複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.305 )
日時: 2016/10/24 17:18
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

法堂は修行を積み強くなっていた。

「……平等院さん、身体が軽いです!」

「40kgの座布団を外したお前に適う敵はほぼいない」

「後、気弾撃ちたいです。両手から。指の先でも良いです」

「そんな事よりこれからどうするんだ?」

「これからミディアム、黒姫、後はシンサリティ・べアートゥルーツ。通称、フルーは刑務所に向かい、第四地区によって理不尽に捕まっている囚人を解放させる」

「君の理想の世界からどんどん遠くなるのでは?」

「そいつ等に第四地区を潰してもらったら、そいつ等は用無しだ。だから俺が全員殺す」

「今までにない決断力と自信だ」

「……今までは俺が決断して来なかったせいで、多くの人々が死んだ。だから……」

そして、ミディアムと黒姫、法堂、フルーは刑務所に正面から入る。

「何だ貴様等は!」

「悪魔だ」

ミディアムは看守を殴り飛ばす。黒姫は囚人を強制的に操り、仲間にさせる。

「脱獄しようとする馬鹿がいちゃ困るでしょ」

フルーは真実を見る。

「この刑務所は塔になっており、上の階に行くほど罪が重くなる」

「そうか」

フルーと法堂は最上階へ行く。最上階には巨大な檻があった。

「フルー。お前、何をするつもりだ?」

「……貴様には関係無い。言っておくがお前の目的は俺の能力で察知している」

「……」

「此処で事故死と言うのも悪くないだろ?」

フルーは、皇キョウキを解放する。

「やっと出れたぜー。まあ、出るのは簡単だけどその後の生活が厄介だった所だぁ……」

皇は囚人達を悪魔地区へ移動させる為、能力を発動する。

「俺の能力は、異次元を出し移動させる事が出来る事」

フルーは姿を変え、化け物になる。

「法堂……此処で死んで行け」

「……」

フルーは腕を槍の様にして投げ飛ばす。槍はさらに分裂して法堂を追跡する。

「真実はお前の動きも捕える。フェイントは無効だ」

法堂は槍から逃げ続ける。

「俺に予知能力は無い。だが俺の真実の能力、つまり全知の私にはお前の行動すべきパターンを記憶している。お前の行動は読まなくてもこれまでのお前の人生を知れば分かる」

「ならば直前に俺の事を上書きするべきだったな。俺は昔とは違う」

法堂は能力を発動する。

「お前に不吉をプレゼントしてやるよ」

フルーに向かって大きな瓦礫が降って来る。

「俺の能力は、他人に不運を与える事。お前は必ず瓦礫に埋もれる」

フルーは瓦礫に埋もれ、下の階まで落ちる。

「これで良いのか!法堂!」

「シーザー。協力感謝する」

「だが、この程度の攻撃で奴が死ぬとは思えない。いや、私自身殺すつもりでこの行為を行っていない!」

フルーは瓦礫を全て消し飛ばす。

「人間だったら死んでいるな。しかし小さな世界だからこそ私は全知であるが、記憶維持は大変だ。どんな雑魚も真実を見極めなければいけないのだから。これがもし、大きな惑星程の世界だったら私は真実を見逃してしまうだろう」

フルーはとても巨大になり、最上階で鼻の部分に到達する。そしてフルーは最上階に移動し人間程に小さくなる。

「巨大化して私を踏み潰したりして倒さないのか?」

「……その方法が一番簡単だろう。だがそれだと面白みが無い」

「面白み?」

「……まだ私にも理解出来ない。全知である私も自分の存在等は分からない」

「……」

「ただ、とりあえず明確な敵である貴様を倒す。もしくはお前を欝にさせるか?第九地区を全滅させるとか」

「そんな……」

「奇妙な考えを持つお前を倒す事で私の疑問は晴れ、そして全知全能の神として降臨出来るだろう。貴様の考えの構造も知れる」

フルーは全身に銃器を発生させ法堂に構える。

「無駄だ。お前は不吉な呪いにかかっている。全ての物事は上手くいかない」

フルーの身体に発生した銃器は暴発し、爆発する。

「俺の真実は変わらない運命を見る事だ……!」

「真実も運には勝てない」

フルーは燃える。

「これが究極生命体とは……。あっけない」

法堂はフルーにオーバーキルをし始める。

「単純に不老不死の方が強かったぞ」

法堂は能力に自信を持っていた。

「この力でまずは人間と第四地区を潰してやる」

ミディアムと黒姫、皇、法堂は皇の能力によりテレポート。

「フルーは?」

「事故死」

「究極生命体が事故死とは情けない」

しかし刑務所にはフルーがいた。

「増殖可能、再生可能。俺の体質は不死身同然……。しかしあそこまで強い敵は初めてだよ」

すると、多くの人間がフルーを囲む。

「……何者だ!」

「人間だ」

フルーは人間の姿をする。

「確かに人間だな……」

「おい、人間は蟻と違うんだろ。なら違いくらい分かった方が良いぞ。低脳が」

フルーは身体を伸ばし人間達の武器を奪い、人間達に攻撃する。

「どうやら能力は解除されたみたいだな。しかし彼は素晴らしい。私には彼があんな超能力を所持しているのは分からなかった。つまりあの場で初めて超能力を発動したと言う事になる。
つまり彼は私と戦闘した時に初めて真実を生み出したと考える。
私の弱点、予期せぬ事には情報が無い為対処出来ないを見事に突いてきたとは」

