みたいに大切だと思っていた人に拷問されればいいのよ」

その後、前田は学校に来ることは無くなった。ただ彼は今、絶望している。

「まだ、超能力が開花しないのかしら?私の様に永遠の命が手に入るのに」

「たすけて……」

「このままだと、死んで幽霊になるわ……そうなったら私、お化けが怖いから貴方と一緒にいれなくなる」

「……まさか、君が幽霊なんじゃないのか?」

「私は火葬場まで運ばれたのですが、そこから生還しました!」

「火葬場……」

「もう、早く超能力に目覚めて!」

「ぐああああああああああ!!!」

capture2 相違 完