複雑・ファジー小説

Re: イエスタデイ・ワンスモア【オリキャラ募集中】 ( No.328 )
日時: 2016/11/03 18:57
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

田淵と島田、香坂は話し合う。

「咲川博士のサンプルは現在二人、自分勝手で、実質此処の武器の実権を握っている岡添おかぞえ。そして通称、腐った死体って呼ばれている程の不気味さと気持ち悪さを誇るまじない。の二人がいる」

「色物ばっかだな……」

「サンプルになれば、私も良い研究が出来るんですよ」

「それじゃサンプルがどう言う事をするのかを聞いてから応じよう」

島田は話す。

「主に洗脳を……」

田淵は島田を押し倒す。

「黙ってなさい、島田」

すると、田淵の首を香坂が掴む。

「洗脳、催眠をして何をさせる気だ?」

「呪いを信じている君にピッタリの仕事だと思うよ?」

「誰が呪いなんか信じるかよ!」

田淵が指をパチンと鳴らす。すると、岡添と咒が現れる。

「香坂、大人しく俺の仲間になると良い。それとも、俺が怖くて一緒にいられないか〜?ふっはっはっは!」

「僕は霊能力者。あ、あの天淵一族の滓雅さんから筋が良いって言われた事もあるよっ……」

練習すれば(誰でも)筋が良くなると言われて有頂天の咒と自分大好きナルシスト、己こそ最強と考える岡添。

「思ったより洗脳された感じは無いな……」

田淵は笑う。

「さて、香坂。サンプルになれば武器を提供させます」

「……しょーがねーな。あんまり影響も無いだろうし……」

すると、似田とイラージェスが田淵の元へ行く。

「香坂。彼は魔法の研究をしてるのよ」

「魔法?呪いとか色々多いな……オカルト系」

「サンプル=実験台。魔法と言って色んな薬を咲川博士に隠れて非人道的な事をやってるわ!」

似田は香坂を連れる。

「に、逃げないと!」

「俺を騙すつもりだったんだな?」

「呪いなんて不可思議なモノに騙される貴方ならアッサリ騙せるかと思ったら……イラージェス余計な事を」

香坂は田淵を蹴り飛ばす。イラージェスも咒と岡添を殴る。

香坂とイラージェス、似田は逃げる。田淵は起き上がる。

「島田、白夜と淡雪を呼べ」

「で、でも……」

「呼べ」

咒と岡添は田淵に話す。

「魔法ってあるのかな?」

「霊能力者がそれを言うのか?」

「……」

「気持ち悪いな……」

「て言うか、謝ったらいいと思うよ。田淵君。そしたら、此処の脱獄計画に……」

田淵は咒を殴る。

「もう、此処からは逃げられないって分かればその場での地位を上げたくなるのが人間です。私は此処で独裁政治をして見せます」

「そう言って何も出来ないじゃん……。香坂が入れば武力は持てたけどな。ただ、あれはただの馬鹿だ」

イラージェス、似田、香坂はアリの元へ行く。

「魔法なんてあるかよ!畜生、余計な事しやがって。武器持ってたら殺してた所だぞ!」

「ひいいいいいい!!怖い!」

「うるせーぞ、お前。殴られたいのか?」

アリはカラスを焼いて食べる。

「まあまあ落ち着いて……」

「名前でちょっとややこしい状況だね!」

「そんな事より……何で俺なんか助けた。俺はお前等の事を暴言吐きまくったんだぞ。まあ、イラージェスには負けたとしても、似田は……」

似田は呟く。

「本当は見逃してやろうって思ったよ。ざまーみろって思ったよ。ただ、僕はそのゲームを見逃すことは出来なかった……」

「ゲームってこれか?今無き青い星」

「そうだよ!これはプレミアレベルのゲーム。マニアには堪らない一品!」

「似田ってマニアなの?」

「うん、此処に来て一番嫌だったのはアニメが見れない事なんだよ。僕の全てはアニメにあった」

「お、おう……。でもこんな感じのゲームならラスジャーンデ時代、持ってたぞ」

「何!?例えば?」

「ファミ○ン、スーファ○、ゲーム箱、プレ○テ1、2、3、4。WI○、WI○U、バーチャルボー○、後、あれ、仮想現実の……」

