複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.321 )
日時: 2016/11/01 17:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第二十三幕 イエスタデイ・ワンスモア4


ラスジャーンデと言う暗殺候補施設で一人の男が暴走し仲間、看守と敵を皆殺しにした。男の名前は香坂 史郎(こうさか しろう)。殺人鬼で暗殺候補施設に自分で立候補した男。

「香坂ぁぁぁぁ!俺の仲間に何をした!」

「丹(あかい)。暗殺者に信頼もクソも無いだろ?俺は人殺せれば上等なんだよ。国もそれを認めてんだからよ。恨むなら、刑務所からこの施設に連れ込んだ馬鹿共を恨め。このクソシステムを恨めよ」

「……」

香坂はラスジャーンデから除名を言い渡され、ラスジャーンデから追放。そして香坂は強制的にアンノウンと言う暗殺者候補施設に入れられる。

「腐っても暗殺候補生か?笑えるな」

しかし、監視付き、拘束付きの、かつての皇キョウキの様な状態にあった。実際、皇も同じ理由でネームレスに来ていた。

アンノウンと言う施設はやる気の無い暗殺候補生、つまり強制的に暗殺者になれと言われて挫折した者達の集まり。

「突然、連れて来られてよ。人殺せ言われたんだよ。無理無理無理。グロいの無理」

「……僕はコスプレイヤーに性的なアレ……暴行をしただけだよ。何でこんな事に……」

看守もやる気は無い。其処に新人の看守が現れる。

「えー新人の、え〜と?」

「……グレイと呼んでくれ」

「ダーラ、新人は全裸になって懸命にどじょうすくいをするのが常識でね。ああ、此処に差別は無いよ。女も男もその他も共通してこの行為を行っているからね」

看守はカメラを構える。グレイは看守達に手を向ける。

「な、何だ?」

「呪いって信じるか?」

「は?信じる訳無いだろっ!バーカ!」

「お前達には腐るほどの呪いが付いているぞ……。そう、俺と出会ってしまった事、それが最大の不運だったな」

グレイは看守達に触れる。すると、看守達がどんどん腐って行く。

「さて……邪魔者は呪い殺した。俺は任務を遂行するだけだ」

グレイは捕縛されている香坂の元へ行く。

「香坂だな」

「看守か?何の用だ?拷問か?処刑か?全部受けてやるよ。クズが」

「違う。お前を呪いに来た」

「呪い?ある訳ないだろ」

「それがあるんだよ。これまで私の呪いで殺した者は400人はくだらないな。いずれも人を殺して来た殺人鬼だ」

「……信じる訳ねぇよ」

「ならばそれで良い。お前をこれから呪う」

看守は香坂に呪いをかける。不気味な煙が香坂に取り憑く。

「何の真似をした!」

「お前がこれまで殺した人間の怨みをお前に取りつかせたんだ」

「嘘だろ……」

「こんな七不思議みたいな施設があるんだ。呪いだってあるだろ。それじゃ今から一回だけ呪いの解除方法を言う」

「解除方法なんてあるのかよ。怪しいな……」

「お前が卒業試験時、ラスジャーンデを殺したら解除させてやる」

「……呪いは信じねぇよ」

「そうか」

「だが、俺をこんな目にしたラスジャーンデを元から許す気は無い。俺は呪いとかじゃなく自分の為に目的を果たすだけだ」

「良い心構えだ。だが呪いの進行状況によりお前の仲間、つまりこの施設にいる者達にも影響が出るぞ。つまり、時間が経つ度に仲間が不運に犯されると言う事だ」

「仲間?んなもん俺にはいねえよ!」

「……仲間がいないと呪いの解除は難しいと」

「俺一人で殺してやるよ。それに呪いなんてどうでも良いんだよ!てめえ、俺にもう指示すんなよ。殺すぞ?」

「そうか、期限は無いが時間経過とともに此処は地獄になる。なるべく頑張ってくれ」

「黙れ!」

香坂はグレイにより解放される。

アンノウンと言う施設は堕落していた。暗殺候補生も看守も。

「この施設、飯出すの月一だよな。コンビニで弁当買いたいけど此処、崖だし、田舎だし。あるのは咲川博士の研究所くらいだろ?」

アンノウンは、毎年卒業試験を棄権。さらにアンノウンは外出は許可されている。外に出ても、森か咲川博士と言う謎の美少女博士の研究所しか行く所が無い。コンビニは近くに無い。その為、崖から魚を釣るか、森の中でハンティングくらいしか食料調達は出来ない。稲も野菜も無いが野草は生で食べれる。

