複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.294 )
- 日時: 2016/10/19 17:34
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
モンブラン博士さん、感想ありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
此処からは本編です。
capture3 日常
ミスターH『ろくでなしは今日、いないのかね』
アイロニー『んー、分からん』
フェンネル『此処もサボり始めたんですかね?』
アイロニー『ww』
すると、アイロニーの画面に色の違うアイコンが現れる。
マーチ【アイロニー、少し話をさせてもらう】
このチャットには特定の人物のみ、送信出来る内緒機能が付いている。
アイロニー【どうした?】
マーチ【お前って何処に住んでいるんだ?俺は和光市。ミスターHは情状町。ろくでなしとフェンネルは聞いてない。近くを通ったら、会いたくてね】
アイロニー【そうかwでもネット以外で会うのはw】
マーチ【そうか】
画面の向こう側には青年がいた。スマホを持ち操作を行う。
「此処って何処だっけ?未那」
長い黒髪に黒い瞳 服も何も着ていない女性は話す。
「.....卯敷村」
「そうか。引っ越ししてまだ分からない事が多いな」
「.....皆、誰にも受け入れない。受け入れる人もいるけど。それに認めない人もいる。生態系が完全に分かっていないから」
「ん?アニメの話?なら、ミスター……じゃなくて友人が好きなんだよ」
「結構です。それじゃ星空 三月さん。風には気を付けて下さい」
マーチ。本名、星空 三月(ほしぞら みつき)。年齢、20歳。性別、男。基本的に無口。だが仲間だと思う人には明るいと言う典型的な人見知り。
星空は外に出る。すると隣人がニュースを見て星空の元へ行く。
「ああっ!星空さん、見て下さいよ。このニュース」
「これは……」
「貴方の初恋の相手、七里くるみさんの家が写ってますよ」
「な、何でそんな事が分かるんですか?被害者も加害者も名前が出てないのに」
「今の時代、ネットで調べれば何でも分かるんですよ」
「七里さん……良い人でしたよ。って死んで無いんですけどね」
この卯敷村は、近くに火葬場があるだけで他は全て住宅街。病院もコンビニも何も無い。
ミスターH『しかしまた台風が来るらしいのだよ。私の日常を脅かす災害は嫌いでね』
アイロニー『なあ、俺、マーチから住所聞かれそうになったんだがw』
ミスターH『んー、ネット以上の関係は私は好まないのだがね』
アイロニー『俺もw自分の事は何も言わないくせに』
ミスターH『それよりフェンネルが最近チャットに来ないのだよ。来るとしても昼休み。今までは夜更かしばっかしてたのに』
アイロニー『親がうるさいのかね?』
ミスターH『でも、フェンネルは親の事は大好きって言っていたな。全然分からん……』
アイロニー『ろくでなしも来なくなったしな〜ww』
ミスターH『それで住所は聞く気は無いが出身地だけ教えてもらいたい。もしかしたら同じ都道府県にいるかもしれないからね』
アイロニー『卯敷村だよ。まあ分からないと思うけどw確か、前までは栄えていたけど、今はもうw』
ミスターH『卯敷村か。全く分からん』
ミスターHは、ナツと話す。
「ナツ。卯敷村はナツが確か住んでいた事があるね」
「うん、そうだよ。Hさん。でも卯敷村はもう無いと思うよ」
「本当かね?」
「私、嘘付かないもん」
「……まあ私には関係ない事か」
星空は未那がいる火葬場へ行く。
「未那。何をしてるんだ?」
「何も.....」
未那の周りには、大勢の人間がいた。
「彼にも説明するべきだと思うよ。我々は同じ村に住む同士じゃないか」
「そうよ、人数が多い方が素敵よ」
「......」
どうやら、この村に駆除するべき獣が発生したらしい。今までに経験が無かった村人たちはそれに困惑していたらしい。星空はよそ者扱いされていた為、火葬場の集会には参加を知る事は本来無かった。
「よそ者って言うけどもう、移住者は我々よりも多いんだ。それに他の村とも合併が決まっている」
「そうね」
星空は夜になり、駆除の為にパトロールを未那と行う。
「私の人生は此処に来てとても幸せですよ。私は此処に来る前、七里くるみと言う女性にDVを受けていたので精神的にも肉体的にもきつかったんだ」
「.....」
星空はチャットをする。
「まあDVの根本的な原因はまだ残ってますけどね」
ミスターH『ろくでなしはもう来ないのかね』
アイロニー『もう常連がいなくなるのは慣れてるw』
ミスターH『だが、フェンネルも来なくなってるからね。かなり寂しいよ』
マーチ【私の匂いは何の匂いだと思う?】
アイロニー『…』
ミスターH『どうしたのだね』
マーチ【火葬と…歯磨き粉の匂いがするよ】
マーチさんが退室しました。
星空は夜空を見る。
「どんなに人間の手によって美しく造られた夜景よりも、自然に造られた夜空には勝てないよ」
星空の身体は消える。未那は無料通話アプリで会話をする。
未那『ただいま人間を確認。焼き殺して私達の存在を知られないように同化させるわ』
星空は人間の前に現れる。
「今、私は幸せだよ。生前は七里 嘉と殺されたがね。新しい人生は最高だ」
capture3 日常 完