フルーは人間達を見る。

「楽しいぞ。彼に殺されてやっと、私と言う存在が分かった。私の意味が分かったよ。

私は蟻や怪物を殺す為に生まれた。及び、この愚かな世界を終わらせる為に生まれた最後の生命体と言う訳か!」

フルーは自分自身の真実を見抜く。

一方、人間達は驚くべき戦闘力で敵を蹴散らしていた。

「殺せ!!!!!!!」

「同胞の死を一秒でも早く報われるように!!!」

其処に、キルエルが現れる。

「んだてめぇ!」

「慈悲深い私に安心して殺されちゃってくださいね~」

「明らかに他の化け物とは違う……」

「それじゃジェノサイド(皆殺し)しちゃいますね♪」

キルエルは矢を分裂させて雨のように降らしたり追尾機能を持った弓矢を撃つ。

「フィールドアーチェリーって面白いね。的が必死に逃げてるんだもん!無駄な足掻きだけどね~」

矢が人間達に触れると分子レベルで消えてしまう。すると、雲井が現れる。

「下等生物である人間である貴方がどうやって私に勝つつもりなんでしょうか?」

雲井は剣を振る。すると、剣から衝撃波が発生する。

「殺す!」

「中途半端な能力で思い上がってるなんて!人間に相応しく無い武器なのに!」

雲井は衝撃波を出すが、キルエルの光の矢により衝撃波を分解され消滅させられる。

「もう終わり?それじゃ特大の光矢を撃ち放す【ディザスター】を喰らって?」

大きな光の矢は一つの地区を消滅させる程大きな物であった。

「バイバーイ」

地区は消滅し文字通り、災害が起こった。

「私は慈悲深いよ。災害は何度でも立ち直れるからね。津波や地震とか。それで人はまた強くなれちゃう」

しかし雲井は生きていた。

「どうして?分解されて消滅するはずじゃ」

雲井の目の前にはエリクンが現れる。

「貴様、随分と美味しそうだな」

キルエルはエリクンが持っている刀に驚く。

「それは?」

「エペタム」

キリエルは動揺する。

「あ、貴方みたいな虫ケラがエ、エペタムを使おうが私を殺す事なんて出来る筈ないんですよ!」

「蟻と人間の違いは分かるか?」

「同じ害虫だよ♪食卓の上に出されるゲテモノ。貴方達は食卓の上で無駄な足掻きをしてるだけ~!」

「蟻と人間の違いは、感情だよ。人間を平気で殺す化け物には一切無い感情だ。人間は蟻と違い考え、祈り、願い事が出来る。お前等にそんな事出来るのか?お前等こそが感情が無い蟻だ.....!」

「そんな刀を持って何をいってるの?貴方達も立派な化け物よ。下等なモンスターと見分けがつかないくらいね~♪それに化け物=低脳じゃないのよ~。貴方達よりも頭脳は優れてるわ。それに貴方の言ってる事、矛盾してるよ?人間だって私達に対して感情が無いじゃない。無慈悲に同胞を殺してさ♪人間ごときに殺されるのが悪いんだけどね~」

「感情が無い?心外だな。俺達は人間の為に斬ってるんだ。死者の怒りをぶつける為に斬ってるんだ。感情が無い訳無い」

しかし、エリクンの表情は無表情。エペタムの影響で全ての感情を失い、喰らう事だけを目的として斬っていた。彼の対象は、未確認生命体では無く、強者。さらに彼はこの事を自覚していない。

キルエルは光の矢を放つ。エリクンはバリアを出現させる。

「無駄無駄ァ!バリアも分子レベルで消失させるんだから~」

「バリアには反射能力がある」

光の矢はバリアに当たりバリアは消滅するが光の矢は反射し、キルエルの元へ行く。キルエルは光の矢をもう一度放つ。そうすると、光の矢はぶつかり、互いに対消滅を起こす。そして物凄い衝撃波を発生させる。

「凄いエネルギーだ.....」

「消滅させるエネルギーがぶつかりあうからね。でも衝撃波は一瞬だけ。衝撃波も消滅するから」