「もう文明が弥生時代レベルじゃん」

香坂はグレイの元へ行く。

「俺はどうしたら良いんだ?」

「仲間と仲良くやれ」

「馬鹿か、なら死んだ方がマシだ。お前を殺せば解決しそうだけどな?」

「俺を殺したら、呪いの解除は不可だな。俺が全力で呪うから」

「それはどうでも良いんだよ。ナイフが無いんじゃ、殺せる者も殺せねえからな」

「撲殺は?」

「あんま好きじゃねーんだよ。殺すのに時間を掛けるのは……」

「生粋の暗殺者か?」

「違うな。いたぶるのが好きって奴つまり生き地獄だな。それが好きって言う奴もいるけど俺は死体で遊びたいだけなんだよ。その分俺は優しいじゃねーか?断末魔は好きだけど」

「……この世界では当たり前だな。引く理由は無い。それじゃ仲間を使わないでどうやって呪いを解くつもりだ……?」

「何でもかんでも喋ると思ったら大間違いだぞ?俺は呪いが解除されたらお前も殺すからな」

香坂は立ち去る。

「その割には随分と俺に冷静で話していたな……」

香坂は、暗殺候補生の元へ行く。すると、多数の人間が一人の人間にリンチをしていた。香坂は気にしないで歩こうとすると多数の人間が香坂に気付く。

「うあああああああ!!!殺人鬼だ!逃げるぞ!」

多数の人間は慌てながら去る。するとボコボコにされた人間が香坂の元へ行く。

「あ、ありがとっ!僕の名前は似田 歩(にだ あゆむ)!僕はイジメられてるんだけど、君が助けに」

香坂は似田を全力で殴る。

「一発じゃ死なねーか……当たり前か」

「痛いっ!何をするんだっ!」

「殴りたい衝動でな。死にはしない。重傷は負うけどな」

「ギャー!」

一方、近くの咲川研究所では。

咲川哀/さきかわ あい。高校生の年齢ながら科学の全てを知り尽くす女性。心を開かない為かホワイトボードで会話。何で此処に研究所を建てたのかは不明。暗殺候補生のアイドル。現在、アンドロイド制作中。その手伝いに滓雅 美智子(おりが みちこ)と言うくの一が現れる。

咲川はホワイトボードで会話をする。

『どうして此処に?』

滓雅 美智子(おりが みちこ)。160cm 58㎏ 姫カットのショートヘアで橙色の瞳 くの一の忍装束を着ている。真面目な性格だが茶化したりいたずらを仕掛けたりするお茶目な一面がある。
小林財閥のお抱えのくの一......だったが倒産した事で無所属になる
とはいっても小林財閥とは折り合いが悪く倒産した事には内心ざまーみろと思っていた模様。

「私は.....小林財閥を滅ぼした名もなき暗殺者達を調べていて....」

『望田とか?』

「その中でうつろと言う人を探しているって訳じゃないけど....気になっていて」

『そうなんだ』

滓雅はアンドロイド制作を手伝う。

「これで誰が出来るの?」

『女性型のアンドロイド』

「イケメンとか創ってパラダイスにしないの?」

咲川は驚愕して固まる。

「に....忍者でも人をからかいたくなるんだよ」

咲川は苦笑いする。

一方、あるグループでは。

「香坂が脱走しやがった!殺されるよ!」

「香坂がどうしたって?」

「宇佐美さん……。カラスをそんなに抱えてどうしたんですか?」

「カラス、ペットにしてぇ。後、似田殴るの止めろよ。可哀想だ」

「せめてウサギにして!」

宇佐美智之(うさみ ともゆき)。心は優しいがずれている。

「後でカラス食べよっか」

「せめて育てろよ!てか、カラス食べるって……恐ろしいよ……。ああっ!大神 将馬(おおがみ しょうま)さん!どうにかしてくれ!」

「初老の俺には何も出来ないよ」

大神将馬。天才も歳には勝てぬ。が口癖。サイボーグ手術をするのが夢らしい。

「サイボーグだ。誰もがビックリするような事をしたい。皆の心を撃ち抜きたいんだ!」

「言ってる事矛盾してるよ〜。……暗殺者なんだよね?暗殺出来るの?」

「無理。殺した時の自分の顔が嫌いだから」

「暗殺するなら実験したい……咲川博士……っ!」

「……こんなのがいるから、ストレス溜まって似田にぶつけてんだよ!」