複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.302 )
- 日時: 2016/10/21 20:27
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
バラバラさん、オリキャラ投稿ありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
此処からは本編です。
第二地区。リーダーは藍楷 透華(あいかい とうか)。女性型のアンドロイド。執事は織戸カヲルとワンスモア・I。
「彼女に逆らった者は裁きを下す……」
「……」
藍楷は第四地区のジェド・マロース。スネグーラチカの父に当たる人物と対談する。
「私は人間撲滅を考えていませんけど、まあ対人間に殺人剤の開発に成功しました」
「流石だよ、天使達もお喜びになるだろう」
「天使?天使が他の地区に舞い降りたんですか?」
「ああ……」
「なら、妖精も出現しますね……」
「妖精は確か、地区を持たずに彷徨う者達の名称ですね。つまり旅人。人間達の事はどう思っているんでしょうか」
「恐らくですが、天使は我々に妖精は人間達に加担していると思われます」
「どういうつもりで?」
「神の命で」
「神……。この世界にいるのは自分の勝ちを見誤り権力を暴走させこんな世界を創り出した人間と、知らぬ間に退化され蟻の様な生き方しか出来なくなった人間。それに巻き込まれた未確認生命体のみだよ。私達は被害者だ。人間の勝手に連れ回され生きて来た」
「今度も人間が暴れそうですね。私はどうでもいいですけど!」
「神か……」
第三地区。現在は人間の拠点になっている。リーダーは無名 名無。
「これまで無残に殺された人間の為、俺達はひたすら未確認生命体を潰す、そしてあるべき人間の姿を取り戻す」
無名はある武器を取り出す。
「この銃は第零地区に堕ちていた、零の雫(ゼロのしずく)だ。特徴は、この銃に撃たれた生命体、物は出来事を一段階前に戻せる。つまり、全ての出来事を無かった事に出来る」
無名は無に戻す。
「例えば、コップを撃つ」
コップは壊れる。しかし瞬時に元に戻り無かった事にされた。
「つまり間違った選択を無かった事に出来るんだ。難点は時を戻す訳じゃないから、普通に無かった事を他者の目から目撃出来ると言う事」
無名は自分にナイフを刺す。その後、銃を自分に撃つ。すると、ナイフを刺したと言う出来事が無かった事にされ、ナイフは自分の腕に戻される。
「選択をした後に時を戻さずにやり直しが効く。それが俺の能力だ」
「能力って言っちゃったよ……」
「双六で言う最初(無)に戻ると言うコマをいつでも使えるって言えば簡単だろ」
無名はプリンを食べる。
「これも選択した後、やり直しが効く。リセット」
胃の中のプリンを無にして無かった事にする。プリンも元に戻る。
「応用出来れば、人の死さえも変えられる訳。死ぬ選択をやり直せるんだから。味方も敵もね」
この武器が妖精からの贈り物と言う事には誰も気付いていない。
第五地区。
「ようこそ……此処は地位だけあれば、誰でも入れる第五地区」
第五地区、リーダー。香具師剣兎
「武器を流通させるんで、金下さい」
「交渉は?」
「面倒なんで結構……」
興味が無さそうに香具師は取引をする。
「俺としては人間にも慈悲が必要だと思う」
「……害虫に?まあ害虫を食べる奴や飼う奴もいるけどね。ケダモノだよありゃ」
「此処の世界では、人間と蟻は同じだっけ?まあ人間の方が有害か」
第六地区。地区の中は、神々しい世界。昔の絵画にそっくりな世界。
第六地区、リーダーは女神。
「魔神、死神、今神(イマジン)……」
「何ですか?それ」
「嘗ての仲間がいるって素敵ね」
「……?」
「それよりキルエルは第四地区に向かえた?」
「まず第四地区の人間に裁きを」
「審判?災害?」
「災害かと」
「災害なら大丈夫ね」
「それと、サーメルティ、オベルムント達は?」
「動向不明。妖精もまた神の命として人間に手助けを行っている様子」
「……そう」
第七地区 黒姫が人形で戦地を荒らしていた。
「怯むな!化け物共を殺せ!」
「害虫が……何を足掻いているのかな?」
第八地区 現在、法堂が修行中。リーダーは平等院優卯。
「俺に従え。そうすれば力がお前を味方にしてくれる」
「ああ……この力で」
法堂は、人間から疫病神に転生したと言う異例の存在。人間と未確認生命体との関係や自分自身について大きく悩む。しかし、人間が自分を未確認生命体として扱われた事により人間を恨み始める。だが第九地区の恩は忘れていないらしい。
第九地区。人間と未確認生命体の共存を目指すと言う異例の地区。実際、人間側にも考えが合わない者がおり、この地区に人間が来る。
リーダーは不在。代理としてスネグーラチカ。フレデリック。風抽竜の三人が活動中。
「第四地区で天使が降りたらしいよ」
「それは大変ですね。ラーメンを作っている場合では無い気がきますが……まあ好きなんで造りますけど」
「人間と未確認生命体が話し合えれば良いけど.....」
すると、一人の妖精が現れる。
「む、サーメルティが何だってー?あたしに何の用ー?」
妖精と言っても小さい訳ではない。人間程はちゃんとある。
「サーメルティ」
フレデリックの顔の広さにより、様々な情報を入手出来る。
「知らないも〜ん、あたしなんにも分かんないよーだ」
ただ、妖精は個性豊かである。
第十地区。運命の輪と呼ばれる巨大なオブジェがくるくる回っている。
リーダーはバルトマンと言う悪魔。だが悪魔地区とは距離を置いている。
「バルトマン!この地区を我が悪魔地区に使いたいのだが」
「では第一地区の情報を教えて下さい!」
「そんなの無理だ。第一地区は……」
「ならば貴方に用はありません!私はただ、ギャンブルとマジックで素敵な世界を魅せたいのです!」
「武力を使う事になってもか?」
「此処のスポンサーが黙ってませんよ?それに運命の輪は天使に保護されてます」
「全く、天使の犬め」
「堕天使とお呼び下さい」