複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.31 )
日時: 2016/07/14 22:38
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第二幕 月兎





キーンコーンカーンコーン。2016年一番最初の高校のチャイムが鳴る。
つまり、今年度の始めのチャイムである。




高校の生徒が教室でザワザワするのを止め、先生が来るのを待つ。




生徒はイヤホンで音楽を聞くのを止め、スマホをしまう。

生徒はピアスを隠すため、髪を耳に隠す。






そして、先生が現れる。





「はじめまして。道ノ里月華です」




そう言って先生は頭にある兎の耳を手入れしながら話す。




生徒は、当たり前のように反応し、挨拶をする。




「先生、おはようございます!」







此処は、人参市にんじんしにある神荷じんに学園。ちゃんとした私立の高校である。

コースは、スポーツコース、総合コース、特進コース、文理コースがある。



ちゃんとしたとはいえ、其処ら辺にある普通の高校である。



しかし、これは世界に共通する事だが……。




この世界には、この高校には……。






道ノ里が教室の黒板で自分の名前を描く。



「先生。兎の耳が邪魔で見えません」

「そうですか、では」


道ノ里は移動する。






この世界には、人間の耳では無く兎の耳をした人間がいる。















生徒にも、少数ながら兎の耳をした人間がいた。





まずは、軽い自己紹介から始まっていた。




「どうもー!16歳になったばかりの一之瀬 燈(いちのせ あかり)でーす!高校デビューしたいので宜しく☆」





一之瀬 燈。16歳。兎の耳をしている人間。入りたい部活動は吹奏楽部。基本的に、アクティブな格好を好む。スタイルは良い。






「君には名前があるんだ……別にいいよ……ワタシは、黒姫……黒き姫……光には生きられないから……」


黒姫。16歳。兎の耳では無い。目の色が血のように紅いそれ以外はそのまま、黒い十字架を首にかけている。性格は残忍らしい。




生徒達は困惑するが、道ノ里は困惑していない。


「そうですね黒姫さん。皆さん今度から彼女をニックネームで呼んで下さい」




その後、道ノ里は黒姫を本名で呼び出席を確認する。





「どうも、五十嵐 光成(いがらし こうせい)です。宜しくお願いします」



五十嵐 光成。16歳。兎の耳をした人間。母子家庭の元で育つ。たまに、怪我をする。表面の性格では明るいが……。








そして、道ノ里は自分の自己紹介をする。



道ノ里 月華。24歳。かなりの名門の大学を卒業し、教員免許を所得してから直ぐに担任を受け持つかなり凄い人。兎の耳をしている人間。超完璧細部主義者。だが、完璧である事を他人に押し付けない等、人の良さが出ている。担当科目は古文。竹取物語が好きらしい。灰色のロングヘアに、普段着は黒のパーカーを着用。





また、道ノ里は副担任を紹介する。

「やあ。僕は士。地獄門士だよ。よろしく」




地獄門 士。25歳。道ノ里と共に同じ大学を卒業。はっきり言って謎。噂によれば、大量のペットを飼っているらしい。しかし、何故かペットはすぐに行方不明になってしまう。特に兎が。

教科科目は生物。ホルマリン漬けが得意。








そして、直ぐに生徒達は体育館に呼ばれ、何かの式を行う。



校長は細多喜 隆人。38歳で校長になる程の腕を持つ権力者。散歩が大好き。嫌いなのは……。









そして、一人の兎の耳をした男の先生が校長を見る。



「さて……。現状を見てみようかな。校長先生」