「……此処と経済状況違い過ぎる……」

「ゲームする暗殺候補生って酷いと私は思うけどね!」

「まあな、ラスジャーンデはそれなりの努力はするものの、相手の施設に賄賂を贈り出来レースをさせているって噂もあるからな」

「……醜いわね。大体、社会に出て失敗するのよ!」

「犯罪者だから社会に出ちゃ駄目なんだけどな」

「僕は冤罪だから大丈夫」

「そんな事言ってるんじゃねー。あのな……」

「よし!最強朝日復活の為に、看守の意識を変えてビシバシ指導させて貰おうよ!」

「此処は昔と違ってアンノウンって言う施設だし……看守は……」

「と言うか、何か良いね。意外と喧嘩腰じゃないんだ!」

「……」

香坂は昔を思い出す。

香坂は学校の中、一人で行動していた。

「近づかない方が良いよ、香坂ってヤバい奴らしいから」

「前から何かしそうな顔をしてたのよ〜」

(……)

香坂は暗殺候補施設へ行く。

「俺の名前はあかい。此処は力がある奴に皆付いていく。もしかしたら明日お前や俺が死ぬかもしれないが宜しく」

「……」

「挨拶くらいしようぜ。死んだ時後悔しないで済む」

「そうだな……」

香坂は少し笑う。

「お、おい!もう止めろ!相手はもう死んでるんだぞ!」

「……俺の居場所は此処だ。俺は強くなきゃいけねえんだよ」

「強さで皆、本気で付いていくと思ってんのか?」

香坂はまた一人になる。

「……丹」

「消えろ。香坂、お前といると、皆が怯えて何も出来なくなる……」

(……)

香坂は呟く。

「俺なんか……」

香坂はその場を去る。

イラージェスは話す。

「彼は道を誤れば極悪人になるよ」

「此処にいる地点で誤ってる気が……」

「私が道を正すかね♪」

「イラージェスさんは香坂を倒した事があるんだっけ!」

「うん、でも……明らかに負けに来てた。勝つつもりが無かったのよ。彼は……」

「え?」

香坂は呟く。

「漫画じゃ主人公に負けたら悪人は更生されるって聞いたが……」

すると、香坂の目の前に、田淵、島田、咒、岡添、白夜、淡雪等、多くの人間が香坂に向かう。場所は廊下。香坂から見て右側が壁。左側も壁。

「看守は?」

「乾は咲川博士、滓雅さんの所に来てる。グレイは電話中」

「……やっぱ、こんなの駄目だと」

「俺もそう思う……」

「良いから田淵様の言う事聞けばいいんだよ!」

「島田☆今日もおんぶさせて下さいね☆」

「あー、だるい。でも香坂殺して良いの?私、彼の事認めてるんだけどなー」

「良いんです。どうせ、イラージェスより弱い雑魚ですから。私に逆らった罪を見せつけてやり、アンノウン独裁政治計画を実行させます」

似田は様子を見る。

「イラージェスさん、田淵の野郎が……」

「香坂の実力見せてもらうよ〜……流石に恐怖で震えて来たけど」

「恐怖?」

田淵は笑う。

「武器は?」

「銃は銃声が聞こえると看守が来る。ナイフはもうほぼ錆びて使い物にならない」

「……錆びたナイフで良いから持ってこい」

香坂は走り、対象を捕まえ豪快に振り回す。そして倒れた相手に思いっきり足を踏む。骨が折れる音が聞こえる。

対象の腕を掴み、顔面を何度も殴った後首を掴み壁に激突させる。

田淵達が香坂を捕まえるが香坂は対象の腕を噛み千切りまた対象を血祭りにあげる。

白夜と島田、淡雪は香坂から離れる。

「……☆」

「決めポーズしてる場合じゃないよ」

「ちょっと吐きそう……血、グロい……」

「血見て吐く暗殺者がいる訳無いですよね☆」

咒は腕から噛み跡の出血。岡添はアバラを骨折。

「田淵」

「……死ね!」

田淵は錆びたナイフで香坂に攻撃しようとするが、香坂は田淵の腕を殴り、ナイフを遠くへ弾く。

「お前に暗殺者を名乗る価値は無い」

「お前だってただ、暴力振るってる不良じゃ……」

田淵は思いっきり殴られる。

「……確かにな。暗殺より刺殺が正しいか……」