複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.308 )
日時: 2016/10/25 18:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

法堂はフルーと時計塔で戦う。

「俺は細胞を増殖出来るんだ。つまり不死身同然だ」

「……ぐはっ」

フルーは法堂を殴る。

「不運等、俺に振りかかっても全て受けてやる、受けた上でお前を潰してやるよ」

「うあああああああああああああああ!!!!」

フルーに大量の天使、妖精が現れる。

「分子レベルで消される、精神操作は流石にまずい」

フルーは回転し、自分の身体の一部を飛ばし、矢の如く天使、妖精に向かう。

「俺は全てを終わらせる者。シンサリティ・べアートゥルーツ。あるべき結末を迎えさせる。トゥルーエンド!」

トゥルーが叫んだ途端、時計塔は狂い始める。

「時計塔は交り合い、一つになった時真実の世界が生まれるのだ!どうだ!お前の様な疫病神なんかにこんな事は出来まい!」

「思いあがるのも良い加減にしろよ。お前に人間、未確認生命体の気持ちが分かるかよ。そんな簡単に結末を出すんじゃねーよ!!」

「お前の望んだ事だろ?」

「和解してないのにそんな事をするのは、ただの自己満足って言うんだぜ」

「まあお前の意見等どうでもいい。俺は目的を果たすのみだ。真実が無いお前は死に、真実しか無い世界を生まれるのだ」

法堂はトゥルーにボコボコにされる。

「真実が無い……?」

「さて、第二十一地区に向かって新しい時計塔を建てよう。トゥルークロックタワー」

しかし、トゥルーの目の前にフランが現れる。

「魔神に創られた生命体が随分と大ホラを吹いてるね」

トゥルーの身体はどんどん小さくなって行く。

「ぐあああああああああああああああ!!!な、何だこれ!?」

「君の身体の構造の法則は逆に変えただけだよ。細胞を増やそうとすればどんどん減らすようにね」

トゥルーは消える。

「他にも細胞に直接毒を注入する。この世から消させる。精神操作して、閉じ込める等。対して強くない化け物だ。これがラスボスなんて……」

「あ、貴方は?」

「この世界のシナリオ原案者。そして完成された世界をエンディングへ導く者」

「……」

「蟻と人間の違いは無い。この世は非情。人間よりも頭や身体がでかい生命体が生まれた場合は人間が食卓に出される事は普通になるだろう。ましてや言語が通じ合わない場合は」

キルエルとエリクンは話し合う。

「....そんな」

「刀が貴方をとっくに支配してたみたいだね♪だから貴方はもう人間じゃない」

「お、俺は人間だ!」

フランは笑う。

「これから君みたいな者が多く増えるだろう。時計塔はいずれ交わる。壊れても」

「……」

「これこそがあるべき結末」

法堂はマムルークを抱える。

「俺達の結末はどうなるんだ?」

「時の流れに反抗するか、任せるか。その二択になると考える。だがそれはこの世界に生きる全ての生命体と同じ。考え方を変えればお前達はもう時を交わっているのかもしれないな」

「教えてくれよ……。こんな状況……」

フランは消える。天使達と妖精達が法堂に向かう。

「未確認生命体って何だ?人間って何だ?俺は答えを出したはずなのに……」

マムルークは目覚める。

「法堂……」

法堂は黒姫を思い出す。

「平和か……。蟻も願うんだろうか……」

その後、世界はあるべき結末を迎える。交わった時計塔は時を刻む。ただ、その時計塔の下には多くの死と血と涙が埋まっている。

「うわっ!蟻だ!家に出てくんなよ!おい、光の矢持って来て分解しろ!」

「え〜めんどっ。蟻くらい食べれば良い話じゃん」

そう言って人間は少し背の低い人間を包丁で刺す。

「手に血みたいの付いちゃった。ッキモ」



交わらない時計塔 完