複雑・ファジー小説
- Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.327 )
- 日時: 2016/11/02 19:19
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
亞狗兎さん、返答ありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
闇に光を、は続編も考えています。イエスタデイ・ワンスモア5くらいの時期にやりたいですね。んー……書きたい事が山ほどありますな。どの小説も全力で頑張ります。
此処からは本編です。
香坂は不安になりながら歩く。
「……呪い……」
其処に、真面目そうな男がやってくる。
「呪いですか。それはただの一説に過ぎません。儀式、幽霊、悪魔。そんなモノの存在なんかありませんよ」
「誰だお前?そんな事言ってる奴程、呪われそうだな?」
「私の名前は田淵彰浩。貴方の仲間です」
「奴隷の間違いだろ?」
「面白い冗談ですね。でも私の前では冗談なんてモノは確証を得られない不確実で適当で口から吐き出したツバと同様の存在です」
「あ……?」
「馬鹿と相手にするのは面倒ですね。はあ……私は大学まで放射能の研究をするほどの天才だったんですよ」
「自称天才?」
「自他共に認められた天才です。しかし馬鹿な後輩のミスにより実験失敗。その結果、私の同級生が一人重体を負う事に。その犯人を私にされ刑務所に入ったかと思えば、暗殺者になれと言われ施設に入居するはめに……。
嫌だと言ったらこんな劣悪な環境に閉じ込められるなんて私の人生は呪われているんですかね?」
「……」
「ほら、冗談はツバの様に汚いでしょ?」
「言いたい事はそれだけか?田淵。なら半殺しだ」
香坂は田淵を殴ろうとするが、それをまた別の男が止める。
「誰だ!?意外に此処の施設人多いな!人も殺せねえ暗殺者共が!」
「……島田明(しまだ あきら)。殴り合いは駄目だよ……」
田淵は笑う。
「島田は弱いが……」
「知るかよ、バーカ。自己紹介は死んでからにしろ」
「……それじゃ取引をしましょうよ。私は貴方を雇いたいんですよ……。咲川博士のサンプルとして」
「……サンプルになった見返りは?」
「ナイフ等の武器の提供。これで貴方の環境は楽になりますよね?」
「……そうだな……」